ウラカンSTOでサーキット走行体験
Lamborghini Huracán STO、そう、この公道を走ることが出来るというのに「いや、これレーシングカーですよね?」としか思えないようなこのお車に初めて私が出会ったのは2020年11月のことでした。
そして、それから約11か月がたったこの日。
私は夫と一緒に富士スピードウェイに来ていました。フェラーリローマが納車されたばかりであったので、最初はせっかくならローマで行こうかと思っていたのですが、夫婦そろって「いやーFSWの帰り道は渋滞するから自動運転があるM3の方が楽だよね」と、即断で楽さを取りました。
そうしたらなんと。
この日同じくFSWにローマでいらっしゃっている方がいて「あああ、ちゃんとローマで来られている!!」ってなりました。いや「ちゃんと」ってよくわからないですが(笑)。
そして、やっぱりローマは色が違うと車の印象が大きく変わるモデルだな~と。赤もまた素敵(写真が明るく写ってしまいましたが、実際にはもう少しワインレッド的だったかと思います)。
さて話を戻して、この日ですがFSWに到着しパドックの方に近づくと、そこには黒と白でカッコ良くはためく旗たちが。
そうなのです、この日は…なんとなんと!
FSWでウラカンSTOに乗らせて頂くというイベントに参加させて頂けることになったので行ってきたのです~。
初めてウラカンSTOに出会った時、ウラカンSTOがあまりにレースカーのようで自分ではもう「この車はいったいどこをどう走ったらいいの?」と思ってしまい、まったくもって自分がウラカンSTOを運転する日がくるだなんて想像もしていませんでした。
でもこの日。
ウラカンSTOを走らせて頂ける、しかも公道をゆっくりではなく、富士スピードウェイを走行させて下さるというのですから、それはもう何があっても行きます!!となりました^^
まずはクリスタルルームでランチとブリーフィング
午後からの日程であったので、到着したらランチが用意されていました。
ビュッフェ形式(でもスタッフの方が取って下さる)となっていて、美味しそうなのでついついちょこちょこと頂きました…が、これで全部ではありません。
本当はもっともっといっぱいの種類が用意されており、どちらも美味しそう。
でも、私はこんなにも小食…だったわけではないのですが、あまり食べられなかったのは、そう!!だって!
ランチがあるとは知らず(確認しなかった私がいけないのですが)、FSWに向かう時には無条件反射的にマックを食べちゃう私なので、この日も食べちゃっていたのですよ!!
だからFSW到着時にはおなかいっぱいだったのですが、それでもせっかくなので頂いたという流れです。だってー美味しそうだったから…。
さて、そんな私の食い意地事情は良いとして、ランチのあとには同じくクリスタルルームに設置されたブリーフィングルームでの走行前の説明がありました。
席にはこれから始まる説明を同時通訳して下さるというイヤホンまで。
すごい!これはもうきっと、イタリア語での説明がされるからそれを同時通訳してくれるのね!!と期待していたのですが…
あ、しっかり説明は英語でして下さいました^^
よって、英語での説明となると、同時通訳のイヤホンを使うと英語と日本語の両方をついつい聞いてしまってよりわからなくなるので、こちらの機械は使わず。
結局は英語で聞いていたわけなのですが、ウラカンSTOの車両について説明して頂いている時にその英語にまざるイタリアの単語の発音がとても素敵で、それに聞き入ってしまっていた私でした^^(ペルフォルマンテ、とかトロフェオ、とかの発音)。素敵。
ウラカンSTOについての特徴についての説明がされたあとは、この日のインストラクターさんたちのご紹介と、インストラクターの方から走行についての注意事項等の説明がありました。
先導車はウラカンEVOとウラカンSTO
クリスタルルームから下を見ると…そこにはウラカンEVOたちが。
こちらのウラカンEVOたちが最初にインストラクターさんが乗車する先導車となります。
説明が終わり、各自準備をしていよいよ走行です。
ピットエリアはこのように走行前にゆったりとくつろいで休憩できるようになっていました。ウラカンSTOからブリジストンタイヤになったので、その展示も(今まではピレリ)。
こちらでもサンドイッチやチーズ、それに飲み物などの軽食が提供されています。走行後は緊張からか?喉がからからになったので助かりました。
サーキット走行なので、ヘルメットとグローブが必須ですが、ヘルメットを持っていない方もこちらで借りることが出来ました。
ヘルメットたちにはちゃんとウラカンSTOのロゴと、ランボルギーニのロゴも。こういう細かいところまで行き届いているのがさすが^^
もうFSWを完全貸切で、かなりの少人数での走行です。
ウラカンSTOたちが登場
ピットエリアに入ってから外を見ると、さきほどまではいなかったウラカンSTOたちがどどーんと整列。
なに、この迫力!!
