ポルシェのドライビングスクール:ポルシェトラックエクスペリエンス
ポルシェのザ・ラリーイベントで、さんざん楽しませて頂いた2日後である2020年11月5日、今度はポルシェのドライビングスクールであるポルシェ・トラックエクスペリエンス、通称『PTE』に参加してしました~。
ん。
いや、参加してきたと書くと嘘にもなるので、参加するつもりで富士スピードウェイまで行ってきました!…が、正しいかな^^
とりあえず、PTEに参加するために富士スピードウェイまで行ったことは事実です。
このポルシェによる、ポルシェオーナー向けのスポーツドライビングと安全性を学ぶためのトレーニングであるポルシェ・トラックエクスペリエンスですが、現在は以下のクラス分けされたレベルでの開講がされています(公式サイトより)。
コロナの影響等々もあり、私が前回このPTEに参加させて頂いたのは1年以上前の2020年6月のことでした。
参加させて頂いたプログラムはレベル2のエレメンタリーレベルである『プレシジョン(Precision)』。
よって、今回2020年11月に開催されたPTEでは、その次のレベルであるレベル3、インターミディエートレベルの『Performance』に参加です。
パフォーマンスクラスは【レーシングコースに求められる技術を覚える中上級プログラム】との記載があり、なんといっても、富士スピードウェイでついに高速先導走行で正しいライントレースを学んだのちに、フリー走行があるというプログラムなのです。
前回、Precisionのプログラムでは、セーフティラインでの先導走行をしただけでもポルシェ911カレラのすっばらしい走りと音に感動した私だったので、今回はもうとにかくこのFSWを高速先導走行ののち、フリー走行できるということが楽しみで、楽しみでしかたありませんでした。
事前にグランツーリスモでFSWのコースを覚える
だから!!!見て!!!
今回PTEに参加する前には、プレステのグランツーリスモで、FSWの走行タイムでゴールドを出せるようにまでなってから(使った車はGRスープラ)、この日のPTEに臨んだのです。
実は普段、全然グランツーリスモもやっていないので、この通り↓FSW以外のところはなーんにもやっていないのに、PTEの前に慌ててFSWだけ真剣にゴールドを取るまで頑張るという、私のテキトウB型性格全開の「好きなことしかしない」練習(笑)。
もちろん、プレステで練習したからといって実際の走行がうまくなるとか、そういうことを考えていたのではありません。私にとって重要だったことは、とにかく「コースを覚える」ということでした。
私レベルの人が走るのに、実際にはそんなにタイムを競うとかそういうハイレベルな話までは行きつかないわけなのですが、少なくとも走るのであればコースはしっかり覚えて走りたかったので。
とにかくまた黒カレラの、サーキットでしか聞くことが出来ない、ありえないくらい感動的なブリッピングの音、加速音を聞きたかった。ただ、それだけが今回、私の中での1番の楽しみでした。
朝早くに自宅を出発し、FSWに向かったのですがこの日もまたお天気には恵まれ、最高すぎる快晴。
一昨日のポルシェ・ザ・ラリーで草と虫だらけになってしまったカレラもちゃんと洗車されて、またぴかぴかになっての参加です。
PTEに参加したら、結局のところまた散水された場所を走ったりすることから汚れるのはわかっていましたが、それでもせっかくのPTEに参加するのにカレラを汚いまま連れていくなんて私には出来ません。
他の参加者の皆さまもぞくぞくと集まり始め、「あ~ついにPTEの日が来たんだな~」って、わくわく感もどんどん増えていきます。
受付をするべく、まずは会場へ向かいます。
Track Experienceという文字を見て、さらに気分は高まっていきます。
ついに、ついに待ちに待ったポルシェトラックエクスペリエンスの日。
私としては、前回お会いしたインストラクターさんにまたお会いすることが出来るかな?とか、プロドライバー&今回のインストラクターである荒聖治さんと坂本裕也さんのお2人には、それぞれPTEの前に別イベントでお会いしていた時に「今度、PTEに行きますから~」とお伝えしてあったので、この場でまたお会い出来ることも楽しみにしていました。
