先日、2018年5月27日にインディアナポリスで開催された「インディ500」が、ダニカ・パトリック(Danica Sue Patrick)さんの引退レースだったわけです。ダニカについてご存じない方はこちらのダニカ・パトリックのWikiをご参照下さい…。
最近の私は、F1も含め全然レース観戦等できていなかったので現在のあらゆるレースに関する知識はゼロだったところに、Yahooのこの「最も偉大な女性レーサー、ダニカ・パトリックが引退。ダニカが作った記録、ダニカが変えた世界。」というニュースが目に飛び込んできたのでした。
「え、ダニカが引退？？」…ちょっとショックで、しばらく茫然と記事を眺めてしまいました。というのも。まさに私が結構レース観戦をしている最中にダニカはインディ500でデビューをしていて、ダニカのインディデビュー戦である2005年5月29日に、私と夫はこの第89回目のインディ500をインディアナポリスで観戦しているのです。
インディアナポリスのF1の時も凄いですが、このインディ500の時の街をあげての大興奮さは言葉では伝えられないくらいです。街全体がインディ500を楽しんでいる雰囲気になり、レース前の街中のパレードは人だらけ。ちょっと写真が見つからなかったので、当時撮った動画のスクリーンショットをいくつか。お見苦しくてすみません(…写真はどこにいっちゃったのかな…)。
さまざまな車でのパフォーマンスパレード、鼓笛隊とかの演奏…など本当にディズニーのパレードどころではない、さまざまなパレードが行われます。
それらに続いて、さんざんストリートが盛り上がったところでオープンカーに乗ったインディ500の選手たちがパレード！
これらの写真が当時のダニカです。初インディーデビューを控え、ダニカが来た瞬間、街中の人が狂ったように声援を送っていました。
この時に松浦孝亮選手もいました。松浦選手がパレードでまわってきた時に、日本語で「がんばって下さい～！」と応援したら、インディアナポリスで日本語の声援を聞くことはあまりないようなので(笑)、びっくりした顔をされて笑って答えてくれたのを覚えています。
インディ500、デイトナとかもそうですが、とにかくレース前の観客全体での興奮感が本当にたまりません。もう皆で大興奮！という感じ。そして、いかにもアメリカならではの「国家斉唱」。この国歌斉唱の時には、ステルス戦闘機などが飛んできます。この時は確かアリゾナの基地からB2 ステルスが飛行してきました。
これ、本気ですごかったです。まったく音もなく近づいてきて「あ！ステルスが目の前に！」と完全に目視できるくらいになってやっと音が聞こえた感じでした。これ、爆撃されるところなら完全にもうやられています(笑)。
めちゃくちゃ薄いし…。と、ステルスが飛ぶわ、物凄い数の風船は飛ばされるわ、とにかくもう大絶叫で盛り上がるなかでの、かの有名な「Ladies and gentlemen, start your engines!」のアナウンスが入り、一気に車たちのエンジンがかけられ爆音が響き始める…というもう、ずっと鳥肌モノの感動の祭典でした。
しかしながら。この「Ladies and gentlemen, start your engines」、女性ドライバーが加わるまでは「Gentleman, Start your Engines」だったわけですが、この2005年のインディ500、初の女性ドライバーであるダニカが加わった年は、なんと最初の部分がなく、ただ単に「Start your engines」でした。まだどうするか決め切ってなかったのでしょうか…。
こうして始まったレースですが、なんと最後の2周を残してまさかのイエローフラッグ(インディは良くイエローフラッグでますが…)。
そして、イエローフラッグのまま500マイルが終わってしまったという…！ダン・ウェルドン選手がこの年は優勝です。ちなみにダニカは4位で大健闘し、日本人の松浦選手は17位でした。
インディ500は優勝するとなぜか牛乳を飲みます(笑)。この時も例にもれず牛乳(笑)。
とにかく。この2005年のインディ500から始まったダニカの選手としての生活が終わったのかと思うと、なんだか感慨深いです。
この記事の著者のRikaです。ポルシェ911が愛車となってから、どっぷりポルシェにはまってしまいポルシェ大好きがとまらずこのブログを始めました。愛車は911カレラ(991.2)と911カレラカブリオレ(992.1)と911カレラT(992.1)。
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