ポルシェクラブ宇都宮イベント@筑波サーキットジムカーナ場
過去5回に渡り筑波サーキットジムカーナ場で定常円のスキッドコントロール練習(=定常円ドリフト)の練習をさせて頂いてきました。
この練習はポルシェクラブ宇都宮様が年4回くらいのペースで開催されているイベントで、私は参加者に空きがある時にゲストメンバーとして参加させて頂いています。本当にありがたい場です。感謝。
参加させて頂きはじめて4回目の時に初めてポルシェ911で定常円をドリフトで1周出来ることが出来、5回目には3周することが出来ました(といっても、まだまだ毎回出来るわけではなく、なんとか「一応出来た」レベル^^)。
そして2023年12月、6回目の参加をさせて頂くべくまた筑波サーキットジムカーナ場へと行ってきました。
まだまだ日が昇って間もないころから準備を開始、この時の気温は0度。なかなか寒い。
こういう定常円やサーキット、広場トレーニングで走る時は必ず黒の991.2 ベースモデルカレラ(MY17)です。
私が最も大好きで1番大切なこの黒カレラをもっともっと理解して、もっといっぱい一緒に楽しみたいというのが最大の目的。
皆さんで散水や定常円をするための準備をしてから、最初にご挨拶・連絡/注意事項等々のミーティングを行ってからのスタートとなりました。
この日は初めて定常円の練習に参加されるという方が3名いらっしゃいましたので、その方々は座学からスタートです。
この座学、私も最初(とそのあと数回も)学ばせて頂いていたものですがとてもためになります。
説明されても最初のうちは理解できない難しいことでも、聞いているのと聞いていないのでは自分の中で練習中におけるスキッドコントロールへの理解の消化度合いが全然違います。
走行練習での1人の持ち時間は1回3分。私は相変わらずキッチンタイマーをPCMど真ん中に貼りつけるスタイル(笑)。
やっと前回までの間になんとかポルシェ911でドリフトで1~3周出来る時もあるかな…くらいまでになったので、今回もその精度をさらにあげるべく練習を開始です。
狂気の洗車
今日こそは、何度やっても普通に3周くらいは出来るように愛する黒カレラをコントロール出来るようになりたい。
そう思って、気合十分。
9:11となった時間を見ながら「今日も色々頑張るよ~」と911に語りかけます。
色々と頑張る?
スキッドコントロールだけでなく、色々って何を頑張る?
そう、この日は他にも頑張ることが私にはあったのです。それは。
この日、私が頑張ると決めていたドリフト練習以外のもう1つのことは…
前回リボルト宇都宮でガラスコーティングのメンテナンスをして頂いたばかりでぴかぴかになっている黒カレラのことを「井戸水で汚さない」ということ!
今回の私の相手(?)はあの奥↓に見えている黄色の散水車から撒かれる井戸水たち。
いや、散水車は大好きですし、もうこの筑波サーキットジムカーナ場の黄色のくじらさん散水車はご老体すぎてそろそろダメになっちゃいそうなので心配でしかたないわけなのですが、でも今日の私にとってはこの散水車に入っている水が最大の敵。
今日は絶対に黒カレラを井戸水で汚さないのだ!!!
…と、かたく心に誓っていた私がこの日にしたこと。
それは。
「1回3分のドリフト練習をするたびに洗車する」
そう、毎回。
3分走り終えるごとに洗車しました。え?おバカなのって?いや、あの、否定は出来ません…。
洗車といっても「冬で気温も低いから水が乾く速度も遅いだろうし、走行後にマイクロファイバーにたっぷり含ませた水道水で井戸水を軽くこすり流していけばOKでしょう」くらいのものです。
…と、簡単に思っていたのですが、これやってみると結構大変。
事前に筑波サーキットに「ジムカーナ場トイレ内にある手洗い場の水道から出る水は井戸水ではなく水道水です」と確認をとってあったので、とにかく走行3分が終わる度にトイレで水道水をクロスに含ませては車に戻り、流す、流す、流す。
と、やっていたら、トイレ掃除に来られた清掃のおば様がそんな私を見かねて「バケツ使ったら?あとでここに戻しておいてくれたらいいから、使うならどうぞ」とバケツを貸して下さいました(涙涙)。神様がいた~。
というわけで、3分走り終えるごとにお借りしたバケツに水道水をくみ、車に戻ってひたすら黒カレラについた井戸水を落としました。…の繰り返し。
さらに、そんな私の姿を見ていたある方がふと一言。
「ホイールは大丈夫なのですか?」
うおぉぅ。
そうだった。
忘れてた、ホイールもまっ茶色に汚れがついて二度と落ちなくなるんだった。
これはボディだけを洗っている場合ではない!!