会場に入り、検温&消毒などを済ませ受付。
座席も事前に決められているので、決められた場所に着席します。
インストラクターの方々ともお会いすることが出来ました^^
トランシーバーのイヤホン調整がちょっと大変
着席したテーブルには、事前に割り振られた自分のゼッケン番号のステッカーや、この日のプログラム内容の教科書のようなものであるワークブック、そしてネームタグとトランシーバーが用意されています。
トランシーバー、前回との違いは今回からイヤホンを使用することになっていました。ただこのイヤホン、皆さん耳のサイズや形が違うので「自分の耳には小さすぎて(大きすぎて)すぐ取れちゃう」など色々あるようでした。
私もすぐにとれちゃって、なかなかうまくおさまらず。
今後、参加される方はダメもとでイヤホンの先の部分?につけるサイズ調整できるものありますよね?この日の為だけに、100均のものとかで良いと思うので、ああいうのを持って行っておくと、自分の耳に多少あわせて調整出来て良いかもしれません^^
開会されてからまずはポルシェジャパンの方、そしてインストラクターの方からのご挨拶と今回のPTEプログラム内容の説明があり、その後、参加者の皆さんそれぞれの車にステッカーを貼ったりする準備です。
そうそう、さきほどの説明があったお部屋にはお菓子と飲みものたちが用意されていましたので、私も朝からコーヒーとか頂けて良かったです。
タイカンも遊びに(?)来てくれていました~。
頂いたゼッケンを、車のボディの左右にそれぞれ1枚ずつと、助手席側のフロントウィンドウ上部に、内側から1枚貼ります。
そして、あとは車の中においてあるものはすべて出して下さいということだったので、車の中にあるもの(トランク内も)を出して、用意されているロッカーにうつします。
こちらがロッカーがあるところ↓
このように、ヘルメット+αくらいは余裕で入りそうなスペースがあるロッカーを1人1か所(ゼッケン番号と連動して使う位置が決められている)使わせて頂くことが出来ます。
鍵もかけられるので貴重品も一応入れられるかと。
ある程度準備が出来た時点で、まずは皆さんでタイカンまわりに集まって記念撮影をしました。
さ~、いよいよあとはトランシーバーをつけて、出発までの短い間、車内で待機です。
4つのグループに分かれて行動
PTEのPerformance、4つのグループに分けられていて(A~Dグループ)、それぞれにインストラクターさんが2名ずつついて下さいます。
そして、それぞれのグループごとに実践するプログラム内容の順番が違うので、4つのグループが、いくつかのトレーニング内容をそれぞれ違う順序で、かぶらないようにこなしていくように構成されています。
私は今回「Cグループ」でした。
プログラムの詳細内容については、参加されてからのお楽しみということでここには書くことが出来ないのですが、とりあえず私が入っていたCグループの最初のトレーニングはいわゆる定常円旋回のようなもの。
このトレーニングがランチ直後に入っているとつらいなと思っていたので、Cグループは朝イチの最初にこれをやってしまうので、良かったと密かに思っていました^^
Cグループの皆さんで移動して、さっそくトレーニングスタートです。
今回からはちょっと厳しく教えていきますよ!ということで、インストラクターの方々も、参加者の方々もやる気満々(たぶん^^)。
私も、気を遣ってお客様扱いされるよりも、厳しくちゃんと教えてもらった方が嬉しいので、厳しいモードでのPTEはいいな、って思っていました。
富士山もと~っても綺麗に見えていて、他の方が走られている時でも、ふと横を見るとポルシェと富士山という素晴らしい景色が常に目の前にあって、本当に最高でした。
こんな気持ち良いお天気のなか、大好きなポルシェ911で思いっきり走ることが出来る1日なんて、本当に最高です。
これから始まる1日が、楽しみで、楽しくて、もう、ずっと「カレラさん、今日はたっぷり楽しもうね!」ってなっていました。
まずは走るところに散水がされます。
お天気が、これまた暑すぎるくらいであったので散水された水もどんどん乾いていってしまって、11月とは思えないくらい。
