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Paint to Sample Plusで誰かが作ったボディカラーがPTSカラーとして登録されるって

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自分の名前がつけられたポルシェのボディカラーの作成が可能に

ははぁ、これが少し前にポルシェCEOのオリバー・ブルーメさんが「もう少ししたら、あなたの名前がついた自分のボディカラーを作ることが出来るようになる」と話していたことなわけですね。

参照記事ポルシェ911にハイブリッドモデルを追加、新たなオフロードモデルの登場も検討

今回の発表内容としては、今後Paint to Sampleのカラーの1つとしてMichael Essmannさんという方が作られた鮮やかなグリーン色が追加されることになるということ。

この新しい緑色はもともとはPaint to Sample PlusとしてEssmannさんが作られたカラーだそうで、それが2023年3月からPaint to Sampleとして911、718、そしてタイカンモデルに対し『Essmanngreen』というカラー(カラーコード:24C)として提供されるようになるのだそうです。

参照記事:ポルシェPTSプラスとは&PTSプラスオーダーの流れは?

Essmannさんは1992年にポルシェ911カレラ RS3.6 (964型)を自分が経営している会社の企業カラーの緑色にペイントされたとのことで、それが彼にとっての最初の『Essmanngreen』。

その後も彼が所有するポルシェたちであるポルシェ911 GT3 RS 4.0 (997型)やポルシェ911 GT3 ツーリングパッケージ (992型)も同じグリーンに。

この最初に964型の911をグリーン色にすることが出来たのは約30年前のその時代に存在していた『アフターセールス・ペインティング』というプロセスによるもの(997型については記載なしで不明ですがたぶん同じプロセス)。

そして彼が所有している最新のポルシェ(992型)については、2021年からボディカラーへの力を入れ始めたポルシェによって、同じ色ではあるものの新たにPaint to Sample Plusとして作り上げられたもの。

現在のツッフェンハウゼンの工場では新しいカラーをミックスする機械が稼働していて、ペイントスペシャリストが数十といった成分をミリグラムでブレンドして希望の色合いを作成。

今回のEssmanngreenというカラーにおいても、そのカラーレシピには結合剤と添加物を含めると100を超える成分が含まれているとのことです。そんなに!

ちなみにカラーは以下の2つのペイントポットに分けられて作られるとのこと。

  • ボディワーク用
  • アドオン・パーツ用

車をペイントする時、そのペイントする部分の大半がアルミニウム、プラスチック、そしてカーボンファイバー複合材で構成されているとのことですが、これらの違う素材に対してペイントしたときに結果(=カラーの見た目)を同じにするというのが大変みたい。

それぞれの素材に向けてペイント方法や乾燥させる方法、またそもそものペイント材料の成分調整などを調整し、実際のペイント前にはもちろんテスト(batch comparison platesと呼ばれるプレートにペイントし比較)も繰り返され最終的にカラーが作り上げられるとのことです。

Paint to Sampleとして提供されるカラーたちはこのすべての調合、テスト、承認等までを通していなければダメ。

カスタムカラーとPaint To Sampleの違い

以前は前述のアフターセールスペインティングだったり、カスタムカラーと呼ばれていたいわゆる標準色ではない色たちと、現在ポルシェが出しているPaint to Sample (PTS)の色との違いは、上記のような色を作りあげるプロセスを通じ最終的に『ポルシェの塗装スペシャリストによって技術的に承認されているものときちんと定義された色であるかどうか』のようです。

よって、今回のEssmannさんのグリーンについても実際には昔からすでに使われていたEssmanngreenであったものの、今回最新の992型ポルシェ911にペイントする際にはPaint to Sample Plus (PTS Plus)のプロセスを通じ、きちんと承認を得たカラーにする必要があったとのこと。

結局のところ私が最も疑問に思っていた「人の名前がつく新しいボディカラーって何??」というものに対しての答えとしては「PTS Plusで作られたカラーが、その後他の人にも提供できるようにPTSに追加されることがあるよ、そしてその時に自分でそのカラーに好きな名前をつけていいよ」ということだったみたい。

なーんだ。

…あ、つい心の声が^^

私の勝手な想像だと世の中のお金持ちの多くの方が自分の好きな色を作れるのなら!とこのPTS Plusを結構リクエストされていたのではないかと思っていたのですが、実際には色の承認までに時間もかかることからか?このPlusサービスまでをされている方は少なかったようで、このEssmannさんが作ったカラーがPTS Plusで出来た初めてのカラーなのだそうです。

ははーん、だからこうしてPTS Plusで作られたカラーをPTSに追加しちゃうよ、というのが新しい出来事として発表されたわけですね。最初だから。なーんだ。なるほど。

でも、こうしてPTS Plusで作ったカラーに自分の名前とかをつけて、その後他の人もPTSとして選択出来るカラーになるかもしれないのなら「だったら作ってみたい!」ってなる方も増えるかもしれませんね。

自分の名前等がポルシェの正式なボディカラー名として歴史にも残っていくわけですから。

実際、Essmannさんも自分が作った緑色に自分の名前がつけられ、かつ自分自身がその色を作った人だということがめちゃめちゃ嬉しいとのことです。それはそうですよね~^^

もし私がこの方のように「Rika Green」とか作って承認されちゃったりしたら、たぶんその後はポルシェセンターにひたすら常駐して、来る人、来る人に「ポルシェ買うならRika Greenにしてみません?」って勧めちゃいそうなくらい嬉しくなっちゃう(大迷惑)。

現在のPTSカラーは合計170色

現在のPTSカラーはそれぞれ:

  • ポルシェ911と718シリーズ 115色
  • タイカン 108色
  • パナメーラとマカン 59色
  • カイエン 52色

が提供されているそうで、全部で(モデルごとに重複する分をのぞき)170色のPTSカラーが提供されているとのこと。

以前より10色増えてるんですね。今後も少しずつ増えていくことになりそうです。

でもPTSしたくても「今は出来ません」ってなることが多い状況が続いているようですので、まずはPTSカラーのオーダーを受けてもられるよう様々な状況が改善していくことを願います^^

出典:(公式)Long-standing Porsche lover has a color named after him

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