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992型ポルシェ911 GT3 カップが発表されました~

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The New Porsche 911 GT3 Cup

2020年12月12日に、992世代で初となるレースカー、ポルシェ911 GT3 CUPが正式に発表となりました^^

ポルシェが1番最初に911カップカーを発表したのが1990年のこと。この時のカップカーは964世代の911がベース。

この初代カップカーはドイツで開催されたポルシェカレラカップにてデビューし、その時のパワーは260馬力。1993年からは新しく出来たポルシェスーパーカップ(F1サポートプログラムの一環)でも走っていたそうです。

その後、数年にわたり5つの世代におけるモデルが続き、すべてを合わせて今までに4,251台のカップカーが生産されていたとのこと。

今までのカップカーについての詳細はこちらポルシェ911 GT3 カップカー(992型)が2020年12月12日に発表へ

ポルシェが作ってきた中で過去最高のカップカー

今回、2020年12月12日に新たに発表されたポルシェ911 GT3カップは、最新の992世代のモデルとなっていて、ポルシェはこちらの新しいGT3カップの販売目標を、今後数年間で5,000台以上とされています。

新たに発表された最新型911 GT3 カップカーについて、ポルシェのプロダクトマネージャーのJan Feldmann氏は

「見た目も最高、改善されたサスペンション、エレクトリカルな部分での素晴らしいソリューションによって、素晴らしいカップカーが出来上がった。新しいGT3カップは、非常に正確でかつ楽しいものとなっている。向上されたパフォーマンスと、より最適化されたコックピットにより、これがポルシェが作ってきた中で過去最高のカップカーである。」

と自信をもって発表されています。

『it’s the best Cup car that Porsche has ever built』

ですよ!!

もう、過去最高!って。これ以上のカップカーはないって、って!もう最高すぎるって!(←どんどん盛ってる(笑))

実際の登場は2021年シーズンの初めから

さて、こちらの最新型911 GT3カップですが、2021年シーズンの初めから、ポルシェMobil1スーパーカップ、そしてドイツ、フランス、アジア、ベネルクス、さらには初めて北米でのポルシェカレラカップに登場するとのこと。

最新型ポルシェ911 GT3 カップカーとは

ではでは、今回発表された最新型992世代のポルシェ911 GT3カップについての説明をささっと見ていきたいと思います^^:

