モービルオイルのペガサス・ロゴ(デカール)
すでにご存知な方にはこれまた当たり前の常識なのかもしれませんが、ペガサスの話。
たまにポルシェに見かけるペガサスのマークを、私は常々「あれは何だろう」と思っていました。
ペガサスとは、羽のある馬で実在する動物ではありません。でも、ペガサスがどういう生き物を指しているかは皆さまおわかりになるかと。
ポルシェで見かけるペガサスがこちらです↓
一般的に1番有名なのかな?と思われるものでは、ジェームス・ディーンさんがポルシェにつけられていたペガサス。
それでもこのジェームス・ディーン氏のペガサスを見ても「なんだろ」くらいにしか思わず、調べることもなかったのですが(怠惰)、以前ポルシェコレクターの女性の話を書いた時に、彼女のポルシェガレージにもばっちりペガサスがいることを見て
「わ、またペガサス出た!なんだろう??」
って思い始めたのでペガサスについてちょっと検索してみました。
こちらが動画に出てきていたポルシェコレクターのリサテイラーさんのガレージにあるペガサスの1つ↓
わかったことは、このペガサスはモービルオイルが昔使っていたロゴであり、そのモービルオイルがポルシェ356や、そのくらいの古い時代にポルシェのスポンサーをしていたことから、このペガサス・デカールがポルシェに貼られていたということだそう。
何も知らなかった私はひたすら「へー」ってなりました。今更ながらにポルシェにいるペガサスに納得。
良く見てみると、リサさんのガレージにあるペガサスのうちの1つにもモービルガスと書いてあるものもありました↓
ブランドロゴが「MOBILE」とか「Mobilegas」と文字で書いてあるだけではなく、そのマークがペガサスでカッコ良かったことから、スポンサーされているレースカーではなくても、一般の方などがお洒落で貼ることも多かったというわけですね^^
ペガサスなんてまさに羽がはえている馬であって「翼をさずける~」っていう感じですし…って、このフレーズは違う飲料メーカーだな(笑)。
ちなみにこのペガサスは「356につけるのが流行り」がメインであったようですが、今ではどのポルシェモデルにもつけられている方がいるようです。
ペガサスロゴとは
ペガサスのロゴは、1911年に南アフリカはケープタウンのバキュームオイルカンパニー(Vacuum Oil Company)がペガサス・ロゴを会社のトレードマークとして商標登録したことに始まるそうです。
その後、このバキュームオイルカンパニーは、ソコニー社(Socony)と合併し、ソコニー・バキューム(Socony-Vacuum)となり、それがソコニー・モービル・オイル(Socony Mobile Oil)に社名変更。
さらにはモービルオイル(Mobile Oil)と社名を変更し、その後も様々な社名変更を経て、現在の「エクソン・モービル」(Exxon Mobile Corporation)になったとのことです。詳しくはWikiで^^
ペガサスデカールの正しい貼り方は角度まで決まっている
さてでは実際にこのペガサスデカールを自分の車にも貼ってみよう!となる方もいらっしゃるかと思います。
ここで注意。
このペガサスはきちんと「貼る角度」までが指定されているので、せっかく貼られるならきっちりその歴史的に受け継がれてきた正しい角度で貼られてみて下さい^^
正しい角度とは:
- まずはペガサスが車の進行方向に向かっている向きであること
- 水平な線に対し、しっぽの方が下がるようにマイナス3度(-3°)の角度であること
まっすぐな線に対して、このような感じで3度傾けて貼ることになります↓
ペガサスデカールは現在ポルシェのテクイプメントとしてポルシェセンター経由で購入することも可能です。
テクイプメントの説明にも、-3°でつけるという記載がありました^^↓
先日のポルシェガレージでもこのペガサスが付けられた356を数台見せて頂きましたがとっても素敵でした。
私としてはとにかくペガサスが何なのか、なぜポルシェに貼るのかがわかってスッキリ!
★追記(2023.10.8)★
このモービル石油のペガサスのロゴは、ポルシェのレーシングカーに初めてつけられたスポンサー広告だったそうです。参照:Porsche Rennsport Reunion 7 | 2023に行ってきました ③タグホイヤ―・ヘリテージ・エクスペリエンス
出典:
◆ポルシェテクイプメント:Pegasus 接着剤セット
◆The Story of the Porsche 356 and the Pegasus Flying Horse