先導車についての992試乗をさせて頂きました
先日、袖ケ浦フォレストレースウェイにてポルシェタイカンターボSの試乗をさせて頂いた際に、新型ポルシェ911 カレラ4Sも運転させて頂くことが出来ました。
参照記事:ポルシェタイカン試乗…タイカンの運転しちゃいました~
こちらのお車です。いつ見てもカッコイイ、ポルシェ911↓
ポルシェ911については、普段から私は991.2のカレラに乗っていることと、先月まではポルシェ911 GT3(991.2)にも乗っていたことから、基本的な操作はわかる…はず。
さらには、新型ポルシェ911である992型については以前、街中での試乗はさせて頂いたことがあるので、なんとなくはわかっていたので、こちらは緊張感なく、ただただ「楽しみ!!」という気持ちだけを持って車に乗り込みました。
992型のポルシェ911、スポーツ走行ではない先導車付き走行とはいえ、サーキットを走らせて頂けるなんて、やっぱりそれは普段、街中だったり高速道路を走るのは全然違うので、とにかくもう「スピード違反」を気にせず走れるというだけでめちゃめちゃ嬉しかったです^^
タイカンの試乗については「タイカンがどのような車なのかを知りたい」という気持ちしかなかったので、特にサーキットのコースについては何も考えていなくて、とにかく走りは「先導車にただついて行く」に集中し、あとは「タイカンならではのタイカンのキャラクターに集中しよう」と思って走っていました。
でも。
この日はポルシェ992でも、袖ヶ浦フォレストレースウェイを走らせて頂けるかも?と思える状況であったので、もう、もしそうなったらポルシェ992に関しては…それはもう、「992をサーキットで楽しむ」ことを目的として乗らせて頂こうと決めていたのです、私。
ヘロヘロ運転ですが、ヘロヘロの素人ながらにも、それでも「992を袖ヶ浦フォレストレースウェイで走らせて頂けるチャンスなんて、私にはそうそうないのだから、この貴重な体験を私のなかで出来る限り楽しまさせて頂かなければ!!」と。
荒聖治さんのサーキット攻略動画で学ぶ
というわけでですね…実は。
ふふふ。
そうなのです。誰からも「本気でサーキットを攻めて下さい!」とか言われてもいなければ、今回はそんなにスピードも速くない「車を体験する為の試乗」であることはわかっていたのに…。
ハイ、事前にしっかり袖ヶ浦フォレストレースウェイについてお勉強していきました。気合入りすぎ(笑)。
いや、だって、こんなチャンスを頂けるのであれば、それに対して私が持ちうる100%の思いでちゃんと体験させて頂かなければバチがあたります。
こんな素晴らしい体験をさせて頂くのに事前準備なしで行くのは、ポルシェにもポルシェジャパン様にも失礼すぎる。素人ながらにしっかり準備します^^
というわけで、袖ヶ浦フォレストレースウェイのコースを確認、頭の中でシミュレーションし、さらには、ポルシェトラックエクスペリエンスのインストラクターでもある世界の荒さんが袖ヶ浦フォレストレースウェイの攻略方法について語って下さっているYou Tubeを事前にしっかり見て学びました。
私は一体、何をしに行くつもりなんだろうと自分でも疑問に思いながら、サーキットのコースのポイント、ポイントをしっかり学びました。
うん、書いていて本当に「無駄に気合入りすぎ」って思える(笑)。
いや、そんなことない!無駄なんてないのです!この事前のお勉強があったからこそ、私はより楽しく、タイカンと992で袖ヶ浦フォレストレースウェイを走ることが出来たのだと思います。
こちらが事前のお勉強として学ばせて頂いた動画↓
実際、992で走っている時には「あ、荒さんが『ここはあの赤い縁石のところではなくて、その先の黒いところを踏む感じで曲がっていくのが良い』って言っていたな」とか思いながら走りました。試乗なのに!
