あるポルシェ好きの若い男性の希望
悲しいお話なのですが、イギリスで作られたというポルシェの霊柩車のお話です。
ポルシェが好きだったというイギリスの若いと思われる男性(年齢は公表されておらず、おいくつだったのかはわかりません)は、自らの命が残りわずかであることを知ったとき、
「最期はポルシェで自分の葬儀(火葬場)まで送ってほしい」
と願っていたそうなのです。
そして、その最後の願いをとある葬儀屋さんが叶えてあげたというもの。

ただでさえ、人の死に関することには非常に弱い私としては、このような話を聞くだけで、その方の最後の願いを思った時の気持ちを考えるとつらくて泣けてきてしまうわけですが、でもきっとその方は最期にポルシェに乗って運ばれたことを喜ばれたのだと信じたいと思います。
今までポルシェの霊柩車というのは見たことがありませんし、実際のところ今までに1台でも存在したことがあるのかもわかりません。

それでも今回イギリスでこの相談を受けられた葬儀屋さんは、なんとか亡くなった男性の願いを叶えてあげようとポルシェの霊柩車化に着手。
ポルシェセンターHullがベース車両としてタイカンGTSスポーツツーリスモを提供し、それを葬儀屋さんが数日かけてワゴン内部に特注のサポートフレームを製作、さらに霊柩車専門のサプライヤーが木工部分を提供、その後、棺を安全に運ぶために必要なローラーやその他の金具が取り付けられたとのこと。

このタイカンは690馬力あるとのことですので、たぶん史上最速クラスの霊柩車の1台でもあるだろうとも言われています。
きっと、その史上最速であるという事実も亡くなられた方は楽しんでくれるのではないかと思います(もちろん、実際には最速スピードで走ることは出来ないと思いますが)。
この完成したタイカンの霊柩車を見た遺族の方は、その期待をはるかに超えた霊柩車にこの上なく喜ばれたそう。

そして葬儀はいわゆる一般的な葬儀ではなく、どちらかというとポルシェクラブの集まりのような雰囲気となったそうで、きっと参列者の方々も多くのポルシェでいらっしゃったことでしょうし、それにまさにマッチする霊柩車となったとのことです。
そして今回のポルシェ霊柩車を作られた葬儀屋さんによると、同じ様にポルシェの霊柩車で最期の移動をしたいと希望されるポルシェ愛好家からすでにいくつも問合せを受けられているそうなのです。
確かに自分の最期の移動に使う車種が選べるのだとしたら、それを好きなメーカーにしたいと願う方は少なくないのかもしれませんね。

悲しいお話ではありましたが、それでも亡くなられた方の最期の願いが叶い、ご本人とご家族が喜ばれたのであれば良かったなと思います。
Source:
◆Porsche Fan's Last Wish Comes True With a Final Ride in a Taycan Sport Turismo Hearse
◆Jason Threadgold Funeral Director Facebook