…となってからは、3分走るごとにボディを流し、さらにそのあとホイール4本も磨くことに。
もう究極のおバカ(笑)。
周りの方からしても「あの人、定常円の練習をしに来たのかな?それとも洗車しに来たのかな?」という状況。だってひたすら毎回洗ってる。
「なんだか今日は車で走っているか、バケツ持っているかのどちらかですね」と言われていました(笑)。
私の車の周りだけは毎回、びっちょびちょ。
この日、朝の気温は0度でしたがお昼に近づくにつれ12~3度くらいまであがってくれていたので、毎回洗車している私はもう途中は暑くなっていたくらいで、コートも脱いで腕まくりしていました(笑)。
最初は「走るたびに毎回洗車だー!」って気合入っていましたが、午後になったらかなりへとへとに。そりゃそうですよね。
この日だけで何回洗ったんだろう。数えておけば良かった…。
2速固定での911スキッドコントロールが出来るように
そんな洗車をしながらの1日でしたが、ちゃんとドリフト練習もしましたよ~(いや、そっちがメイン)。
最初は今までもやっていた通り「1速固定」でのドリフトをしていました。
というのも、本来であれば911の場合「2速でドリフトした方がドリフトが始まってからのコントロールが1速よりもやりやすい」と聞いていたものの、2速ではそもそも911を「最初に滑りださせる=ドリフトスタートにつなげる」が私には出来なかったのです。
なので、1速固定でパワーをもってしてドリフトスタートさせ、そのまま1速でのスキッドコントロールとなっていました。
実際、1速でコントロールする方が難しいそうなので「え、今のずっと1速でやっていたのですか?!」と驚かれることもありました。
最初から1速でより繊細にコントロールしなければいけないという状況で練習していたのは、出来るようになるまでは大変でしたが結果として私にとっては良かったのかもしれません。
でもやっぱり、今後もっとコントロールしやすく長くドリフト状態を続けていけるようになるには2速でのコントロールが出来た方が良いでしょうということだったので、この日は途中で「どうやったら2速で911を滑らせ始めドリフトに持って行けるか」の理論を教えて頂きました。
実はドリフト練習を始めた最初のうちからPC宇都宮の会長様に同じくその理論を教えて頂いていたのですが、まだまだその頃は全然何も出来なかった私には理論を理解することも難しければ、実際にやってみることも不可能でした。
それを今回、1速で少し911のコントロールが出来るようになってきた今、改めて(今回は他にインストラクターをして下さっている方から)理論と、どうしたら良いのかを教えて頂いたことで前よりも理解度がさらに高まった感じです。
聞いた理論を「説明しなおしてみて」と言われたらまったく説明出来ないくらいの低い理解度ではあるのですが(笑)、それでも教えて頂いたグラフなどを念頭に「このポイントが来た時にこうすれば良いのね」ということがわかり、それを実際にまずは1速で試すことによって、感覚をつかんでいきました。
あとあと忘れないように自分の為に書いておくと、つまりは「ゆっくりと旋回スタートし、最後に少し加速しリアがむずむずしてきた瞬間にステアリングを進行方向とは逆に切ることで911を滑り出させる」というやり方。
いやこれ、本当に最初は(例えば左周りしている時に)加速してリアが出てきたなと思った時にステアリングを右に切るわけですよ。車は左周りに進んでいるのに。
まったく意味不明でした。
でも理論を聞いて理解したうえで「ここだ」っていうタイミングでやると本当にステアリングを逆に切ることでドリフトがスタートする。
そして、このやり方だと1速でパワーありきみたいな滑らせ方でなく、911が「すぅっ」と滑り出す感じ。
感動。
1速で感覚をつかんだあと、2速でやってみたら初めて2速で911をドリフトスタートさせることが出来て、その瞬間はもう感動以外の何物でもなかったのでした。
この日の私の最大の成果は、初めてポルシェ911で2速ドリフトが出来たということです。次回からはまだ慣れていない2速でのドリフトをさらに練習していきたいと思います。
ポルシェクラブ宇都宮:定常円イベント20回記念イベント
この日の定常円イベントはポルシェクラブ宇都宮様にとっての記念すべき回でもありました。
というのもPC宇都宮がこの定常円イベントを始めて今回が第20回目にあたる会だったそうなのです。
20回のすべてに参加された皆勤賞の方は…めちゃめちゃ惜しかったのですが存在せず。最も参加回数が多い方で「19回」でした。いや~1回だけミスってる。惜しすぎるでしょう!!
