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The 4th Porsche Shareholders' Meeting: The Three Pillars of Porsche's Strategy 2035

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第4回 ポルシェ株主総会

2026年6月23日にポルシェAGの第4回目となる年次株主総会が開催されました。

今回発表された内容の中心となったのはポルシェが掲げる「ストラテジー2035」という戦略の内容で、その戦略における3つの柱が発表されました。

今回の発表内容のざっとしたまとめはこのような感じになります:

  • ポルシェは持続可能な収益性と、戦略的な回復力の強化を目指した「ストラテジー2035」の主要要素を発表
  • 第1の柱:ブランドと顧客→ポルシェというブランドの本質を形作るもの、すなわちスポーツカーDNAに全力を注いでいく。ポルシェは特に自動化が進む世界において、自ら運転したいと願う人々にとってのブランドであり続ける
  • 第2の柱:製品と技術→ポルシェを再び強くするための鍵は製品戦略。モデルバリエーションの数を減らし、より焦点を絞る
  • 第3の柱:企業と事業運営→ポルシェは中核事業との整合性を体系的に図っている。ストラテジー2035の基盤の一つは組織構造を根本的に見直し、あらゆるレベルで効率化を図ること
  • 市場環境は依然として非常に厳しい状況にあるものの、2026年度の業績予測は確定した
  • 取締役会および監査役会は2025会計年度の配当として普通株1株当たり1.00ユーロ、優先株1株当たり1.01ユーロを提案

ポルシェの新たな戦略:Strategy 2035

ポルシェは営業グループの売上高利益率を5.5~7.5%と見込んでおり、これは8億~9億ユーロの一時的な費用と、約7億ユーロの関税費用を考慮に入れたもの。

この予測にはグループ売上高が約350億~360億ユーロの範囲であると想定、自動車事業の純キャッシュフローマージンを3~5%と見込まれているとのこと。

今回発表された新しいポルシェAGの戦略である「ストラテジー2035」は2026年10月7日にCapital Markets Dayの場で詳細が発表される予定。

ポルシェCEOのMichael Leiters氏曰く:

  • 私たちは依然として困難な状況にあり、そのため現在持続的に健全な収益性と強化された戦略的レジリエンスにつながる戦略に取り組んでいる
  • 私たちは会社を体系的にコアビジネスに集中させている。ストラテジー2035の基盤の1つは、ポルシェAGが組織を構造的に適応させ全てのレベルで合理化すること
  • 複雑さを減らし、責任を明確にし、実行における説明責任を高める

ストラテジー2035は、2025年にすでに開始された措置に基づいて構築され、ブランドと顧客、製品とテクノロジー、会社とオペレーションの3つの行動分野で構成されているとのことです。

ストラテジー2035は3つの行動領域で構成される

詳細な決定事項等については10月の発表まではわかりませんが、まずはこの日伝えられたストラテジー2035についてを見ていきたいと思います。

第1の柱:ブランドと顧客 (Brand & Customer)

  • すべてはポルシェというブランド、そして顧客から始まる
  • だからこそ今後はポルシェを特徴づけ明確に差別化する要素、つまり以下のようなアイデンティティにこれまで以上に力を入れていく:
    • スポーツカーのDNA
    • デザイン
    • performance
    • ドライビングプレジャー
    • 伝統
    • エクスクルーシブ性
  • 特に自動化が進む世界において、自ら運転することを意識的に望む人々のためのブランドであり続ける
    • →これは販売台数を最大化することではないと強調
  • 重要なのは、価値、魅力、そして収益性
  • 販売台数を増やしても、ポルシェが自動的に強くなるわけではない
  • 顧客がポルシェを購入するという意識的な決断をした時にポルシェは強くなる
  • それは本当に必要だからではなく、本当に欲しいからであり、適切な価格を支払う意思があるから

第2の柱:製品と技術

  • 製品戦略はポルシェを再び強くするための決定的な手段
  • ポルシェのポートフォリオは競合他社と比較しても複雑になりすぎている→だからこそモデルバリエーションの数を減らし、より焦点を絞っている
  • これまでと同様、ポルシェは内燃機関、ハイブリッド、電気自動車の3つの駆動方式すべてに投資する
  • ハイブリッド駆動システムは橋渡し技術とは見なされていない
  • むしろ911にとって特別に開発された高性能ハイブリッドパワートレインは、911の未来を支える重要な技術であり、今後の911を構成する基盤のひとつ
    • なぜなら完全な電気自動車の911は存在しないから (「Because there will be no fully electric 911」)
  • 電気自動車の開発に関しては、他社と差別化する要素にさらに強く焦点を当てる予定
    • 例としてカイエン・エレクトリック→ポルシェの電気自動車時代において重要な役割を果たし、真のBEVの伝統を築くのに役立つと確信している