  • このカッコイイGT3カップは、現在の992世代のポルシェ911がベースとなっている、幅広いターボスペックのボディを備えた初のワンメイク・カップレーサー。
  • 出力は約375kW (510馬力)→現行モデルよりも、25馬力アップ。
  • さらにはなんと!この新型GT3カップは合成燃料(synthetic fuels)でも走行が可能。よって、レースにおいてもCO2排出量を大幅に削減することが可能。
  • サーキットにもよるものの、現行のカップカーよりもそのラップタイムを1%くらい短縮することが可能。
  • とにかく今回の新型911GT3カップのすっごいところの1つは、最適化されたエアロダイナミクスと、全体的によりマスキュラ―となった外観。
  • 見た目がなかなか凄くなっているのは、今回カップカーに初めて採用された、ワイドなターボスペックの軽量ボディのおかげ。幅は1,902ミリで、現行モデルよりもリアが28ミリ幅広くなっていて、さらにはフロントのホイールの前に追加されたクーリング・エアインレットが特徴的。
  • さらにフロントアクスルもとっても広くなっている。追加されたフレアフェンダーのおかげで、フロントアクスルは1,920ミリとなり、フロントには12インチのリム、リアに13インチ。
  • とにかく物凄いエアロダイナミクスによるダウンフォースを生む。これは大きくなったリアスポイラーとフロントエプロン(フロントリップスポイラー&戦略的に配置されたセパレーションエッジ)の組み合わせのおかげ。
  • スワンネックの形状でマウントされたリアウィングは、11段階に調整可能。11だって!こちらのリアウィングは、とにかく、ウィングの下に空気の流れを作りだし、これがまた特に高速時でのコーナリングなどで、より安定したハンドリングを保証するエアロダイナミクスを提供。
  • 991.2世代のカップカーは、スチール70%、アルミニウム30%で構成されていたところ、今回はその比率が逆転。え、つまりスチール30%、アルミニウム70%??
  • それでも、実は車重は乾燥重量で1,260キロという、今までよりも35キロ重かったりします。重いのね。でもこれは、例えばさらに追加されたスチール製の支柱(safety cell)があったりするからとのこと。
  • 取り外し可能となっている、エスケープハッチ(ルーフ部分)は、最新のFIA規格に準拠。
  • すべての窓は、軽量ポリカーボネート製で、傷がつきにくいハードコートグレージングが施されている。
  • ドア、エンジンフード、リアウィングは炭素繊維強化プラスチック製。
  • 逆に、エアダクトとエアインテイクを備えたフロントフード部分は、911カレラと同様に、アルミニウム製。その方が事故ってしまった時に、修理コストが安く済むからとのことです。ははぁ。そんなところまで考えられているのね…。
  • 最新型GT3カップのデザイナーは、人間工学に基づいてドライバーへの考慮も沢山している。シートを少し倒せるだけでなく、その高さも2段階に設定可能に。
  • 調整可能なステアリングコラムと組み合わせることで、様々な体型のドライバーたちが理想的なフィット感を得ることが可能。シートのパッドの厚さの種類も選択可能。
  • カーボンファイバー製の新しく再設計されたオープントップの多機能ステアリングホイールは、911 GT3 Rから採用されたものが開発されたもの。今でのドライバーたちからのフィードバックを受けて、イルミネートされたボタンの配置変えなどがされた。
  • ラバースイッチパネル(RSP)と呼ばれる、右側に10個の大きなボタンがあるコントロールエレメントはポルシェ919ハイブリッドを彷彿させる。
  • これらボタンはレース中においても非常に使いやすく、ライトやベンチレーション、さらにはタイヤの設定をドライからウェットに変えるなどの変更が可能。
  • さらによくなった例の1つとしては、ブレーキバランスの調整が出来るようになったこと。RSPの右側にあるノブをまわすことで調整が可能(フロントのブレーキ圧調整)。
  • 中央には、10.3インチのカラーモニター。ここにレース中にドライバーが必要なデータを表示。
  • 回転数と一緒に表示されるのは、水温と油温、現在のギア、エラーメッセージ、重要なベースライン設定に関する情報なども表示される。
  • これらの表示される情報は、車内のモニターと同時に、エンジニアが見るPCモニターの両方に表示することが出来るので、各セッション後の分析に役立つ。
  • 電子機器は、エラー分析を簡単にしたり、特定の何かの問題解決が出来るよう、よりユーザーフレンドリーになるよう設計されており、約700の診断オプションが利用可能。特定のソフトウェアが、すべてのデータをより正確にわかりやすくサマライズ。
  • ABSやトラクションコントロールといったオプションの車両機能も、すでにシステムに入っているので、デジタルコードを介してすぐにアクティブ化が可能。
  • モータースポーツ・コントロールユニットと、データロガーは、今まで助手席の足元にあったものから右のリアコンパートメントに移動。それにより、もし、レーシングタクシーなどでカップカーを利用する際に、助手席を配置する際にも邪魔にならなくなった。
  • リアアクスルは生産モデルと基本的には変わりないものの、フロントアクスルは、911RSRのようにダブルウィッシュボーンとユニボール・ベアリングによって制御される。
  • これにより、ダンパーは横方向からのフォースを受けることがなくなるので、より正確なターンインの動作が保証され、フロントアクスルのフィーリングが向上。
  • ショック・アブソーバーは919ハイブリッドと911 RSRからの最先端のバルブ技術を継承。
  • 完全な電気機械式のパワーステアリングが今回初めて911 GT3カップに採用された(Fully electro-mechanical power steering)。つまり、これによって油圧ポンプ、およびそれに関連する油圧ラインが不要になった。
  • 新型911 GT3カップのエンジンは自然吸気(NA)の4リッター水平対向6気筒の水冷エンジン。
  • ドライサンプ潤滑を備えた高回転ユニットは、8,400rpmでトップパフォーマンスを発揮(今までは7,500rpm)。レッドラインは8,750rpm。
  • トルクは最大470Nm@6,150rpm。
  • 2つのレゾナンスフラップを備えた、シングルスロットル・バタフライシステムは、さらに自然なレスポンスと、触媒コンバータ―・レーシング・エキゾーストシステムと組み合わせて、最っ高なサウンドを生成。
  • レースのシリーズ、レギュレーション、またはサーキットによって、3種類のエキゾーストシステムから、利用するものを選択可能。
  • BoschはMS6.6電子エンジン管理システムを提供(MS 6.6 electronic engine management system)。
  • ポルシェモータースポーツにおける、すべてのカップカーには、特別なツールやウィッシュボーン・スペーサーなどの特別なツールを含むアクセサリーキットが付属。
  • 新型モデルでは、ラジエーターはフロントエプロンのすぐ後ろにある。これは意図的にこの位置に維持された→ラジエーターを損傷するリスクを考え、攻撃的すぎる運転をしないように、と。え、そうだったの?
  • 特別なブレーキキャリパーにより、ブレーキパッドの交換がより速く出来るようになった。
  • リアアクスルのドライブシャフトは、耐久性のあるモーターレーシングデザインになった。
  • 牽引ロープの取り付け位置には、牽引スイベルフックに代わりテキスタイル・ループが再導入された。
  • 新しい消火器のセントラルノズルは車内での消火剤の散布を改善。また、リリースユニットの新しい配置によって、消火器が正しく機能しているかを外部から簡単に確認可能に。
  • 車内ドアの内側にあるセーフティ・クイックリリース(ドアを開ける装置)は、人間工学に基づいて改善され緊急時の安全性を向上。
  • オンボードの電気システムは、プラグヒューズなしで機能。これにより、ワイヤーハーネスに使用されるものが減り、重量も軽減。再設計されたものは中央に配置されたので、アクセスも簡単。
  • レース開始時にエンジンが停止した場合、他の車のドライバーたちに危険を知らせる為、自動的にハザードが点灯。

ポルシェ911 GT3 カップカーのメンテナンスについて

  • メンテナンスは、今までの現行911 GT3カップと同様に、100時間のサーキット走行のあとにメンテナンス・チェックをするだけでOK。
  • エンジンはシングルマス・フライホイールと、3プレート焼結金属レーシングクラッチを介してシーケンシャル(72キロの6速ドッグタイプギアボックス)に接続。
  • ギアチェンジはパドルによって行われ、60時間のレース走行のあとにマイナーインスペクションが必要となる。※これはだいたいポルシェMobile1スーパーカップでの約2年分くらいした時の話。
  • レース走行約120時間後くらいに、大きなオーバーホールのメンテナンスが必要となる。
  • シフトバレル・アクチュエーターは、今までの空気圧ユニットにかわって、電気サーボモーターによって操作される。これにより、さらに速いギアチェンジ、ライブ診断オプション、ギアシフトエラーの際などにおけるダメージのリスク低減などの利点がある。

こちらで、新型ポルシェ911 GT3カップが実際に走っている姿を見る&音を聞くことが出来ます↓

出典:(公式)Stronger, faster, more spectacular: the new 911 GT3 Cup

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