以前のPTEでもなかなか私のカレラは滑らせることが出来なくて、実際、他のイベントでプロドライバーの方が私のカレラで定常円旋回をしてみたことがあるのですが、その時も「あれ、なかなか滑らせられないね」ってなっていたのは事実。
よって、今回私も最初は助手席にインストラクターさんが同乗して下さって、真横から指示を下さっている状況でやってみたものの、やっぱりうまくすべらせられず。
インストラクターさんにも「実際、なかなかすべらない個体もあるのですよ」って言って頂いたのですが、本当に私のカレラはなかなか滑らない…。
まあ、私の使い方からしたら、これだけ「わざとすべらそうと思ってもすべらない」くらいの方が、普段使うには安全で助かるわけなのですが^^
と、2回ほど滑らせるトライをして、3回目を1人で走りに出た時のことです。
定常円旋回では走行中にブレーキを踏むことはないので、3回目が終わって「じゃあ(順番が交代)次で~す」と連絡が入ったことにより、場所を移動する為にブレーキを使った時のこと。
「あれ?」
なにかいつもと感覚が違うような気がしました。
何か違う。
でも何が違うのかわからない。
戻ってきて、車を停めて、改めてブレーキを踏んでみます。
あ。やっぱり変。
いつもなら「ここまでしかいかない」と思えるポイントよりも、さらに奥まで、ブレーキがふにゅ~って沈んでいくのです。
あきらかにおかしい。
インストラクターさんを呼んで、見て頂いて…「あ、これ変ですね」ってなって、その後、メカニックさんが来てくれて、見て下さって「あ、これダメですね」ってなって。
結果、こうなりました(涙)。積載です↓
PTEが始まってから、本当にたったの少しだけの時間がたったあと。残念ながら、私の黒カレラさんは壊れてしまって、この場では修復不可能に。
とっても、とっても、とっても楽しみにしていた私のPTEはこの時をもって、終了したのでした。
いや、それってほぼ参加してないから(笑)。
PTEは返金なし、代車なし、振替なし
…今回のPTE(パフォーマンス)、参加する為のお値段ですが、事前の点検費用などをいれるとだいたい約20万となっています。
でも、こうやって車が壊れてしまった場合、始まってすぐだろうが、いつ壊れたかによらず一切の返金はありません。
また、代車を出して頂いての参加も出来なければ、次回への振替もありません。
それを考えると、うーん、もったいなかったなと思ってしまう気持ちもあることはあるのですが、でも、しかたないと思える気持ちもあって、もうこれは納得するしかないのかなと思います。
でも、それよりなにより、こんなにも楽しみにしていたことが、目の前で一瞬で終わってしまったということ、そして何よりも、私にとって絶対の存在であって、(そう過信するのは良くないとはわかっていますが、それでも)壊れるはずがないと心のどこかで思っていた、大好きな大切な黒カレラが壊れてしまったということが、もっともつらいことでした。
まだまだ皆さんはトレーニングされているので、誰もいないパドックエリアにひっそり戻ってきました。
続いて、私の黒カレラも積載されて戻ってきました。もう、走行は出来ません。このまま、都内のポルシェセンターまで連れて帰って頂くことに。
その後確認して頂いて、ちゃんと修理すれば元通りまた走ることが出来るようになるということはわかっています。それだけは良かった。
でも、とりあえずこの日はもう走行不可能でした。
何がどう壊れたのかは、また近日中に別途書かせて頂こうと思いますので、そちらをご参照頂けたら幸いです。
この日、突然やってきた黒カレラの故障と、私のPTEの終了。
ああ、もう残念過ぎるという気持ちでいっぱいではあったのですが、でも、また別途書かせて頂きますが、今回の故障を考えると「黒カレラさんは、私にとってもっとも良いタイミングで壊れてくれたんだ」って思えたのです。
だから、壊れてしまったことは悲しいし、PTEが継続できなかったのも悲しかったのですが、それでもカレラには感謝する気持ちの方が大きかったような気がします。
タイカンと遊ぶ
もう、ここでPTEが終了ならあとは楽しんじゃいますよ、私!!!せっかくなんだから。
そう、せっかくタイカンがこんなにもニヤニヤわらっているのだから…
まずはタイカンとツーショット写真撮影!
