991後期型 Porsche911 GT3
いきなりですが、大好きで大切で、とてもとても大事にしていた私の991.2型ポルシェ911 GT3と、2020年8月21日にさようならをしました。
まだ、GT3のことを考えるだけで泣けてくるほど、今、本当に寂しくて、とてもつらいです。
どうして手放したのか。
それは。
ここ最近、いよいよかなり現実味をもって情報が入ってきている新型ポルシェ911(992)のGT3の発表が近づいてきていることや、その他、なんとも自分でも説明が出来ないのですが、色々な想いや考えがあったことから、色々なことを、私なりに考えて決断しました(説明になってない)。
本当にある日突然、夫に「GT3とさようならしようと思う」と言いました。子供たちにも「GT3さんとさようならしようと思ってるよ」と伝えました。
普段は私のポルシェ好きに対して「またポルシェ、ポルシェ言ってる、はいはい」とテキトウにあしらってくれる長女にも、この時ばかりは「え!どうして!!あんなにもxxさん(ポルシェの営業さん)に欲しい、欲しいってさわいで、やっと手にいれたのに、もう手放しちゃうの?xxさんにも悪すぎるとか思わないの!GT3がいなくなっていいの!」と怒られました。ツンデレめ…(←そんな長女に喜んでいる私(笑))。
いや、それで、そう色々言われながらもすでに泣きそうで、つい決断を変えてしまいそうにはなったのですが、決めたことは決めたことなので、そのまま話を進めさせて頂きました。
ここで。
ごめんなさい。
自分で決めて、GT3を引き取って頂く日も決めて、その日が来ることもわかっていてすごしてきたのに、いざGT3がいなくなってしまったという現実を迎えてしまうと、後悔ではないのですが、思うことがありすぎて、本当に本当に本当にもう会いたくて、でももう会えないので、ここに書かせてもらえたらと思います。
うざ、と思われる方もいらっしゃると思うので、不快に思われる方は飛ばして下さい。今回は私の、完全なる私への思い出の為に今回はこのブログを書かせて頂きたいと思います。長いです。
始まりは飯倉交差点
このブログを前から見て下さっている方はご存知の通り、私がポルシェ911 GT3を「欲しい」と思った瞬間は、ある日、港区の飯倉片町交差点で出会った真っ黒なGT3がきっかけでした。
その頃の私は、まだまだポルシェ初心者もひどいもので、GT3についてもそんなに興味を持っていなければ、あまり良く知ってもいませんでした。
それが、飯倉交差点で走り去るGT3を見た瞬間「何あれ!!」と思い「カッコ良すぎる!あのポルシェ、欲しい!」と、これまた本当に一瞬で恋に堕ちた感じでした。
その後、偶然にしてお誘い頂いたツーリングがあり、日程的に参加は出来なかったのですがお見送りに行かせて頂き、そこでまた沢山のGT3にお会いするという機会を頂いたのです。
その時はまだ、GT3がいわゆるヤクモノと言われる、簡単には買うことが出来ないポルシェであるということもよくわかっていなかったので、営業さんに「とにかく欲しい」と普通に伝える私。
初めて出会った日
すでに新車の生産枠なんて取ることが出来る時期ではなかったので「中古で良いのが出てきたら教えて下さい」と。
そしてこれがまた、奇跡的にすぐ出てきてくれたのです。今となっては、出会うべくして出会ったと勝手に思い込んでいます。
購入するか検討する前に実車を見ることが出来るというので、そのGT3を見に行った日のことまだ覚えています。
目の前にいるGT3。めちゃめちゃ素敵でした。素敵すぎて、心はもう「欲しい」しかなかったです。
でも、GT3はそれなりにお値段もするものであったし、自分には手放すことが出来ない黒カレラもいます。増車でGT3なんて良いのだろうか。すぐに決断しなければならない状況で、人生こんなに悩んだことはないのでは?というくらい悩みました。
結果、購入を決め、無事GT3が私の元に来てくれました。それが2018年10月のことです。
いざ、GT3が私のところに来てくれることが決まったら、一切の後悔はありませんでした。嬉しいという気持ちのみ。興奮の日々が始まった感じです。
納車の時には、いきなり自分で運転する勇気がなかったので、営業さんに運転してもらってちょっとドライブしました。今となっては、これもとても良い思い出です。