20回目の記念回ということもあり、この日は普段にはないゲーム的なイベントの開催もありました。
その内容は、この日の参加者それぞれに課されたミッションをそれぞれが達成できるかどうかという遊び。
ベテランの参加者の方々には「1度ドリフトをスタートさせたら、そこから3分間連続でドリフトする。しかも右回りしばりで」というお題が。
私へのお題は「3分以内でドリフト連続2周、または1周を2回」というお題。
これね、あの。
上手な皆さまは普段の練習ではふつうに3分ドリフトとか達成されているのですよ。そして私も「3分内に1周を2回」でよければ、そんなの今となっては普通に出来るでしょうっていうミッション内容。
でもですね、これ「ではチャレンジスタート!」って、皆さんが見ている前での一発本番となると、なかなか緊張があったりして、もう皆さん達成ならず。
私も1周x2回も出来なくなるという、なんていうメンタルの弱さ(笑)。
結局この日は、この日が初めての参加であった3人の方がそれぞれメンタル最強でお題を達成し、その他の常連メンバーさんたちが全員チャレンジ失敗となるまさかの結果になったのでした。
面白い^^ いや~楽しかったです。こういうのもたまにはいいですね。
最後にもう1人のインストラクターの方が「普段は出来ていても、状況が変わると出来なくなったりする。常に平常心を保てることが重要」ということを話されていたのですが、いやもう、私の場合「3分走るごとにバケツもって走って洗車する…を繰り返しているような狂気じみている者」なわけで、なんというか平常心とは程遠いところにいるし、まだまだだなと思わず笑ってしまいました。ふふ。
第20回記念のチャレンジゲームが終わったあとは、また通常通りそれぞれの定常円練習に戻ります。
午後は2速ドリフトの練習をして楽しみました。
この日はまた黒カレラのことがさらに理解できたような気がして、とても嬉しい充実した1日に。
最後、走行終了時間の少し前にあがり私は最後の洗車へ。最後はもうちょっとした本気の洗車となりました。1人最後の最後まで何やっているのだか。
翌日、明け方から腕が痛くて目が覚めてしまうくらいに実はもう腕がヘロヘロになってしまったくらい、とにかく洗車にあけくれた1日となりましたが、それでもその甲斐あって、黒カレラはぴっかぴかのまま!!
さらにはホイールなんて1回洗うごとに「せっかくならちょっと溝の方も」と、少しずつ細かいところも洗っていったおかげで、帰る時には来た時よりも車が綺麗になっているという奇跡(笑)。
毎3分走行ごとに車を洗うのは思っている以上にかなりキツイということがわかりましたし、周りの人からも狂気じみてるとしか思われず変態扱いされるのは必至ですので、あまり皆さまにはお勧めできません。
でも井戸水対策として車にイオンデポジットを残したくないのであれば、やっぱりこの「毎回洗車」が最も有効ではないかと思いました。
ドリフト練習の最初のうちはいくら丁寧な説明を聞いても、同乗して頂いてもなかなかうまく911をコントロールできなかった私ですが、見捨てずに教え続けて下さり、練習させて下さったことでなんとか今の私まで行きつくことが出来ました。
ポルシェクラブ宇都宮の皆さま、関係者の皆さまには本当に感謝しかありません。いつも楽しい時間をありがとうございます。
また2024年もよろしくお願い致します^^
筑波サーキットジムカーナ場での定常円練習記録(ポルシェクラブ宇都宮主催イベント):
1:2021年9月 ポルシェクラブ宇都宮主催イベントでポルシェ911のドリフト練習
2:2022年2月(見学のみ) ポルシェクラブ宇都宮の定常円旋回練習イベントに遊びに行きました~
3:2022年6月 ポルシェクラブ宇都宮の定常円旋回練習イベントに参加(2回目)
4:2023年2月 2023年の定常円旋回始め
5:2023年6月 ついに目標達成!ポルシェ911でドリフト1周出来た~(号泣)
6:2023年9月 ポルシェ911で定常円ドリフト、ついに3周できた~
7:2023年12月 ポルシェ911で初めて2速固定での定常円ドリフトが出来るようになった!…のと、狂気の洗車
8:2024年2月 ポルシェ911、2速固定でドリフト3周くらい出来た~
9:2024年6月 筑波サーキットへ定常円の練習…の見学へ
その他:
1:2023年1月 人生初の氷上走行体験:BMW M3で八千穂レイク氷上を走る
2:2024年1月 八千穂レイクで氷上走行体験、ふたたび