とにかくめちゃめちゃカッコイイ。
この場に用意されていたウラカンSTOは6台。
すべてイタリアから空輸されてきたお車たちなので、これらは日本の公道は走ることは出来ません。※今後国内ディーラーに展示、試乗車として出されるのは別の車両。
それにしても、本当にもう「カッコイイ」しか言葉が出てこないくらいで、カラーリングも派手であれば派手であるほどウラカンSTOには似合う!って思いました。
サーキットにいるウラカンSTOは、もうレーシングカーそのものにしか見えず、シンプルなカラーリングよりも派手な方が映えるのです。
少なくとも私はそう思いました。
今回FSWに来てくれていたウラカンSTOの中で私が1番カッコイイなと思ったのはこちらかな~。
あとはこちらもカッコイイ!って思っていました…ら、なんと!
今回、私が乗らせて頂くウラカンSTOはこの赤+シルバーのウラカンSTOでした。
嬉しい~。カッコイイ~(いや、どちらもカッコイイのですが^^)。
この日のテストドライブは1人につき、3回走行させて頂けることになっていました。
1~2回目の走行がFSW本コースを3周、最後の3回目が2周です。
いよいよ私の順番が来たのでウラカンSTOに乗り込みます。
うーん、緊張する!
ウラカンSTOに乗り込みシート調節。この辺りはポルシェ・トラックエクスペリエンスでインストラクターさんにきっちり教えて頂いた通り「攻めのシートポジション」を守ります。
4点式シートベルトも、最初はヘルメットしながらで自分のおなかの辺りが見えず苦戦したのでやって頂いていたのですが(笑)、最後の方は自分でつける、はずすも出来るようになりました^^
ウラカンSTOのドライブモードは3つ
ウラカンSTOには3つのドライビングモードがあります。
それが:
- STO (いわゆるベース/ストリートモード)
- TROFEO (ドライ路面で最大のパフォーマンスを発揮)
- PIOGGIA (ウェットモード)
STOは基本的にオートマチック(+パドル)での操作が可能で、トロフェオにするとマニュアルモード(パドル)に。この日は晴れていたのでウェットモードは使いませんでした。
最初の説明で言われたのが「トロフェオにすると、一気に踏み込むと本当にすべる可能性があるから、最初慣れるまでは一気にやらないで、感覚をつかんでから慣れていって」とのことでした。
そう言われるとちょっとひるんでしまった私は、最初はおとなしくSTOモードでスタート。それでも私には十分すぎるくらいの性能。
めちゃめちゃ贅沢な先導走行
今回「先導走行」といっても、一般的に想像される先導走行とは少し違うかと思います。
というのも、インストラクター1台につき、ついていく車はたったの2台。さらに最後の3回目の走行は、なんとインストラクター先導車のあとを追うのは自分だけ、という1対1の先導なのです。
サーキット走行が初めて、または久しぶりという方もいらっしゃったようですので、その辺りは事前に営業さんからインストラクターに「この方は初めてです」など伝えられてはいたようです。
私たち夫婦の場合は「速めで、と伝えておきました!」と言って下さいました。嬉しい^^
1台につき2台がついていっている時の様子はこのような感じ。本当に贅沢すぎる環境です。↓
私は1回目の走行の最初の2周をSTOモードで走り、少し慣れてきたことから3周目のクーリングダウンをトロフェオに。
…が、私にはやっぱり完全マニュアルモードだとまだまだ初めてのSTOでのサーキット走行に舞い上がってしまって色々と集中できなくなりそうだったので、2回目の走行からはすべてSTOモード+パドル操作で走行しました。
ウラカンSTOを運転させて頂いて1番に感じたのは「ブレーキがめちゃめちゃ効く」ということです。「なにこれ!」っていうくらい効きました。
ウラカンSTOの走行性能を持っているような車を全開で走らせてきても「このブレーキなら必ず止められる」と安心して、身を任せてふめるブレーキでした。
感動レベル。
そして、ペルフォルマンテよりも様々な性能があがっていながらも、車重は43キロも軽くなっていて、かつリアミドシップ後輪駆動という2駆モデル。
それなのに、いざFSW走行をしてみても「え、これ四駆ではないの?」と思えるくらいの安定感。
途中、パナソニックコーナー手前の立ち上がり時にシフトを下げて一気に踏み込みすぎたことでリアが滑ったのですが、それも一瞬で立ち直らせることが出来て、すぐに前を追うことが出来ました。
もちろん、こういった「あ、滑った」となってすぐに体勢を戻せる判断、ハンドリングが出来るようになっているのは、過去に何度も学ばせて頂いている砂子塾やポルシェトラックエクスペリエンスでの学びのおかげだと思います。
それでも、まだまだ素人の私がそのような「あ、滑った」となった時にもさっと問題なく立ち上がれるのはこのウラカンSTOがいかに安全に走ることが出来るよう設計されている車なのかということを痛感したという感じです。
ウラカンSTOの全開、(私にしては)かなりの速度で入って行けるコーナー、すべてが官能的で楽しくて楽しくてしかたありませんでした。
まさに走るための車。
ちなみにコーナーなどは私の実力からしたら、インストラクターさんについていけただけ良かったというくらい頑張ったと思っているのですが(笑)、それでも自分で運転しながら「あああ、車がまだまだいけるって言ってる!!」というのを何度となく感じました。
まだまだ自分の運転でももっともっと攻めていけるということも感じられ(ただ、いきなりは試せないので今回はひよりましたが)、さらにはこれでドライバーさんがプロだったら、もう果てしなく本当にレーシングカーとしての走りになるのだろうなということが実感できました。
自分だけの為に先導車がついて走らせて頂ける
3回目の走行は2周なのですが、先導車と1対1なのです。
つまりは、先導車の後ろには私だけ。それで本コース走行。
さらにこの時は先導車もウラカンEVOではなく、ウラカンSTOが先導での、ウラカンSTO走行になりました。
うーん、気合入る~!!