この時の思い出があるから、GT3にさようならする最後の時も、自分でGT3をポルシェセンターに持って行くのではなく、納車の時に走ってもらった営業さんに、最後もまた走っていってもらいたいと思ったので、引き取りに来て頂きました。
最初と最後で、こう、なんというか「これで終りね」ということをGT3に伝えたかったというか。
「最後にまた営業さんに運転してもらって帰ってね。次もきっときっと、大切にしてくれる人のところに行かせてもらってね」という想い。
だめだー。泣ける。
こんなにも涙しながらブログを書く日が来るなんていうことも、想像もしていませんでした。
GT3が来てくれてからの日々
さて、話を戻して、納車の時に自宅駐車場に初めて入ってきたGT3。リップを擦らないか、営業さんに何度も見て頂きながらの自宅駐車場への入庫。
この「うわ、GT3はかなり気をつけないとリップ擦るかも!」という不安が出来たからこそ、この時うまれた私の中での傾斜マニア魂(笑)。
傾斜を測る自分が出来てしまったことが良かったのかは疑問ですが、とにかくGT3のリップを擦らないよね?ということを確認したくての、色々なところで傾斜を気にする生活が始まったのもこの時です。
たったそんなことでさえ、色々なところに行く度に「ここならGT3で来ることが出来るな」とかを考える自分が出来て、そういう気持ちになれることも好きでした。
ただ、自宅駐車場に停める際に、駐車場の構造上ディフューザーを擦ってしまう可能性が高かったので、思い切ってディフューザーも取り外して頂きました↓
そんなことをしているGT3もあまりいなかったんだろうな。 でも、ディフューザーがないことで、基本は街乗りばかりしていた私にとっては非常に扱いやすいGT3となってくれていました。
また約2年ぶりにディフューザーをつけてもらえるね。取っちゃててごめんね。
そして、納車されてすぐに希望ナンバーが当選したので、ナンバー変更に陸運局にも行きました。
これも、本来ならポルシェセンターにお任せで良かったことなのでしょうが、私はどうしても自分でやりたかった。
なので、営業さんに無理を言って自分でもナンバー(プレート)の変更をやらせて頂きました。
自分で希望したナンバーを、可愛すぎるポルシェ911 GT3に自分で取り付けるというこの一連の作業。本当につい数日前のことに感じます。
ポルシェのドアにいるニコちゃんに初めて気付いたのも、実は陸運局にいたこの時です。
黒カレラーと同じナンバーがついたGT3を撮影した時は本当に嬉しかった。
今になって書きますが、私が大学生の頃、知り合いのお姉さんが『夫婦でそれぞれポルシェ911で欲しい色が違って決められないからという理由で、白と青の911を2台買った』のを見ていました。
その時、私はポルシェのことはまだよくわかっていなかったというのに、大学生の私の中で「私もいつか色違いでポルシェ911が欲しい」と思ったのです。
それが、かなった瞬間でした。
黒カレラと、白GT3が並んだ瞬間。
大学時代にふと思って、ポルシェのこと何もしらなかったのに「いつか色違いで911を所有したい」と思ったことが、叶った瞬間でした。
想うこと、夢を持つこと、そういったことが、今回の私のように完全に無意識なことであっても、きっとどこかで私に何かしらの影響を与え続け、こうしてやりたいと思ったことを実現できる未来に導いてくれるのだな、と感じた瞬間でもありました。
実現させたい夢を見ること、想うことの大切さを知った瞬間でもありました。
GT3が来てくれてからは、しばらく浮かれて夜な夜な代官山の蔦屋に行ったりも。
黒カレラとの違いがわからなくなるので、鍵も白に変更したり。
GT3はキーレスエントリーではなかったので、鍵をさしたまま走ることになり、そうするとお気に入りのキーホルダーのポルシェがゆらゆらすることから、GT3の中にキーホルダー911の駐車スペースを作ったりもしました。
ささいなことでも、なんでもが楽しかった。
さらに後日には、鍵の中央部分も白くしようということで、これはちょっと難しそうだから交換して下さるという方にやって頂いて、さらなる変更をしたり。
わかるでしょうか。左が真ん中を変更していないもので、右側が真ん中も白く変更したもの↓
ミシュランのカップ2タイヤは、私が走るには(雨の日などに)危なすぎるのでは?という話もあったので、富士スピードウェイのP7で開催された砂子塾でそのカップ2タイヤがウェット路面でどのくらいすべるのかを確認したこともありました。
