ポルシェ911 991後期型のタイヤ交換
先月、初めて私のポルシェ911カレラ 991後期型のフロントタイヤの交換をしました。
関連記事:ポルシェ911のフロントタイヤ交換
その時タイヤ交換してくれたお兄さんに「リアタイヤはまだまだ大丈夫ですよね~?」と、軽い気持ちで聞いてみたところ、お兄さんがタイヤをのぞきこんで確認してくれて…
「 いや、これ全然駄目ですね!めちゃめちゃ危ないし、車検も通りませんよ~」
という、えええ!!っていう驚愕のお言葉が。そう言われてから、私もリアタイヤをよくよく下から覗き込んでみると、本当だ、こんなにツルツルだったの??
というわけで、「すぐにリアタイヤを買って、また交換に来ます!」とタイヤ屋さんを後にしたのですが、それから、ついついダラダラとタイヤを買うのを忘れてしまって(←真剣さが足りない)、やっとのことフロントタイヤ交換から1ヶ月以上も経って、リアタイヤをゲットです。
ポルシェ911のリアタイヤ交換に向け、大雨のなか出発
タイヤ交換をしてもらう日を事前予約して、いよいよリアタイヤ交換の日。これで『リアタイヤがつるつるの危険な状態から脱出できる!』と思ったタイヤ交換の日の朝なのに。
うえぇ。なにこれ!
そう。
だいたい、いつもお天気には恵まれる私なのに、この日の東京は『今年一番の大雨、嵐のようになります』とのことで、外は土砂降りの雨↓
ちょっと待って、この雨の中をつるつるタイヤで最後の最後に走らなきゃいけないの?タイヤ交換直前の最後のドライブがそれ??
出発前には思わず、明日のニュースの見出しに「つるつるになったタイヤを交換しに行くところだったポルシェ911が、大雨の首都高で…」というタイトルが掲載されるのでは…なんていう、不吉なことを思い描いたりしてしまいました(笑)。
この日の前の夜、ちょっとした会話の流れで「今までストレスを感じたことあるか」と聞かれたのですが、よくよく考えると、今まで生きてきて、ストレスを感じたこととか、ほぼ全然ないなと思ったわけです。
そして、周りからも「いや、Rikaちゃん、ストレスとか感じたことなんて絶対ないって!」とお墨付きを頂いてしまい、なんというか「適当・お気楽・楽天的な人生を送っているよね」という話をしていた(されていた)ところだったので、これはきっと神様が「ちょっとストレス感じてみなさい」と、私に試練をお与えになったに違いありません(笑)。
ああ、また前置きが長くなりましたが、そんな試練に立ち向かい、さっそくタイヤ屋さんへ向かいます。でも…ポルシェに乗れば、やっぱりストレスフリー(笑)。いえーい。
とにかく、この日は本気で慎重に行こうと思っていたところ、大雨だったこともあり、首都高全体がゆっくり走行だったので助かりました^^
無事、タイヤ交換して頂くショップに到着。
作業してくださったお兄さんは、フロントタイヤ交換の時とは違うお兄さんでした。
でも、今回のお兄さんもまた、とっても優しい方で、今日私が「この大雨の中、無事に着けるかなと心配していました」みたいなことを言ってくれて…こういう、ちょっとした一言がとても嬉しい時ってありますよね^^
さっそくリアタイヤ交換作業、開始
またしても、予約の時間よりもちょっと早く着きすぎた私だったのですが、早々に作業を始めてくださいました。
つるんつるんだったリアタイヤさんともお別れです。
ホイールのロックナット
いよいよタイヤを取り外そうとなった時、お兄さんに「ロックナット(のアダプター)って、どこにあるか分かりますか?」と聞かれました。
おお、それって前に別のお兄さんから学んでいたことだったので、とっても自然に「あ、ここに入っています!」と、即答することが出来ました。そんな自分にちょっと酔いしれる数秒間(笑)←前のお兄さんのおかげ^^
そして、今回もまた、ど素人レベルで申し訳ないですが、ロックナットについて学んだことがありました。それは…いくつかあるホイールナットのうち、ロックナットが使用されているのは、そのうちの「1個だけ」ということ。
私の911の場合、ホイールに対して5つのナットがありますが、そのうちの4つは普通の六角の形状になっていて、たった1つだけが特別な形状をしているロックナットとなっているわけです。なるほど~。
さて、というわけで、無事にリアタイヤ2本ともが取り外されました。
「あれ、リアタイヤ外されちゃったの?これがそうなの?」と、つぶらな瞳で自分のタイヤを見つめるポルシェ911さん↓ なんとも可愛すぎて、この写真好き(笑)。
リアタイヤは、すでにつるつるすぎた~
では、ここで、取り外されたリアタイヤをじっくり見てみたいと思います。う~ん、本当にこれは思っていた以上にツルッツルです。
タイヤの溝が1.6 mm以下になってしまって、もうタイヤ交換の時期ですよ、ということを教えてくれる「スリップサイン」も、もうこれでもか!というくらいバッチリ出ています。
こんなタイヤの状態を目の当たりにすると、大雨の中でも早々に来てよかったと、心から思いました。
ヨコハマ アドバンスポーツ V105E 295/35ZR19 (100Y) N0
