初の市販2ドアEVポルシェは718ボクスターに
市販される2ドアポルシェのフル電気自動車として1番最初に983型ボクスターが販売されるようです。
これはオーストラリアを訪れていたポルシェのBjörn Förster氏が語られたこと。
Björn Förster氏は長年718ケイマンをベースとした電気プロジェクトに関わってこられた方で、今回EVプロトタイプのケイマンGT4 eパフォーマンスを展示する為にオーストラリアに行かれていたようです。
そこで語られたことだそうですが、実際に言い方としては「すでにGT4 eパフォーマンスで18か月近く世界中をツアーしていて、EVボクスターももうすぐ登場するよ」と「もし私の会社だとしたら、より大きなイノベーションはオープンなフル電気スポーツカーを持つことだと思うから、最初にオープンバージョンを出すことを選ぶでしょうね」というもの。
よってポルシェのEV開発に携わっている方の意見といえど、まだポルシェ公式とは言い切れず、彼の個人的意見でもあるような気もしますので100%とは言いきれません。
とはいえ、無駄にこんなことをわざわざメディアに語ることもないとも思われるので、ある程度現時点では(量産車は)EVケイマンよりもEVボクスターが先に発表される話がポルシェの中でも濃厚なのかも。
あとはBjörn FörsterさんはEVボクスターが発表される際には、ポルシェの伝統にのっとりベースモデルが最初に発表され、そのあとに他のバリエーションたちが登場してくるとも。
ベースモデルから始まること、そしてBjörn Försterさんいわく現時点においてはベースモデルをベースにレースカーを構築することは絶対にないとのことから、レース仕様バージョンのEVボクスター/ケイマンが出てくるのはまだ今後数年の間はないとも言われています。
EV718ケイマン/ボクスターがICE911を抜く日が来る？
Björn Försterさんは「電気自動車を使えば911よりも速く走ることは非常に簡単(911も電気自動車でない限り)」「私たちは車を遅くする為に車を作っているわけではない。(現在の)EVケイマンGT4は911より速い。適切なヒエラルキーを設けるためだけに電気自動車を遅くすることは決してない」とも言われていたようです。
量産型EV718が911を抜く日が来るのかな～(911が電動化される前は)。
新型EV718モデルではバッテリーシステムが後部座席の後ろに収納されることが予想されているようです。さらにBjörn Försterさんが続けるには：
「車のバランス、慣性、機敏性も良くなる」
「GT4 eパフォーマンスではフロントアクスルに52%、リアアクスルに48%の重量配分をしていて、これはほぼ50:50だが完璧ではない。完璧なポルシェは後部に58%であり、今はそれを市販車に試しているところ」
市販されるEVボクスター、またはEVケイマンの登場も楽しみに待ちたいと思います。
出典：Electric Porsche 718 Boxster expected before new-gen Cayman
関連記事：
◆電気ケイマン(EVケイマン)に会ってきました～：718 Cayman GT4 e-Performance
◆ポルシェいわく電気ケイマンの車重を約1,800キロ以上にすることは『出来ない』
◆フルEV化するポルシェ718はリアモーター＆上位モデルはフロントモーターで全輪駆動に
◆ポルシェ・ミッションRは将来のフル電気自動車718につながっている？
◆ポルシェがフル電気自動車のコンセプトカー『ミッションR』発表
この記事の著者のRikaです。ポルシェ911が愛車となってから、どっぷりポルシェにはまってしまいポルシェ大好きがとまらずこのブログを始めました。愛車は911カレラ(991.2)と911カレラカブリオレ(992.1)と911カレラT(992.1)。
Japanese 
English