結論としては、よほど危ない運転をしない限りはカップ2タイヤでも大丈夫でしょう、ということになり、そのままで行くことに。
どちらにしても、偶然降られてしまった時以外に、あえて雨の時にGT3に乗ることはなかったのですが^^
自分のポルシェはもう、自分でしかこれほどの愛情を持って洗えないと思っているくらいなので、GT3ももちろん私自身が洗います。GT3を洗うことも、大好きでした。
結局、GT3は1度もお願いして他の人に洗ってもらったことはありません。
黒カレラにはないリアウィングを洗った時に「うわ、こんなところに水がたまるんだ」とか「ウィングの裏にも水がついているから、そこも綺麗に拭き取らないと!」とか色々な発見をしつつ、GT3を洗うことにも慣れていきました。
ポルシェを洗車するのって本当に好きで、ポルシェと私の2人での大切な時間です。
フェラーリのイベントにも堂々とGT3で1人、乗っていったこともあります。
めちゃめちゃカッコイイ、沢山のフェラーリたちを見ながらも、私の中では私のGT3がダントツにカッコ良くて、愛すべきはポルシェでした。
2018年のポルシェのラリーイベントに参加していたので(その時の参加は黒カレラ)、そのラリーのアフターイベントであるリユニオンには、黒カレラとGT3の2台で参加。
御殿場にあるミュゼオの芝生の上に2台を並んでとめて下さったので、この眺めに幸せを感じていた数時間。
どうしてわざわざ2台で行ったのかというと、この時のイベントでプロのカメラマンさんが自分のポルシェの撮影をして下さるというので、どうしても2台で撮って頂きたくて。
撮って頂いた写真がこちら。
撮って頂いた写真は今も、これからも飾らせて頂きます。とても、とても良い記念です。
他には…そうそう、Google先生に言われるままにカーナビを信じて知らない道を走っていって、GT3で八方塞がりになり泣きたくなったこともありました。
なんとかGT3をぶつけたり擦ったりすることもなく、その場を脱出して自宅まで戻ることが出来た時の安堵感も、今でも昨日のことのように覚えています。
そして私の2019年は、ポルシェ911 GT3からスタート。
初日の出に照らされるGT3は美しすぎました。
ポルシェが沢山集まってのツーリングにも参加させて頂きました。
何が嬉しいって、それはやっぱりGT3を他のGT3などと並ばせてあげられたこと。素敵なポルシェたちのなかに入れてもらっている1台が、自分の可愛いGT3であるということが、とても嬉しかった。
ローンチコントロールについて教えて頂いたのもこのあたりの出来事で、やっぱりまだまだ車についても何も知らなかった私は、ローンチコントロールがやってみたくてしかたなくなりました。
そして、それを試すことが出来る環境が整った瞬間やらせて頂き、GT3の音とその加速感にヤラれたのでした。
GT3でのローンチコントロールスタートはクセになる楽しさで、ポルシェは麻薬的だなと思ったのもこの時でした。
そのあと、ケイマンなどでもローンチの体験を何度かさせて頂きましたが、GT3のローンチはまったくベツモノということも身をもって感じました。
さてさて他の機会には、東京/関東からだけでなく、東海方面からもポルシェが集まられたところにも遊びに行かせて頂いたり。
ポルシェを通じて、そしてGT3を通じて、沢山の素敵な方々にお会いすることが出来たことがとても楽しく、そのどれもが良い思い出です。
ポルシェ911 GT3と、色々なことをして、沢山の方々とお会いしましたが、2019年にポルシェ911と最も濃い時間をすごしたのは、ポルシェのラリーイベントにGT3で参加した時だったかと思います。
普段、ちょこちょこと街中でGT3に乗ったりはしていたのですが、このラリーの時は、とにかく朝から晩までずっとGT3と一緒に色々なところを走らせて頂き、都内では出来ない様々な地形における、様々な楽しみ方で、これまでにまだまだ知ることが出来ていなかったポルシェ911 GT3の楽しさを新たに教えてもらえた気分でした。
沢山のポルシェ911たちと一緒に、GT3で色々な場面を走り抜けることが楽しかった。都内をのんびり走っている時とは違って「これこそがポルシェ!」と、何度思ったことか。
