影山正美さんのドライビングスクール
2023年6月に初めて参加させて頂いた影山正美さんのドライビングスクールである『Masami Meeting』。今回、私にとっては2回目となるこちらのスクールへまたまた参加させて頂いてきました。
場所は筑波サーキット。午前のプログラムがジムカーナ場で、午後がTC1000。
前回参加させて頂いた時のことはこちら:影山正美さん主催のドライビングスクール、Masami Meetingに参加
午前中のジムカーナ場でのプログラムは、まずたっぷり1時間の座学から始まります。
前回同様、このあと走るオーバル練習を想定したコース図の曲がっていく一部分についてのお話をひたすら1時間。
…と、書くとそれがイヤだったよう聞こえちゃうかな(笑)。
いえいえ、そうではなくて全くの逆です。逆に「たったそこだけの話で1時間も語ってもらえることがある」ということが凄くて、聞いていてもひたすら「なるほど、なるほど」と思うことの連続。
いや~本当に深いなって。
もちろん「一部分だけのお話」と書きましたが、それがタイヤの使い方などすべてに及ぶ話にもなっているので、学ぶことが大きいのです。大きすぎる。
さらにはMasami Meetingだけでしか頂けるお話もあるとか、ないとか…^^
Masami Meetingの座学に関しては1度とは言わず、何度聞いても良いものだと思います。
私も前回も聞いているはずなのにまた今回もやっぱりどのお話も「なるほど」と思えるし、かつ前回の座学のあと実際に走っていることから、また次の座学を聞く時には自分の体験も前回とは変わっていて自分のなかで理解できることも変わってきているわけで。
それにしても影山さんはじめ、プロドライバーの皆さまって「ただ運転が上手で速い」というだけではなく(それももちろんありますが^^)、車やタイヤ、サーキット、身体の使い方、すべての物凄く色々なことを深く理解され、それら1つ1つに瞬時に対応されているからこその速さなのだなと感動します。
そうそう、あとは「車の動かし方がわかるからドリフトもやった方が良い」と言われていたので、ドリフト練習をしてきていることも良かったなと思えたのが嬉しかったな^^
筑波サーキット・ジムカーナ場でオーバル走行練習
さてさて、座学のあとは続いて筑波サーキットのジムカーナ場でのオーバルを使った走行レッスンとなります。
AグループとBグループにわかれて、それぞれのグループごとにオーバル練習。
この日の講師には、影山正美さんと竹内浩典さんがいらっしゃったので、それぞれのグループに影山さんと竹内さんが入って下さる形。
この日私は初めてお会いした竹内さんも、またとってもとっても面白く素敵な方で、なんとも楽しかったです^^
私が入っていたグループの方の講師は影山さん。
走行前にはスタッフの方がステアリングの12時の位置に黄色のテープを貼って下さいました。
これを目印に、オーバル走行の時きちんと言われた通りのステアリング操作が出来ているかを車の外側からこの黄色を目印に影山さんがチェックされる為のもの。
これがまた面白くて、実際に外から影山さんが運転されている時のステアリングを見ていると「ああ、確かに言われた通りの動きしてる!」っていうのが見えるのでわかりやすかったです。
自分が運転している時はもう自分のステアリングの黄色の位置なんて気にすることも出来ていなかったので、ダメダメなんですけどね…。
オーバル走行をしている時は、外から走行を見て下さっている影山さんより無線で指示が来ます。
出来ていることは褒めて頂けるし、出来ていない部分は「もっとこうして」といった感じで。
私の場合、指示を頂いた直後は「え?どういうこと?」ってなってワタワタすることもあるのですが、言われたことを理解して変更していけるとまた次につながっていくので楽しかったです。
最後「もうちょっと速度をあげていきましょう」と言われたのですが、私としては(オーバルのストレート部分を)2速固定で床までベタ踏みのアクセル全開で走っていたので「え、これ以上スピードでないよ~」ってなりました。
そのことを夫に「ベタ踏みだったのに、もしかして私の黒カレラって遅いのかな」なんて言ってみたところ(←ポルシェに失礼)、「コーナーに入る速度をもっとあげようっていうことを言われていた=つまり早くブレーキ踏みすぎだっただけじゃない」と言われ、あとからその通りだ!ってなりました。
理解するの遅すぎるし、なんならポルシェのせいにしてる私(笑)。最悪な生徒じゃないの…。
気づいた時はもう走行の最終回が終わってしまっていたので、次回は今回のことを忘れずに、もう少し今回以上に先でブレーキスタートしてみようと思いました。
お隣では992型のシャークブブルーGT3も走っていましたよ~。カッコイイ↓
このオーバルでの練習時にも影山さんが同乗(運転)して下さるのですが、車に乗られてから1番に言われたのが「すっごいウーハーが載ってる」って。
確かに私の座席位置に大きな影山さんが座られると、たぶんバックミラーに見える景色ってこんな感じ(笑)。
ランチ休憩からのTC1000へ移動
午前のプログラム終了後はランチタイム。
前回同様、大人版お子様ランチ的な「唐揚げ、ハンバーグ、エビフライにソーセージ」に、さらに揚げ物やチキンなど、物凄く食べ応えがあるお弁当。でもついいっぱい食べちゃう^^
がっつりと食べてしまうと、続いてやってくるのが睡魔というもの。
ランチのあとはTC1000を走るので、眠気があるのも良くないと思い少しお昼寝。
