タイカンとしては2年連続の年間最優秀賞
アメリカの自動車メディアである『Road & Track』が選ぶ 10万ドル以上部門でのPerformance EV of the Year(高性能EV年間最優秀賞)で、ポルシェのタイカンが2年連続で受賞という快挙。
昨年受賞したのはタイカンターボSでしたが、今年はタイカンターボGT。
タイカンターボGTでは、PCCBやアクティブ電動油圧式サスペンションなども標準装備となっていて、運転するとグリップが無限に効いているのではという感覚が味わえると言われています。
そしてターボGTにはヴァイザッハパッケージが用意されているわけですが、ターボGTの購入者のほとんどがこのヴァイザッハパッケージを入れられているのだとか。
まあ確かにせっかくの高性能車であればさらにその性能をMAXに引き出せるパッケージとなればつけておかなければと思ってしまいますよね^^
ロード&トラックの編集長であるDaniel Pund氏は「タイカンターボGTは本当に印象的で、昨年受賞したタイカンターボSから大きく進歩している。特に注目したのはこの車が毎日使える実用的なセダンでありながら、ポルシェ史上最もパワフルなロードカーだということ」と。
タイカンターボGTの素晴らしいタイヤ
タイカンターボGTはすでに3大陸で3つの記録を樹立されているモデルです。
この記録樹立についてポルシェはヴァイザッハパッケージだけでなく「ピレリ Pゼロ トロフェオRSタイヤ」が重要であったと言われていました。
このヴァイザッハパッケージを備えたタイカンターボGT向けのピレリ P Zeroの開発は2021年に始まっていたそう。
トロフェオRSタイヤの二層カーカスは従来の設計に比べて並外れた剛性を与え、タイカンターボGTの空気力とバッテリー重量に耐えられるように特別設計されていて、高速走行時でも安定性を確保。
タイカンターボGTは物凄い急加速をするので、それに対応するためにピレリは特許取得済みのレジンブレンド技術をベースにしたマルチコンパウンドトレッドを開発。
ブレンドに慎重に調整されたポリマー成分は相乗的に作用し、ウェット路面を含む幅広い温度と路面で優れたグリップを発揮するとのこと。
またそのトレッドパターンはロードノイズを最小限に抑えるだけでなく転がり抵抗も低減するように設計されているそうです。
これらだけでも十分に素晴らしい開発がされてきたわけですが、記録樹立するような物凄いタイヤになるためには、もっともっとそれ以上のものが必要だったとのことで、トロフェオRSタイヤの構造設計は大幅に改良されトレッドの外側のショルダー部は溝が少なく急激なコーナリング時の横方向の安定性を向上。
トレッドパターンは接地面全体に熱が素早く均一に分散されるようにしているそう。
これらタイヤの開発には新しいピレリのバーチャルジオメトリ開発システムというものを使用して設計されたとのこと。
このシステムは様々なプロファイルとトレッドパターンをデジタルで評価、タイヤの特性と読さを正確に定義するらしい。
人工知能とニューラルネットワークを活用することでピレリは開発時間を最大30%短縮、同時に物理的なプロトタイプの必要性も削減。
タイカンターボGTの素晴らしい性能はこうした素晴らしいタイヤの性能との相乗効果でさらに素晴らしいものになっているわけですね^^
出典:
◆(公式)Porsche Taycan wins Road & Track’s Performance EV of the Year award for the second time
◆(公式)Tailored precision: the record-breaking tyre of the Porsche Taycan Turbo GT
◆Porsche Taycan Turbo GT: Over-$100,000 2025 Performance EV of the Year Winner
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