さらにはGT3のおかげで、私は初めて峠道を走ることが楽しいと思えました。
ポルシェ911 GT3で走る峠道、そこそこな速度でも恐怖を感じることなく、ずっと続いていくワインディングをひたすら楽しいと思えたのは、私にとって本当に初めての体験。
このまま道が終わらなければいいのに、と思った体験でした。
沢山のポルシェ911たちと一緒に、とにかくもう、たっぷりとGT3との楽しい時間をすごさせて頂きました。
私はGT3でサーキット走行をしたりするわけではないので、実際にはまだまだGT3の本当の凄さなんて全然わかっていません(いや、万が一私が多少サーキット走行をする人だったとしても、それでも絶対にGT3の性能を半分も使いきれない自信100%(笑))。
それでも、私があくまでも公道を走るうえでは、これ以上GT3を楽しむことは出来なかっただろうと思えるくらい、いっぱい、いっぱい楽しく走らせてもらえました。
こういったイベントの他にも、もちろん普段からちょこちょことGT3と一緒の時間を楽しんでいました。
マックのドライブスルーだって行っちゃう。
家から歩いて10分くらいのところまでも、GT3を出すこともしばしば。そういう時は、ただGT3と一緒にいる時間が好きだったんだろうな。
低速で、ガタガタするのも好きでした。
ガチャガチャ言うのも可愛かったし、隣に乗せた子供が、ぴょこんぴょこん跳ねてしまうくらいのガタガタするのが、大好きでした。変かもしれないけど。
2020年になっても、1月6日からポルシェ911 GT3の初ドライブから始まり、普通の日常をGT3ともすごしてきたわけですが、このあとは皆さまもご存知の通り、コロナウイルスによる外出自粛期間に突入。
さようならを決めてから
しばらくの間、GT3にも乗ることが出来ませんでした。
そして、その後コロナウイルスの問題はまだまだ解決していないものの、最大の感染予防をしながら少しずつ普段の生活が戻ってきて…そして、2020年7月に入って、私の中でGT3とさようならしようと決断。
ちょうどその決断をしたあとにツーリングのお誘いを頂きました。ただ残念なことに日程的にすでに予定があった為、ツーリングへの参加は出来ず。
でも、私の中では「これがGT3を他のGTカーたちと並べてあげられる最後になるかも」と思ったことから、どうしてもGT3を連れて行ってあげたくて、ツーリングのお見送りにだけ参加させて頂きました。
この日のツーリングでは、ポルシェの沢山のGTカーたち、それにスピードスターとも並ばせて頂けて、私にとって、そして私のGT3にとって、最後に良い思い出が出来ました。
もうこれで、GT3と一緒に他のポルシェに出会うことはないのかなと思っていたのですが、最後の最後にもう1回チャンスが。
それが、本当の最後にふさわしいと思える、私自身のポルシェ911 GT3とそっくりなGT3との出会いでした。
最後のGT3とのツーショットは、忘れないように絵にも描いちゃった。
あとは、千葉フォルニアでGT3の撮影が出来たことも良かったです。
GT3を受け渡す日も決まったので、その前々日に夜な夜な最後の洗車をしました。少し前にも洗車したばかりで、実際のところGT3はまだぴかぴかでした。
これが前回洗車した時にTweetしていたもの↓。この時点でGT3の引き渡し日は決まっていなかったものの、さようならすることは決めていたので、この時点でさえ、こんなにも悲しくなる洗車はありませんでした。
この時、ぴかぴかにしたばかりだったので、本当に「汚れ」という観点からは最後の洗車の必要はなかったかもしれません。
でも、私にとって、最後に出来ることは洗車をすることでGT3を綺麗にして、そうやってGT3との2人の時間をすごしながら、この約2年のありがとうの気持ちを伝えることでした。
夜中に1人で洗車しながら、GT3に向けて色々と(口に出して語っていたら変態すぎるので、頭のなかで)今までの色々な思い出、感謝、大好きという気持ちを語りながらの洗車となりました。
このリアウィングを洗うのも最後なのかと思うと、もう、ぽろぽろ泣けてきてどうにもなりませんでした。
もう書いちゃうけど、洗車用のマイクロファイバーで涙を拭く日がくるなんて思ってもいませんでした。だって、洗車中だし、もう他に拭くものもなくてどうにもならなかった。…あの、念の為書いておくと、一応使用前の使いましたよ!
