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これからの新しいポルシェのボディカラーのカテゴリー分け&ポルシェ新色が出来るまでのプロセス

投稿日:2024年1月20日 更新日:

今までポルシェのボディカラーは以下のようなカテゴリーわけがされていました。

例えば911で見てみると以下の通り:

スタンダードカラー (0円)

メタリックカラー (186,000円)

スペシャルカラー (407,000円)

PTS (1,451,000円)
PTS Plus (3,314,000円)

※価格は2024年1月現在の911カレラのもの

新しいポルシェボディカラーカテゴリー

これらを、今後は新しいカテゴリ分けに変えられるとのことで新型パナメーラの色の選択は以下のようなカテゴリー分けとなっています:

コントラスト (Contrasts)

クラシック、そしてタイムレスなカラー。例えば白と黒などは最大限のコントラストを生み出すもの。

シェード (Shades)

白、グレー、黒などの色調はシェードというカテゴリーに分類され、アイスグレーメタリックなどのシルバートーンもここに含まれる。

控えめなニュアンスのカラーがポルシェのパーソナライズを容易にすると言われています。

ドリームズ (Dreams)

強く明るく印象的なカラーはドリームカテゴリーに。顧客は自分の個性を表現・主張することが出来るカラーたち。

新しいパナメーラ用としては、ルガーノブルー(Lugano Blue)やマデイラゴールドメタリック(Madeira Gold Metallic)がこのカテゴリー。

レジェンズ (Legends)

このレジェンドカテゴリーのカラーは珍しい色と特別な『何か』を組み合わせるもの。様々な色分野のトーンはエレガントでモダン、そしてタイムレス。

新型パナメーラ用としては、モンテゴブルーメタリック(Montego Blue Metallic)、オークグリーンメタリックネオ(Oak Green Metallic Neo)、スレートグレーネオ(Slate Grey Neo)などがこのカテゴリー。

そしてもちろん、今となってはすべてのモデルシリーズでの合計170種類以上の色が用意されているPTS(ペイント・トゥ・サンプル/Paint to Sample)、さらには自分が希望するカラーを作ることが出来るPTS Plus(ペイント・トゥ・サンプル・プラス/Paint to Sample Plus)も用意。

一応、すべてのモデルシリーズでカラーはこのカテゴリー分けになると書かれてはいましたが、海外のも国内のもコンフィギュレーターを見てみたところ、まだこのカテゴリーが適用されているのは新型パナメーラのみでした(2024年1月時点)ので、今後新型が出たモデルから変わっていくのかもしれませんね。

ポルシェのボディカラーの作られ方

ポルシェの外装色の開発には数年かけられているそうです。

そして、数年かける必要がある為に(開発を手掛ける)スタイルポルシェの専門家たちは時代を常に先取する必要があるとのことで「新しいカラーは単なるトレンドではなく、長期にわたって定着するものでなければならない」とのこと。

スタイルポルシェの皆さんはトレンドを早期に特定したり、またはそのトレンド自体を自分たちで設定する必要があると言われています。

カラーの選考プロセスは毎年チームによってデザインされた約12~15の新色の中から執行委員会が実際に開発していく色を選択。その上で、そのカラー塗料が技術的に実現可能と証明されればその後3年間くらいで量産が開始されるとのこと。

色を思いつくところから実際のペイントまでのプロセス

ポルシェの新しいボディカラーが作られるプロセスは以下の通り:

  • デザイナーが現在すでに存在している色を分析、すべての色領域が使われているかを確認。
  • ムードボードというものが作られる(コンセプトとビジョンを視覚的に表現したもの)
  • 新しい色のビジョンが作成されるとサプライヤーが参加(サプライヤーは様々な色の顔料を使い新しい色を考え出す→色の異なる解釈、複数の色作成につながる)
  • 生産、技術開発、設計、販売、マーケティングに渡る幅広いポルシェ専門家グループが塗料サンプルについて話し合う
  • 市場の需要についても対応する必要がある→アジア顧客は大胆な色の選択をする傾向があるが、米国顧客は落ち着いた色調を好む傾向がある等
  • 将来のインテリア素材も念頭に置いて考える→ボディカラーは内装色と調和する必要があり、レザー、レーステックス、その他素材との相性も検討しなければならない
  • カラーフロッグ(Color Frog)を色で塗装する→カラーフロッグは現行911の形をしたミニチュアカーで、より大きな3Dボディ上の色効果を見ることが出来る
  • 同時にポルシェのバーチャルリアリティ専門家がペイントサンプルをスキャンし、幅16メートルのLEDスクリーン上で新しい色を写真のようにリアルに視覚化→新型シリーズなどのボディカラーをボタン1つで変更可能
  • 最終的に新しい色を作るかは執行委員会にゆだねられる→塗装済車両を色ごとに紹介、日光下、スタジオ内のLEDスクリーンで様々なモデルでデジタル的に視覚化された車両を評価して決定
  • まずは約50~100キロの塗料パッチが作られる→だいたい300枚くらいのスチールプレートの塗装に使えるくらいで、これらはアドオンパーツのサプライヤーの色基準としても使用される
  • これらはカラーマッチングと呼ばれる、金属とプラスチックでは色の出方が違ってくるものをマッチされなければならない非常に重要な品質機能でもある
  • 色を作るだけでなく、修理する時のテストも必要になる→スポットリペアが出来るかの確認等、またフィールドテストも量産開始の約1年前に開始される
  • ポルシェ工場での塗装プロセスでドレスリハーサルが行われる→塗料がホースを介してタンクからアトマイザーでポンプに送られるが、リング状のホースにかかるせん断力により色のずれが生じる可能性を防ぐもの、さらにはそれぞれの工場では異なる数の塗装ロボット、異なるサイクルタイム、ホースの長さ、システム容量が異なるため、それぞれの工場の条件にあわせて塗料を変更する必要もある
  • 実際にカラーがコンフィギュレーターに登場する前には「Weather-o-Meter」と呼ばれるプロセスが行われる→サンプルプレートを3,200時間にわたり強いUVライトで照らし続けるもの。これは理論的にフロリダで1年間の直射日光にさらされているのと同じ状況に相当、塗料の耐久性を証明するテスト。
  • 他にも防火試験、飛び石試験、塩水試験なども行われて初めてコンフィギュレーターに新しいボディカラーが登場する

ポルシェの新しいボディカラーが生み出されるまでには長い年月をかけた壮大なプロセスがあることがわかりました。

でも、マイアミブルーがポルシェのボディカラーからなくなったのはフロリダなどでの日光下で色あせてしまうことが確認されたからというウワサもあるわけなので、3,200時間をかけていても想定できないことも起きうるのかもしれませんね。※あくまで噂話です。

PTS、PTS Plusが以前よりもかなり選択出来るようになってきたことから、今後はより多くの素敵なカラーのポルシェたちを見ることが出来るのではないかと期待します。

それにしても個人的にはなんでも「ネオ」ってつければいいってものじゃないんじゃないの…とか思ったり、思わなかったり^^?

出典:(公式)The courage to be colourful: the new Panamera paints and how they were made

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