初めての富士スピードウェイフリー走行
ポルシェトラックエクスペリエンス【Master】記事一覧:
① ポルシェトラックエクスペリエンス・マスターに参加:PTX 2021
② PTX 2021:ポルシェトラックエクスペリエンス 【Master】トレーニング内容①
③ PTX 2021:ポルシェトラックエクスペリエンス 【Master】トレーニング内容②
④ PTX 2021:ポルシェトラックエクスペリエンス 【Master】サーキット走行
⑤ PTX 2021:ポルシェトラックエクスペリエンス 【Master】その他
ポルシェトラックエクスペリエンスのマスターコース@富士スピードウェイで私が最も楽しみにしていたプログラムの1つが最後の最後にありました。
それが『富士スピードウェイ本コースのフリー走行&ラップタイム計測』というもの。
私は過去にFSWをPTXプレシジョンと、先日ランボルギーニSTOで走らせて頂いたことはあるのですが、この時はスポーツ走行(STO時)とはいっても先導走行であり、まだ1度も「フリー走行」というものを体験したことがありませんでした。
今回が初めてのフリー走行。さらにはラップタイムも計測したことなんてなかったので、それも今回が初めて。
いったい自分がどのくらいのタイムでFSWを走ることが出来ているのかを、初めて知ることが出来る体験です。
スタート時には、参加車38台がまずは2列に並んだことから、偶然にも私の車が2列目の先頭に位置することに。
うわぁ、ポールポジション!(←違う(笑))。
実際にはただの並び順であって、かつ、1列目の方から先に出て行くので私はまったくもって先頭ではないのですが、でもこのスタートを待っている時に自分の前には誰もいなくて、ふとサイドミラーから後ろを見ると、うわぁぁぁ、沢山のポルシェがぁぁぁぁ。
緊張感がもう最高潮になってきたところで「バックミラーを見るのは心臓に悪いな」と思いつつも、ついつい興味本位でちらっとバックミラーを…見てしまったが最後、そこには当たり前ですが、ポルシェたちがぁぁぁぁ。
こんなオソロシイ状況でフリー走行が開始されました。
とにかく、最初はもう緊張、緊張。でもその緊張の中にも「よーし、黒カレラさん行くよ!!」というワクワク感もいっぱいあって、うーん、走り始めてから数秒後にはもうワクワク感が100%だったかもです^^
今回のPTXでもインストラクターさんの数名から「外から見ていると男性が運転しているとしか思えません」とか「相変らずアグレッシブな運転ですね」とか言われていたのですが^^、フリー走行に出てみて前にこうしていっぱい他のお車たちがいると、これはもうハッキリ言って恐怖でしかありませんでした。
あからさまに「抜いて下さい」とよけて下さっている方以外は、まったくもって抜くことなんて出来ません。怖い。
そして、こうやって沢山のお車たちと一緒に走らせて頂いて改めてわかったことは、私がしたいことはやっぱり「レースではないな」ということ。
もちろん元々それはわかっていたのですが、こうして走ってみてハッキリとわかりました。
だって、前にいる車を抜くことは恐怖でしかなく、抜いたとしてもそれに喜びを感じるわけでもなく、逆に抜かれても「あ、すみません、お先にどうぞ」としか思えず(笑)、私にとってはやっぱり「抜いた、抜かれた」ということが楽しいわけではないな、と。
何よりも楽しいのは、自分自身がポルシェ911で走っているということでした。
初めてのFSWでのラップタイム
上の写真たちにあるように、38台でのフリー走行は慣れている方からしたら空いているのかもしれませんが、初めてのフリー走行体験をする私からしては「いつも車たちが前にいて自分の好きなように走れないぃぃ~!」となってしまっていました。
さらにはこちら見て下さい↓
フリー走行の時間帯がちょうど夕日の、太陽が沈む時間帯で、このパナソニックコーナー辺りでは太陽の光で前が一瞬、何も見えなくなるのです。
そうすると、前方を行かれるお車の姿が一瞬確認できなくなるわけで…前を行くお車がPTX参加者のお車であれば、やはりその場合はプロの方というわけではないので何が起きているかはわかりません。
急な減速をされているかもしれませんし、もしかしたらスピンされていたり、止まったりされている可能性も無きにしも非ず。
となると、怖くてここはやはり自分の中での全開で入っていくことが出来ませんでした。
そういう状況下でしたので、自分の中で完全に前にいる車を気にせず一切の減速をせずのクリアラップは出来ずで、かつ私の車はスポーツクロノもついていない…つまりはスポーツプラスモードもないという、ベースモデル中のベールモデルである素カレラ991.2。
あ。え?ふふふ。散々、色々と女々しく一生懸命言い訳しているのわかります(笑)?
はい、言い訳だらけです。だってこれから私の人生初のFSWラップタイムを公表してしまうから!!
言い訳しまくりですが、とにかく今回の私の初めてのFSWフリー走行のラップタイムは…
タイムは…
恥ずかしい…
ですが!!
ハイ、私の人生初めてのFSWフリー走行ラップタイムは『2'06.918』でした!!!