荒さんが教えて下さっていたことが出来たかどうかは別として、事前に動画でコース走行を見ていたのはとても良かったです。
スポーツ走行をしているわけではないのに、992で走っている最中には砂子塾長の『クリップ手前最大舵角』という言葉がずっと頭のなかに。うーん、だから私、試乗なのにいったい何を目指していたの(笑)。
ポルシェ911のエグゾースト音は育てるものなのでは
さてさて、そんな私が992での走行をスタートして1番に「さっき(タイカン)と全然違う!」と思ったのは、やっぱりガソリンエンジンのエキゾースト音です。
タイカンの「ひゅいぃぃ~ん」という加速音も最高だったのですが、やっぱりこの、911の音は最高すぎます。
でも、走り始めてすぐに「なんかちょっと音がおとなしくない?」と思って「あれ、あなた確かスポーツエグゾースト付きだったよね?今、ONになっていないよね?」となって、慌ててスポエキをONにする為、その切り替えるところを探しました。
でも、私はまだ992にそこまで慣れていないので「スポエキを切り替えるとこ、どこ~!!!」という混乱に。
サーキットを走りながらだったので、よりアタフタしてしまったわけなのですが、なんとか見つけてスポエキON。
ん?
でも、思ったより「これ、これ、これ!!この音よ!」っていう音ではなかったような気がします。というのも、私の黒カレラ(991後期型のベースモデル)のスポエキの方が、圧倒的に良い音だと思えたのです。
以前、富士スピードウェイを走った時の音なんて、今だにすぐ耳元で聞こえてくるのではないかと思えるほど、黒カレラの音は忘れることが出来ない素晴らしい良い音だったし、普段、高速を走るくらいでも踏み込めばめちゃめちゃ良い音がするのです。
でも、今回の992はそこまで「これこれ!最高!」っていう音までは感じませんでした。もちろん、良い音です。でも、この音の違いってきっと私の911はすでに長距離を乗っていて、何度も全開走行していたりすることから『音が育った』結果なのだろうな、と思いました。
つまり、今回感じたのは「やっぱりポルシェの(じゃなくても)、音は育てるものなのね」ということ。
最新のポルシェが最良のポルシェであると私は思っているわけですが、それでもこの音に関しては最新だからといって最初から最高なわけではなく、これはやはりある程度の時間をかけて、最高な音を作っていくものなのだな、と。
そう考えると、私にとってはもう最高すぎる音になっている黒カレラはやっぱり手放すことが出来そうにありません^^
今回の992型ポルシェ911カレラ4Sでも、ホームストレートでは全開させて頂きました。タイカンもすごかったけれど、やっぱり911も凄い。素晴らしい加速感。全開した瞬間に豹変する911、本当に好き。
タイカンとポルシェ911を運転する時の意識の違い
今回、こうしてポルシェの電気自動車であるタイカンと最新型のポルシェ911をサーキットで走らせて頂いて、この2台を比べて思ったことは…またこれも、私の変な感覚なのかもしれませんが、エンジン音というのは、自分を後ろ盾してくれるというか、奮い立たせてくれるものであるのだな、ということ。
何を思ったかというと、ポルシェ911で全開したり、速めの走行をすると、そのエンジンから出されるエグゾースト音によって自分の気持ちも高められ、より「行け、行け~!」っていう気持ちになるのかと。
でも、そのいわゆる、GT3ならドゴーン!っていう凄い音だったり、カレラのブォォォ~っていう(って、私が表現するとなんてちゃっちい音(笑))ようなエグゾースト音がない、「ひゅい~ん」という音だけで、あとは走行中かなり静かであるタイカンは、実は「より走ることに集中できる」のではないかと思ったのです。
これ、街中で走っている時の話ではありません。サーキットや高速で走る時の話です。
音によって、さらに自分を奮い立たせてもらえる911とは違って、自分を奮い立たせてくれる音がない世界でサーキットを走る…それが、ある意味、実はもっと「走ること」に集中できることにつながるのではないかと思いました。
純粋に走っていることが楽しいということに集中できるというか。
エグゾースト音、私は大好きなので、その音を聞きながらの走行が大好きな私が言うのも変かもしれませんが、プロのレーサーの方が走ったりする時には、実はタイカンで走る方がより車の操作、運転に集中されるのではないかと思ったりしちゃいました。
だからこそ、マークウェバー氏やラース・カーン氏とかがタイカンを走らせて「凄い!」と思う気持ちが、一般の人よりもより強いのではないかな、と。
な~んて、わからないですけどね~^^ (相変らずテキトウ)
そんなことを色々思えた、今回のタイカンとポルシェ911(992)のサーキット試乗でした。
とっても、とっても、楽しかったです。このような機会を頂けて、本当に心から感謝です。ありがとうございました!!
関連記事:
◆ポルシェタイカン試乗…タイカンの運転しちゃいました~
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