第3の柱:企業と事業運営

  • モデル間のさらなる相乗効果がどこで得られるかを検討している
  • ここではプラットフォームと業界ソリューションをより柔軟に活用する方法を評価している
  • これにはグループのモジュール式システムのインテリジェントな活用が明確に含まれている
  • カイエンとマカンでこの成功の秘訣を習得したことをすでに証明している
  • 同時にポルシェの拠点の競争力を確保するための従業員数の社会的責任ある調整やその他の取り組みについて、従業員代表とオープンな議論が行われている
  • 行動が必要であり、必要な場所で行動する必要があるという点では意見が一致している
  • ポルシェには優れた才能を持つ意欲的で献身的なチームがある
  • しかし長期的に競争力を確保するためには、これまで計画してきた会社の合理化だけでは不十分

Made in Germany by Porsche:ポルシェによるドイツ製へのこだわり

今回ポルシェAGとしては、ドイツをビジネス拠点として重視する姿勢を改めて表明。

市場環境が厳しくなったため『メイド・イン・ジャーマニー』というブランドイメージは現在プレッシャーにさらされているが、それにひるまず、自社の強み、そして独自のスポーツカーを開発する能力を最大限に活かすと表明。

『メイド・イン・ジャーマニー』を再構築し、自らの実力を証明しなければならないと語られており、またそれがポルシェの今後の成功を最終的に左右するだろうと言われています。

今回発表された「ストラテジー2035」や「フューチャーパッケージ」についての詳細は最終決定が下され次第発表する予定とのこと。

このような包括的な再編は数ヶ月で完了するものではなく、またポルシェが過去に達成してきた目標利益率に短期間で戻ることもないだろうと言われており、その理由としては、ポルシェの業績の大幅な改善は主に将来の製品によってもたらされるもので、それが重要な推進力であることから時間がかかるためと説明。

配当金は前年より低い

今回の年次株主総会においてポルシェの取締役会および監査役会は、2025会計年度の優先株1株当たり1.01ユーロ、普通株1株当たり1.00ユーロの配当を提案。

この提案は連結税引後利益の50%という目標配当性向を大きく上回る一方で、会社とそのステークホルダー、ひいては株主にとって責任あるアプローチであると説明。

絶対額で見ると配当は当然ながら前年度よりも低くなるけれど、ポルシェは変革期における財務の柔軟性を確保していて、長期的な価値創造がポルシェの目標であり続けるとのこと。

ヴォルフガング・ポルシェ氏はミヒャエル・ライタース氏を支持

監査役会議長のヴォルフガング・ポルシェ(Wolfgang Porsche)氏は、2026年1月1日からポルシェのCEOを務めるミヒャエル・ライタース(Michael Leiters)氏への支持を表明、以下のように発言されています:

「私たちは規律、明確な優先順位、そして必要な措置の体系的な実施に注力している。これらの措置は非常に目立ち、場合によっては不快なものとなるだろう。しかしこれらは私たちが成功への道を再び歩むために必要なもの。

ストラテジー2035によって経営委員会が方向性を定める。監査役会は収益性、コスト管理、そして持続可能な価値創造に明確に焦点を当て、このプロセスを綿密に監視する。その過程で私たちは製品とお客様のニーズを常に注視していく。

ポルシェは常にポルシェであり続けることを約束する。この道を断固として追求すればポルシェは必ず力を取り戻すと確信している」

Michael Leiters氏、Wolfgang Porsche氏、Jochen Breckner氏

今回発表されたStrategy 2035は、単なるコスト削減策ではなくて「ポルシェらしさを守りながら、利益体質を取り戻すための長期戦略」ということがわかったかなという感じです。

またさらなる詳細内容については10月の発表を待ちたいと思いますが、私としては今回の発表の場で、先日「ポルシェ911の電気化の計画はない」と言われていたことについて、改めて明確にポルシェのCEOより『there will be no fully electric 911』との発言があったこと、そしてヴォルフガング・ポルシェ氏からの「I can promise you that a Porsche will always be a Porsche」という発言があったことがなんとも良いなと思えるものとなりました^^

ポルシェさんから「ポルシェは常にポルシェであり続ける」との言葉は非常に力強く、これからのポルシェにもやはり期待が出来るものになったのではないかと思います。

Disclaimer

This press release contains forward-looking statements and information on the currently expected business development of Dr. Ing. h.c. F. Porsche AG. These statements involve risks and uncertainties. They are based on assumptions about the development of the economic, political and legal framework conditions in individual countries, economic regions and markets, especially for the automotive industry, which we have made on the basis of the information available to us and which we consider realistic at the time of publication. Should any of these or other risks materialize, or should the assumptions underlying these statements prove incorrect, actual results could differ materially from those contained or implied by such statements. Forward-looking statements in this release speak only as of the date hereof. We do not retrospectively revise forward-looking statements. Such statements are valid on the date of their publication and may become obsolete. This information does not constitute an offer to exchange or sell or an offer to exchange or buy any securities.

Source:
(公式)Porsche AG provides further insight into the three pillars of Strategy 2035
(公式)Porsche AG adjusts dividend responsibly

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