…と思って車を停めた場所が悪かった。
隣に大きな木があって日陰になって良いかと思って停めたのに、寝ようとしたらひたすら上からどんぐりが降ってくる音が聞こえる(笑)。
車にあたる位置ではなかったものの、風が吹いたら当たってきそうでドキドキしてほとんど眠れませんでした(それでも移動しない怠惰さ)。
あとは午後の走行に向けて今回もこちらのトランスポンダーをお借りしたので、受け取って車に載せておきました。
お昼休みの小ネタに1つ。
こちらのTC1000に設置されているゴミ箱たち、一見何の変哲もない普通の分別されたごみ箱たちに見えますよね。
でもね。
さすがサーキットのゴミ箱でしょう。
ちゃんとバランスウェイトを使って、バランス調整されていたのですよ!!↓
って、誰、こんなところに貼ったのは(笑)。(ちゃんと?貼りついてました)
午後のセッションスタート
さて真面目な話に戻ります。
午後のセッションスタートも、まずは座学から始まりました。このあと走るTC1000の走り方についてと、サーキット走行における基礎的な説明や注意点など。
午後は3つのグループに分かれて、それぞれが20分間ずつの走行を3回行いました。
私にとっては、TC1000を走るのは今回が2回目。
1回目の時はタイヤがもうツルツルになってきていたので、それを言い訳に「タイム遅いな~」と言えていたのですが、今回はタイヤ交換して間もないまだまだ完璧なコンディションのタイヤでの走行です。
まずい、何かのせいに出来る言い訳がない^^
久しぶりのサーキット走行にドキドキしながら、いよいよスタートです。はぁぁ、緊張する。
けれど、いざ走り出してみるとやっぱり「ポルシェ最高~!」ってなっちゃう^^
普段、こんなにもアクセルベタ踏みからのブレーキして曲がって…なんてすることは出来ないわけで、いつもとはまた全然違う愛する黒カレラの音を聞きながら一緒に楽しめる時間が最高すぎて。
初めてサーキットで実感できた練習の成果
そんな大興奮状態のなか、この日は比較的冷静に考えられている私もいて、私の中で初めて「ドライビングレッスンで習ったことをサーキット走行で実践できた」ことがありました。
もちろん、まだまだタイムとしては遅いのですよ。それでもコーナーを曲がっていく(車の向きを変える)時に、今回初めてサーキットで「フロント荷重でふっと車を曲げる」ことが出来たのです。
何回かこの「ふっと曲がる」を感じることが出来たので、これは絶対に気のせいじゃないと思う!(た、たぶん…)
まずはこの日、午前中のオーバルで習ったことをTC1000のヘアピン部分で1番意識して走ったのですが、その時にいわゆる「大舵ね」と言われていた部分を自分の中で「あ、いま曲がれた」ってストンと来た時があって。
いや、曲がるのは当たり前なのですが、習った通りに曲げられたかもと思えた時がほんの数回だけれどあったかな、というか。
プロドライバーの方の走行はやっぱり異次元に違う
あとは、この午後のTC1000では今度は竹内さんが同乗(運転)して下さったのですが、同乗走行前に「何か特に聞きたい点はありますか?」と聞いて下さったので「全部あまりわかっていませんが(←ダメ生徒)、特にヘアピン後の次のコーナーをどう走れば良いのかわかりません」と質問していました。
そこで全体についても教えて下さいつつも、特に私が質問したコーナーについて「ここからこう」と教えて下ったのですが…。
いや~、竹内さんの同乗走行もこれまた本当に凄かったです。
質問したコーナーのところも、私からしたら「あらぬ方向へつっこんでいく~!」って思っちゃったくらいで、でも気づけば物凄く美しく次に向けて車を走らされていて、私からしたらもう「何が起こった?」っていう感じ。
そして全体の走行を通しても、ついさっきまで自分が走っていたコースと同じとは思えないくらい「これ、同じコース走ってる??」って思っちゃったくらい、全っ然見える景色が違いました。
本当に「見える景色が違う」です。
同じコースを走っているのに。それって、ラインもスピードも自分にかかってくるGも全てが違うから、自分が走る体験とはまったく似ても似つかないものと脳が判断しているのかも。
プロドライバー様の凄さにまた圧倒された体験となりました。
…と、その竹内さんに教えて頂いたヘアピンあとのコーナーについても、教えて頂いたあとに覚えている限り同じ様に走ってみたところ「ここで、ブレーキしてこう」って教えて頂いた通りにやってみたら、ここでも「ふっ」って車が向きを変えてくれたのです。
「え、いま、ふって曲がった!」って。
これがこの日のもう1つの「トレーニングでやったことがサーキットで出来たと実感できた出来事」でした。私にとってみたら物凄い感動体験でした。
というのも、今まではどこかで「練習中のオーバルでは色々やって多少出来るようになっても、そこで学んだことを本当に実際にサーキットを走った時に出せるのかな」って自分で自分に疑問を持っていたところもあったのです。
でもそれが、今回初めて「フロント荷重で、911がふっと曲がった」って感じられたというのは、本当に私にとってはとてもとても大きい出来事でした。
なーんて書いていると「相当良いタイム出たのでは?」と思われますよね。
そうはなりません(笑)。
今回、タイヤが悪かったという言い訳が出来ない状況でのタイムですが…ハイ、ポルシェ911 (991.2) スポクロなしのベースモデルカレラ、ヨコハマアドバンスポーツタイヤでの私の人生2回目のTC1000走行のベストタイムは…
「44.005」でした!