うーん、納得いくようないかないような(笑)。
いやでも、自分としては初めてのフリー走行でこのタイムだったことはとても嬉しく、満足といえば満足です^^
こちらは私のフリー走行時のとある1周↓ダンロップコーナーすぎたあとくらいですべっているのでベストラップ時ではないと思いますが、この周回がたぶん前方にお車が最もいなかった時なのでこちらを載せておきたいと思います。
自分の記録と記念の為であるので「下手だね~」という改めてのご感想は必要ありませんので…凹みますからやめて下さい(笑)。自分の実力は自分が1番良くわかっています^^
ドラレコ映像なので、映像が変なタイミングでスタートしています(第1コーナーからの映像)↓
それしても、今回こうして初めてのフリー走行をしてみて驚いたのが、こうやってサーキット走行をしてみると20分もしないうちにタイヤがダメになるのだなということでした(私のカレラのタイヤはヨコハマ ADVAN Sport)。
本当にこれこそ初体験で、びっくりしました。
よくレース観戦をしていたり、レースされている方からお話を聞くとタイヤがダメになってくるということは聞いてはいたのですが、自分自身でそれを体験して「あ、こういうこと!!」ってなりました。
こちらが「あ、なにこれ、さっきと同じように行こうとしているのにまったくグリップしない!曲がり切れない!!」ってなった時のものです。GRスープラコーナー、まったく曲がれず。↓
あれ?と思い始めて、それまでよりも速度を落としたにもかかわらず、全っ然曲がれなくなってしまって「これは危険!!!」となり、すぐここで休憩を入れました。
こんなにも思うように走れなくなるなんて。
今までレースを見ていて、タイヤをいかに温存して走るとか、ダメになってくるとかそういうことを何気なく見聞きしていただけでしたが、私のこのド素人の素カレラ走行の20分弱だけでもこんなにもダメになってしまうということを実感して、改めてプロのレーサーの方々はただ走るだけではなく、こういった色々なことを考え、予測・計画されながら走られているのだなということを心の底から理解し、さらにさらに尊敬したのでした。
ポルシェ911 素カレラで最高速度265キロ
今回のフリー走行で、私の991.2型ベースモデルカレラでのストレートでの最高速度は自分で目視できたもので「265キロ」でした。
この日、全体でのストレートでの最高速度はGT3かな?の265キロと聞いたので「え、私が同じはずがない。でも実際メーター表示で265キロを見たんだけどな」と思って、インストラクターさんに聞いてみたところ、メーターに表示される数値は、実測値とはだいたい3~7%の差があり、メーターの方がそれだけ速く表示されるとのことでした。
よって、私がみた時速265キロは実測ではだいたい250キロくらい。そして、この日発表されていた、GT3の265キロは実測値なので、もしこれをメーターで見ていたら280キロ前後ということに。なるほど。
とにかく、私自身の中での指標としてはいつもメーターでの数値しか見ていないわけなので、そのメーター値で時速265キロというのは「ああ、黒カレラさんこんなに速く走れるんだ」と感動できました^^
もっとも、私は最終コーナーが1番苦手だと自分では思っているので、最終コーナーをもっとちゃんと立ち上がれていたら、さらにストレートでの速度が出るものと思っています…黒カレラの実力はこんなものではない!!はず。
次の目標
今回の38台でのフリー走行された方の中で、私と同じく991.2型のお車で「2’00.373」というタイムを出されていた方がいらっしゃいました。
この方は素カレラではなく、カレラSではあるのですが(結果表ではカレラとなっていましたが、実際にはカレラS)、この方にお話を伺ったところ、このタイムでも「前に車がいた箇所があって、クリアラップ出来なかった」とのこと。
つまりカレラSでも2'00は切れるわけで、そうなると私も頑張れば素カレラで2'00を目指すというのは無謀すぎる目標ではないのではないか?と。
え?あ?どうしてそうなるのって?図々しい?
はい、ごめんなさい、すぐ調子に乗って自分の中に意味不明な「出来るんじゃない?」が出てきます(笑)。
でも。私の中での目標は素カレラでFSWを2'00!!これです。もう今後はこれを目標に頑張る!!
…って、まあ、普段サーキット走行しないので何をどう頑張るのかは不明なのですが、とりあえずなんとなく自分のなかで目指す数値が出来たのは嬉しいことです。
いつか黒カレラで2分だ~!って喜んでみたい^^
ちなみにこの日のマスターコース全体での最速ラップタイムは911 GT2 RS (991型)の方の「1'50.066」でした。速い!!速い!!凄すぎる~!!!
あとは、最後の最後に1つ。
初めてのフリー走行を終えたあと、ふと「GT3で走ってみたかった」って本気で思いました。
これまた私くらいの実力で図々しい願いではあるのですが、せっかく以前、GT3がいてくれたのだから走ってみたかったな、とすっごく思いました。
こんな風に思う日が来るとも思わなかったな。
では、PTXマスターに関する最後のブログに続きます^^ 続き→ PTX 2021:ポルシェトラックエクスペリエンス 【Master】その他
ポルシェトラックエクスペリエンス【Master】記事一覧:
① ポルシェトラックエクスペリエンス・マスターに参加:PTX 2021
② PTX 2021:ポルシェトラックエクスペリエンス 【Master】トレーニング内容①
③ PTX 2021:ポルシェトラックエクスペリエンス 【Master】トレーニング内容②
④ PTX 2021:ポルシェトラックエクスペリエンス 【Master】サーキット走行
⑤ PTX 2021:ポルシェトラックエクスペリエンス 【Master】その他
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① ポルシェトラックエクスペリエンス・パフォーマンスに参加:PTX 2021
② PTX 2021: 【Performance】トレーニング内容
③PTX 2021:【Performance】サーキット走行
④PTX 2021: 【Performance】その他
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① PTE:ポルシェトラックエクスペリエンス 【Precision】に参加
② PTE:ポルシェトラックエクスペリエンス 【Precision】トレーニング内容
③ PTE:ポルシェトラックエクスペリエンス 【Precision】サーキット走行
④ PTE:ポルシェトラックエクスペリエンス 【Precision】ランチ、お土産など
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