こんな風に積載される自分のポルシェとポルシェ・タイカンのツーショットを撮った人なんて、まだ日本でそうそういないでしょう!!!って思いながら、記念撮影しておきました。
え?それ嬉しいの?って、聞かないで…(笑)。
ニヤニヤしているタイカンの近くで、1度積載からおろされた黒カレラさん。タイカンとこんな形で一緒に並べるとは思っていなかったです。
この時、何名か戻ってきて下さったインストラクターさんたちや、メカニックの方々とお話させて頂いたのですが、今回の故障は誰もが「見たことない」と言われるものでした。
再会できた荒さんを始め、インストラクターの皆さまがとっても優しくって、皆さまからとても優しいお言葉を沢山かけて頂いて嬉しかったです。
「また一緒に遊びましょうね」って言って頂けたのが嬉しかった^^ また懲りずに参加させて頂きたいと思います。
そうして色々あったのち、また新たに積載されて、今度は東京へ向けて黒カレラは出発していきました。
わかるかな~。奥の方に走り去る積載されたカレラがうつっています↓ 私はタイカンたちとお見送り。
そうしている間に、参加者の皆さまは午前中のプログラムを終えられて続々と戻られてきました。
ランチ時間になったので、ランチのお弁当タイム。
20万円のPTE参加費(+点検費)でしたが、最初の一瞬で終わってしまったことを考えると、私にとってはこのお弁当は15万円くらいの価値があるねといいながら食べました(笑)。
その後、また参加者の方々は午後のプログラムへ。ランチタイムには参加者の方とも少しでしたがお話も出来たので良かったです。楽しかった^^
その後、残された私たちはコーヒーを頂きちょっとのんびり休憩。ここでも、参加者の方の同伴でいらっしゃっていた奥様とお話することが出来たりもして、楽しかったです。
他の皆さまとは違った楽しみ方にはなってしまったけれど、今回、私にとってのPTEはインストラクターの皆さまやメカニックの方々といっぱいお話できたりすることが出来たりして、とても楽しいものではありました。
皆さまの優しさがあったからこそ、こんなことになっても最後まで楽しくすごすことが出来たと思います。
帰りはウラカンEVO
さて、じゃあそろそろ帰るかな、となったわけですが、黒カレラさんがいなくなってしまった今、どうやって富士スピードウェイから都内の自宅まで帰るの…って。
ふふふふふ。
これまた奇跡ですよね。なんと!黄色の矢印のところにいる、地上を走るステルスのような存在がこちらへ向かってきているではないですか!↓
そう!1週間くらい前に納車されたばかりのウラカンEVOです。
この日、夫が一緒に来てくれていたのですが、夫の方が先に帰らなければいけなかった関係から、夫婦それぞれで2台で来ていたので、帰りは夫が乗ってきていたウラカンEVOに乗せてもらって帰ることが出来ました。良かった…。
でね、もちろん、帰る前には遊んじゃいますよ!
タイカンとウラカンとケイマン~。←わ、なに、韻を踏んでるし(笑)。
タイカンとウラカンEVOのツーショットです。
これもまだ撮った人、いないでしょう~!!!(自己満足(笑))。
こうしてみると、タイカン大きい。そして、片目ずつ(ヘッドライト)うつすと、なんだか2人(台)とも真面目な顔してる。
…けど、全体をうつすと、タイカンはニヤニヤしてる^^
あああ、もう、いつまでも遊んでいられそうなので、帰ります^^
あ~あ、こんなに早くにウラカンEVOで家に帰ることになるだなんて、思ってもいなかったな~。
まあでも、これもまた体験の1つ。色々あったけれど、今回は色々なことが奇跡だったんだなと思えているので、これで良かったのだと思います。
きっとまたいつか、黒カレラの素敵な音をFSWで聞くことが出来る日が来ると思っています。
帰りは海老名から運転交代。
黒カレラで走れなかった分、EVOで走りました。慣れなかったウィンカーにもやっと慣れてきたのが良かったかな^^
このあと、すぐに自宅に戻らず、黒カレラが一足先に到着したポルシェセンターへと向かいました。
また詳細は後日に。
ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした…
今回、同じCグループにいらっしゃった皆さまにも、私の車が止まってしまったあとの移動前に一瞬動きをとめさせてしまったりして、ご迷惑をおかけ致しました。この場を借りてお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。
そして、インストラクターとメカニックの方々にも色々とお時間を使わせてしまい申し訳ありませんでした。
でも、助けて頂けて本当に助かりました。心から感謝しています。ありがとうございました。
皆さまとお会い出来て良かったです^^
あとは、私の愛する黒カレラさん。はやく元気になってね…。
壊れた原因、その他については、また次に続きます。