う、うーん。あと0.006秒頑張れば43秒台だったのに(ぎりぎりすぎるけど(笑))。
サーキットでの1秒の重さ
ちなみに竹内さんが私の車で走って下さった時のタイムは「43.018」でした。もちろん、これが竹内さんの(私の車における)ベストではないことは重々承知しております。ただ、私からしたら今回の同乗走行体験から、また1つわかったことがあったのです。
それがサーキット走行での「1秒の重さ」。
というのも、私が竹内さんの運転での黒カレラ走行に同乗させて頂いた時、私の運転とは全然違うと感じ、本当に自分にかかるGも全然違ったし、肌で感じるスピード感も全然違ったし、とにかく書いていた通り、見える景色さえもが全然違ったのです。
でも、今回のその時のタイムは「43.018」で、私のタイムは「44.005」。つまり、その差は「0.987秒」。
普段の生活の中ではたった「1秒」たらずの一瞬の出来事なわけですが、サーキット走行で私がこのあとこの「1秒」を速くする為には、あの竹内さんくらいの走りが出来なければ達成できないのか、と。
思っていた以上に、サーキットでの「1秒」をなめていました(すみません)。
1秒縮めることの大変さ、その1秒の差が大きすぎる差だということを実感できた1日となりました。
今まで以上にまた色々と学べたり、自分の中で気づきがあった大切な1日となりました。
あと、そうそう、走行には関係ないことですがもう1つ。
この日、私が走行前に車の中で控えていたところ、ふと見ると何やら影山さんが私の車のリアフェンダーあたりをのぞきこんで写真を撮られていたのです。
「何してます?」と聞いてみたところ「いや~、車めちゃめちゃ綺麗ですね!」と言って下さり、黒カレラにうつり込んだ空とご自身のヘルメット(のPORSCHEの文字がちょうどリアの丸みで円形になる)を一生懸命、撮られていたのです。
その写真を見せてくださって。
いや、あの…正美さん、可愛すぎるでしょ(笑)!
まだブログに書けていなかったのですが、この前リボルト宇都宮様でまたコーティングのメンテナンスもして頂いたあとでピカピカだったので、それも褒めて頂けてとても嬉しかったですし、可愛い影山さんの一面も見ることが出来ました^^
ヨコハマタイヤが当たる抽選会
走行終了後にはまた集まってこの日の総評的なものがあったわけですが、なんとこの日はその場でさらに「抽選会」も。
確かにマサミミーティングに申し込みをする際にホームページに「年2回以上参加した人の中から抽選でYOKOHAMAタイヤが当たる」っていうことが書いてあったなということを思い出しました。
というわけで、抽選会では「どちらが(人の名前が書いてある)クジを引くのか」で和気藹々と楽しそうな影山さんと竹内さん(笑)。
年3回開催されたMasami Meeting全てに参加された方のうち1名の方には「ヨコハマタイヤを4本」、そして過去2回以上参加された方のうち、年3回開催のレッスンそれぞれから1名の方(つまり3人)に「ヨコハマタイヤを2本」という物凄い太っ腹な抽選会です。
結果。
なんと!
当選しました~!!わーい。
竹内さんが私の名前を引いて下さいました。感謝。ありがとうございます^^
だって何といっても、この日走っていた私の黒カレラのタイヤはヨコハマタイヤ。まさに黒カレラのタイヤとして使わせて頂くことが出来ます。
皆さんからは「1番高い、1番太っいスリックタイヤもらっちゃえ」と言われたりもしましたが(笑)、やっぱりここは素直に黒カレラのリアタイヤが嬉しいところ^^
タイヤが当たったので、これにて私のマサミミーティング参加は卒業させて頂こうと思います(嘘(笑))。
また日程があう限り、参加させて頂きたいと思えるドライビングレッスンです。来年の開催にも参加できるといいな。
影山さん、竹内さん、そしていつもとても親切丁寧にご対応下さるスタッフの皆さま、参加者の皆さま、楽しい1日をありがとうございました。
このブログを書いている翌日の今…全身筋肉痛です(笑)。
続き→ マサミミーティングに3回目の参加:筑波サーキットTC1000
Masami Meetingにご興味ある方はこちらからお申込みが可能ですので是非 (来年分のスケジュールは決まり次第、後日アップされる予定とのことです)
影山正美さんドライビングスクール:Masami Meeting