いや、そんなことはどうでもよくて、とにかく、悲しくて悲しくて、悲しかったです。
それでもとにかく、最後に洗車することが出来て良かった。悲しかったけれど、最後の最後にとても幸せな時間でもありました。
そして、引き取り日の前日。
最後の夜は車内に残っている荷物等を引き上げに、夜な夜なまた駐車場へ。
いかにも忘れそうなETCカードとか、そういったものから、トランク内などすべて開けられるところをもう1度開けて忘れ物チェック。
すべて確認しおわって、あとはもう家に戻って明日の引き取りの時間を待つだけ…となったのですが、帰る前にふと「あ、私、GT3の後部座席(ではないけれど)に座ったことなかったな」と思って、思わず1人駐車場の中で今度はGT3の後部座席に座るという怪しい人に。
それで。
まあ案の定ですが、ここでも色々な思いがこみ上げてきちゃって、ぽろぽろぽろ…。
人前で泣くのはいやなので、だったらもう、1人のうちに好きなだけGT3と一緒にお別れを悲しんでおこうと、車内でしばらくの時間をすごしました。
うん、これ、夜中に駐車場内に停まっているGT3の、後部座席がないリアに1人入り込んで座って、さらにそこで1人泣いているという、万が一セキュリティの人が見回りに来たら、確実に声をかけられちゃいそうな案件。
今、冷静になって考えたら、洗車の時も、この時も誰にも会わなかったことが奇跡です。良かった^^
最後に、ついに引き取り当日。
駐車場から外に車を出すところまで、最後の最後まで自分で運転したかったので、そうさせてもらいました。本当なら、最後くらいきびきび運転してあげたかったと思いつつも、いざ乗ったら、前に進みたくない気持ちの方が大きくなって、駐車場内ものろのろのろのろ…。
もうあと数メートルで終わっちゃうのか、と思うといつものようには踏めませんでした。
でも、いつまでもそうしていられないので、最後はGT3から降りて、営業さんと交代。
可愛いポルシェ911 GT3が、我が家ではない新しいおうちへと帰っていく後ろ姿を見届けました。
こんなスピードが出せないところでも、最後の最後まで走り去って行くGT3は良い音だったし、その後ろ姿はカッコ良すぎました。
最後の姿を見送ったあと自宅に戻って、いつもGT3のキーを置いているところに、ついクセでそこに何かを置こうと、自分の手が無意識にGT3のキーを探していました。
もう、置くものはないのだと気づいて、涙。
そのあとも、自分でもバカみたいと思うくらい、ふと考えるたびに涙が出てきます。それでも、決めたことは決めたことで、後悔はありません。
そして、きっと次のオーナーとなる方も良い人だと信じているし、せっかくポルシェ911のGT3として生まれてきたのだから、私とは違って、もっともっと本来の性能を使ってもらえるといいなと願っています。
私をGT3まで出会わせて下さった黒いGT3のオーナー様、そして私にGT3を見せて下さった皆様、今のGT3と出会わせて下さり、その後もGT3のケアをして下さったり、ラリーで楽しませて下さったポルシェセンターの営業様をはじめとした皆さま、私のGT3に会って下さった皆様、GT3を通してお知り合いになることが出来た皆さま、すべての方々に心より感謝申し上げます。
ポルシェ911 GT3 (991.2)、大切な大切な大好きなポルシェです。出会えて本当に良かったです。
Porsche911 GT3、ありがとうございました。