こちらが新しく届いていたタイヤ。『Yokohama ADVAN Sport V105E 295/35ZR19 (100Y) N0』。ちゃんとポルシェから認証されているNスペックタイヤです^^
フロントタイヤ交換の時も、新しく届いていたタイヤを見て「これ、今ついてるタイヤと本当に同じものなの??」と思いましたが、リアタイヤも、やはり「これ、本当に同じもの??」と思えるほど、全然違います。
お兄さんも全然違いますね、と新旧のタイヤを並べて見せてくれました。
同じものとは思えない…。沢山の溝たちは、一体どこに消えてしまったの!あ、走ったのか(笑)。
あまりにツルツルなので記念にもう1枚^^
続いて、取り外したタイヤを今度はホイールから外していきます。
そうそう、あとこんなに太いタイヤってどのくらい重たいのか興味あったので、持たせてもらいました…ら、めちゃめちゃ重たかった!それでも、お兄さんいわく、こちらのヨコハマタイヤは比較的軽い方に入るらしいです。
あ、ちなみに今回もまた、事前にちゃんとお兄さんに「色々撮影していいですか?色々聞いていいですか?」と、許可を得ています。
フロントタイヤ交換の後、知り合いの元メカニックの人に「あんな間近でジロジロ見られたら、絶対にやりづらいと思ってたに違いないよ~」と言われて、ちょっと反省していたのですが…。
今回、お兄さんにそのことを伝えると「いえいえ、僕達の所は全然大丈夫ですよ!いくらでもどうぞ!」と、王子様のような優しい笑顔で答えてくださいました。ありがとうございます^^ ふふふ~。
ポルシェ911のリアタイヤ、太い!
タイヤが取り外されたホイールはこんな感じで、めちゃめちゃ太かったです。改めて見てみて、その大きさ(太さ)に驚きました。
こんな太いタイヤで走らせてもらってるんだなぁ~と、何だか感慨深く眺めてしまいます。そんな私に、お兄さんは「なんだか寸胴鍋みたいですね!」って。確かに(笑)。ホント、給食の配膳を思い出す感じです。
続いて、新しいタイヤをホイールに装着していきます。
フロントタイヤの時もそうでしたが、タイヤをつける時に「バチン!バチン!」という、物凄く大きな音が鳴りました。
前のお兄さんも、今回のお兄さんも「今回の音はまだまだ、そんなに大きい方ではないですよ」と言っていましたが、聞き慣れていない私にしたら、もう身構えていないと、びっくりして、心臓が止まっちゃうんじゃないかっていう感じです。
今回はせっかくなので、動画も撮ってみました(12秒動画)。表側と裏側で1回ずつ鳴るので、2回バチン!と、鳴るそうです。
動画では音の迫力が全然伝わりきらないですが、これ結構もっと本当に、ドキッとします。またしても、地味すぎる動画ですみません(笑)。
リアタイヤを取り外したスペースをのぞく
お兄さんが2つ目のタイヤの作業を始められたくらいから、私はリアタイヤが取り外されたポルシェを見に戻りました。
うーん、綺麗。
触っても大丈夫なのかな?もしかして熱かったりするのかな?と、ビクビクしながら、とりあえず触ってみたり。
触ってみると、全然熱くはなくて、とってもスルスルしていて、何とも良かったです(何が(笑)?)。
そしてですよ。ポルシェ911のリアタイヤがめちゃめちゃ大きいので、そのタイヤが取り外されると、外されたところにとっても大きなスペースが出来るのです。
ここの黄色い丸の部分あたりとか↓
いや、もうこんな隙間があると思ったら、思わずのぞきこんで、そのまま頭がスポッと全部入っちゃって、中までキョロキョロ見ちゃいました。
え、頭いれちゃったの?…は、はい、入っちゃったもので…。お兄さんも、タイヤ装着の作業をしながら「あれ?さっきまで真横でずっとジロジロ見ていたのに、お客さんいなくなった?」と思って、車の方を見て、タイヤのところに頭をつっこんでニタニタしてる私を見て…
「見てはいけないものを見てしまった!あれはいわゆるヤバイ人だ」
と、思われたに違いありません(笑)。
ちなみに今回もQRコードっぽいのがあったので、読み込んでみたのですが、これ一般のQRコードの規格ではなかったようです。残念。
リアタイヤがついていない状態のポルシェ911を後ろから眺めます↓
タイヤ・ホイールのバランス調整
…と、1人怪しい世界をさんざん楽しんでいたら、タイヤの装着が終わり、続いてタイヤのバランスを確認する工程に入ったので、またお兄さんの元に戻ります。
これも、フロントタイヤ交換の時に教えて頂いたことの1つで、この機械にタイヤをかけることによって、タイヤのバランスを調整する…と言うか、調整すべき点を機械が教えてくれるそう。
ここでも、前回学びきれていなかったことが1つありました。
前回は下↓の写真の赤丸のところに表示された数字を、表示された側のタイヤに、そのグラム数を貼り付ければ調整が取れるということまでを学んだのですが…
今回はさらに、実は黄色の丸のところに、その指定されたグラム数をタイヤのどの位置に貼るべきか、ということまで指定されているということを知りました。すごい!