最後のこの1対1走行は、私にとってはたぶん「自分がFSWを最も速く走ることが出来る状況」であったのではないかと思います。
もし先導車がいなくて「はい、1人でタイムアタックどうぞ」と言われてもきっとここまで速く走ることは出来なかったと思います。
1対1での先導走行の様子↓
でもこれが、前に1台だけ追うべきウラカンSTOがいてくれて、かつそのウラカンSTOの走行ラインを追い、加速・ブレーキングも同じ様にしていけば、インストラクターさんと同じペースで走ることが出来るということになるのです。
これはもう私にとっては、これ以上ないウラカンSTOを最大限に楽しめるチャンス。
先導車から車2台分の距離、最大離れても3台分の距離までを保ってついて行こうと頑張りました。
結果かなり楽しく走行することが出来、最後にインストラクターさんからも「とても良く走られていました!」と言って頂くことが出来ました。社交辞令ありきでもとても嬉しかったです^^
ちなみにストレートでの時速は私が自分で目視確認できただけでも277キロです。かなり満足できるウラカンSTOでの走行を楽しむことが出来ました。
もう、いつものことながら図々しくて申し訳ないのですが、走行が終わる頃にはすでに赤のSTOが自分の車のごとく可愛くなっていました(笑)。
最後、辺りがうっすらと暗くなってくるまでたっぷりと楽しませて頂き、本当に本当に最高の1日でした。
ウラカンSTOという素晴らしい車を富士スピードウェイでのスポーツ走行で楽しませて頂けたのは、私にとって忘れることの出来ない出来事の1つになると思います^^
とっても、とっても楽しかったです。ウラカンSTO、素晴らしいお車でした。
最後に余談ですが、ウラカンSTOについて質問があったので最初にウラカンSTOの説明をして下さった方に色々とお話して聞いていた私。
その後、コーンズの担当営業さんに「あ、STOについてあそこのお兄さんに教えてもらったのですけど~」と話したら、営業さんが「あ、あの方、ランボルギーニジャパンのCEOです」と。
えええええ。
いやぁぁ。
最初にプレゼンテーションで自己紹介された時を私は聞いていなかったようで(たぶん翻訳機をつける、つけないで格闘してた(笑))、まさかCEO様だとは思わずいっぱいお話させて頂いちゃっていました。
とってもきさくに対応して下さり、すっごーく素敵な方でした^^ 沢山お話できてとても楽しかったです。
またこの日CEO様から教えて頂いたSTO、そしてウラカンEVOで使えるTipsについても後日書かせて頂きたいと思います。
あと、この日は私の他にもサーキット走行されている女性が1名いらっしゃいました。お話させて頂いたところ、なんと!2019年のポルシェラリーでもご一緒していた方で、とにかくもうお話すればするほど楽しくて^^
お話を伺えば伺うほど、ご夫妻での車で楽しまれているライフスタイルが憧れすぎるものばかりで、かつそれらのすべてを本当にとてもとても楽しんでいらっしゃることがお話からも伺えて。
色々とお話を伺わせて頂くだけでとても幸せになる本当に素敵な出会いで、この場でこういう出会いがあったこともとても嬉しかったです^^
人生における素晴らしい体験、経験をさせて下さり、素敵な出会いをもたらしてくれたランボルギーニ。
そしてとっても、とっても楽しく刺激的なこのウラカンSTOというモデル。
このウラカンSTOはまさに『Based on the True Story』であり、これが何を意味しているかというと:
ランボルギーニの今までのモータースポーツにおいてのSquadra Corse(レーシングチーム)が得てきた技術たちのこと。
ランボルギーニ・ウラカンSTOに会ってきました~
ランボルギーニのレーシングチームが、そのつちかってきた技術たちを集結させて公道を走ることが出来る車を作り上げた結果が、このランボルギーニウラカンSTO。
まさに、そのことを肌で感じることが出来る体験でした。
私の人生において記憶に残る素晴らしい体験を、素晴らしい1日を本当にありがとうございました。
ランボルギーニジャパン様、コーンズ様、コーンズのランボルギーニ担当営業様、本当に何から何までありがとうございました^^!!
ランボルギーニウラカンSTOについての詳細はこちら:ランボルギーニ・ウラカンSTOに会ってきました~