今回はタイヤの外側上部に15グラムを貼りなさい、という指示なのですが、もしこれを間違えてタイヤの「外側下部」に15グラム貼ってしまうと、もう1回この機械でバランス調整をした時に、今度は修正値がさらに増えて30グラムになってしまう、みたいな感じ。
※ちなみにお兄さん曰く、こちらの機械はちょっと古めで、最新の機械だとレーザーポインターで「タイヤのここに貼ってね」と指示してくれるようなものもあるそうです。あと、タイヤの装着なども全自動でやってくれる機械もあるのだとか。
これ、タイヤに調整用のグラムが貼られたところです(これは10グラム)↓
いや~、すごい。本当に車って、色々なことが細かく、沢山考えられてるのですね。ちょっとしたことも、全部考えられているのだと思うと、車をつくってくれた方々、そしてもちろん、ポルシェ911を開発されたポルシェさんに感謝と尊敬で、今後、より大切に&大事に乗っていきたいな、と改めて思います。
タイヤの外側、内側はどう見分ける?
ここでまた1つ疑問に思ったことがあったので、お兄さんに聞いてみました。
それは何かと言うと、このタイヤについている色つきの線が「こっちがタイヤの外側です」というサインなのかな?ということ。ピンクと黄色の線が引いてあるのが分かるかと思います↓
しかしながら、お兄さんの答えは違いました。「いや、ここにこうやって『こっちが外側です』ということを表す『OUTSIDE 』って書いてあるんですよ」と。わ、本当だ!これはわかりやすい(笑)↓。
今回の私のタイヤにはありませんでしたが、左右も指定するタイヤもあるそうで、その場合はOUTSIDEの他に、矢印で左右の指定もされていたりするそう。へ~。また今度どこかで見てみたいと思います。
リアタイヤ交換をしてもらい、これでついに4本のタイヤともが新しくなって、さらにさらにご機嫌なポルシェ911さんになりました。
と言っても、新品のタイヤは最初のうちはまだ危ないということだったので、この日は大雨ということもあり、帰りもゆっくり帰りました。
お兄さん、今回のリアタイヤ交換ありがとうございました。また、色々見せて頂いて、学ばせて頂けて本当に楽しかったです!!次からはちゃんと4本まとめて交換したいと思います^^
大好きなのはポルシェ911のエンジン熱の香り…
さて、そして。大雨の中帰ってきてから、私がしたこと…。
そう、それはポルシェさんを綺麗に拭くことです。洗車してまだ間もないところに、この日は物凄い大雨…ほとんど汚れはついていないはずなので、ボディを傷つけないよう、ふわふわという感じで、何枚ものマイクロファイバークロスを使って拭きました。
実際、クロスには全然汚れが付かないくらいだったので、良かった。ぴかぴかに戻りました。
そして、拭きとる時には、相変わらずのエンジンフードも開けてふき取ったのですが…。
あの…。この日、私はリアタイヤを取り外したスペースの部分に入り込んで、色々と見たわけなのですが、その時、そのリアタイヤのスペースの奥の方がふんわりと暖かいことに気づき。
「これはもしや、エンジンの香りが、より間近で楽しめるのでは…」
と、リアタイヤのスペースからエンジンを香りを確認したのです(ハイ、もう変態ね)。
そんな私が。
断言して言えることがあります。
そう。それは。
『リアタイヤをはずして、その奥に頭をつっこんでまでして香るエンジンの熱の香り』よりも、こちらの『エンジンフードを開けて、ファンのところから感じるエンジンの熱の香り』の方が、何百倍もイイ!!!ということです!!!
あ、最後に救いようがない変態ネタですみません(笑)。でも、これ、ホント好き。
皆様も、わざわざリアタイヤをはずさずに、是非、エンジンの熱の香りはこちらからどうぞ…^^ 楽しいリアタイヤ交換でした!
★追記★
ショップのご紹介をこちらでさせて頂きました→ ポルシェのタイヤ交換 (2回目)
関連記事:タイヤ関連の記事はこちらから