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ポルシェ・カイエンターボEV × 世界最大の航空機Roc:離着陸する機体の真下をカイエンが走る

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カイエンターボ・エレクトリックが凄いことに挑戦

今回、ポルシェが「Precision meets power: Porsche Cayenne Electric accelerates into the eye of a storm」というタイトルでとあることを発表。

これ、普通に訳すと「精密さとパワーの融合:ポルシェ・カイエン・ エレクトリックは嵐の目へと加速していく」というタイトルとなるので、え?ついにカイエンEVはストームチェイサーとなって、台風を追って台風の目に入りにいったの??って思っちゃいましたが…違いました(笑)。

それでもやったことは台風の目に入りに行くのと同じくらいの凄いこと。

何をしたのかというと、アメリカはカリフォルニア州にあるモハーヴェ航空宇宙港(Mojave Air and Space Port)にて、世界最大の航空機「Roc(ロック)」の離陸と着陸に合わせ、その機体の真下をカイエンターボ・エレクトリックで走行するという、何を言っているのか良くわからないチャレンジをされていました。

しかも、もちろんこのチャレンジは停止している飛行機の下を走ったというわけではなく、6基のジェットエンジンで離陸していく巨大飛行機の真下を、カイエンが時速270kmを超える速度で一緒に走っているというもの。

いやこれ、相当クレイジーでしょ!

世界最大の航空機「Roc」とカイエン ターボ・エレクトリック

今回カイエンと一緒に走ったのは、Stratolaunchが運用している「Roc」という航空機で、これは宇宙機や極超音速飛行のテスト機などを空中から発射するためのプラットフォームとして開発された、2つの胴体を持つ巨大航空機だそう。

その翼幅は385フィート(約117メートル)。

6基のエンジンが生み出す推力は合計340,500ポンド(約154トン重に相当する力)、最大離陸重量は130万ポンド(約590トン)とのこと。

ポルシェによれば、RocはエアバスA380よりも大きく、そしてより強力な航空機で、これに対するカイエンターボEVも、現在のポルシェの市販車としては史上最強。

カイエンターボEVの最高出力は1,139hp、0-60mph(約96km/h)加速はわずか2.4秒。

さらに高速走行時の安定性を高めるアクティブエアロダイナミクスも装備。

ただのドラッグレースではなく正確さが重要に

今回のチャレンジで重要だったのは、速さ以上に「正確さ」だったそう。

どういうことかというと、Rocほどの巨大航空機になると離着陸時の機体の下には6基のジェットエンジンによる物凄い噴流と乱気流が発生するとのことなので、普通に考えればそんな噴流と乱気流の中を車で走るなんて無茶な話。

でもこれをStratolaunchのエンジニアがRoc周辺の空気の流れを解析したところ、着陸装置の後端より少し後ろ、そして尾翼より前のところに周囲に比べて気流が穏やかになる「小さな空間」が存在することがわかったのだそうです。

いわば、嵐の中にある「目」のような場所。

あああ、ここで伏線回収。最初の「カイエン・EVは嵐の目へと加速していく」の意味がわかりました。

まさに台風(嵐)の目のような空間である、この噴流と乱気流の中に存在する少しだけの穏やかな空間、そこにカイエンが入り込んでRocと一緒に動けばいいという計画。

といっても、飛行機が動き始めてから離陸するまでRocの加速に合わせながらこの小さな空間の中に正確にいつづけなければいけないわけで、それって本当に凄すぎる挑戦なのでは?

速ければ良いわけでも、遅くてもだめで。

カイエンターボEVの時速は270kmを超える

今回の挑戦でこのカイエンターボEVを運転したのは、元ポルシェ・ファクトリードライバーで耐久レースドライバーのパトリック・ロング(Patrick Long)氏。

スタート直後は最低限のパワーだけを使い、Rocの着陸装置との位置関係をキープ。

そしてRocの6基のエンジンが本格的に推力を上げ、速度が100mph(約161km/h)を超えたところで、カイエンをBoostモードへ。

そこからカイエンのパワーを使ってRocについていき、ついにRocが離陸。

巨大な航空機がカイエンの真上から浮き上がっていき、6基のエンジンがカイエンの方を向いているという、想像するだけでも恐ろしい状況となっています。

パトリックさんによると、6基のエンジンの音は圧倒的で、乱気流がカイエンにぶつかっているのも感じたそう。

それでもカイエンは安定したままで、Rocが離陸した瞬間の速度は170mph(約274km/h)以上だったとのこと。

カイエンってSUVだったような…それなのに飛行機の下で時速274キロで走るってなに^^?

頭上に世界最大の飛行機がいて、その飛行機との位置を正確に合わせながら物凄い速度で走っているわけです。そして走り切ったあとにはオプションのポルシェ・カーボンセラミック・ブレーキ(PCCB)がこの超高速域からカイエンEVをしっかりと減速させたとのこと。

今回のチャレンジは、まさにカイエンEVの加速性能だけではなく、高速安定性と制動力まで含めてカイエンの性能を見せるものになっています。

続いては着陸してくるRocの下へ

もうこれで十分ではないかと思ったところに、まだまだこれでは終わらないのがポルシェのちょっと意味不明なところ(褒めてます(笑))。

なんと続いては「着陸してくるRocにカイエンターボEVを合わせる」という本当にわけわからない挑戦。

Rocが滑走路へ降りてくるタイミングに合わせてカイエンを加速させ、着陸装置のすぐ後ろにある例の「穏やかな空間」へ進入。凄すぎる。

でも実はこうした方法自体は今までにまったく前例がないというわけではなく、米空軍ではLockheed U-2偵察機の着陸時にチェイスカーを走らせる方法が長年使われているそうなのです。

とはいっても、Rocの翼幅はU-2のおよそ3倍もあるわけで、スケールも違うしとにかく凄い。

最終的にカイエンターボEVは、離陸時に2回、そして着陸時に2回という合計4回にわたってRocの下を走行。

もちろん、このチャレンジの現場にはFAA(Federal Aviation Administration:米連邦航空局)のコーディネーターも立ち会っていて、さらにStratolaunchのクルーチーフたちがカイエンに同乗し、Rocのフライトクルーと常に無線で連絡を取りながらタイミングや位置を合わせていたとのことで、かなり綿密に準備された上でのチャレンジだったことがわかります。

それでも、少しでも位置がずれたらどうなるの??と思ってしまう挑戦ですね。カイエンは無傷でチャレンジを終えたとのことで本当に良かったです。

ちなみに走行時にはポルシェデザインのブランド・アンバサダーを務める俳優のオーランド・ブルーム(Orlando Bloom)氏や、自動車ジャーナリストのマット・ワトソン(Mat Watson)氏も同乗されたとのこと。

そうそう、あと公式からの発表には記載がなかったのですが、Road & Trackの記事によると、今回の挑戦でカイエンターボEVはこれだけの高速走行を4回も行ったにもかかわらず、消費したバッテリーはわずか13%だったとのこと。

それもまた凄い。

現在、ポルシェ史上最強の市販車がカイエンとなっていることも凄いなと思いますし、とにかくその凄さを確かめる為?に、こんな物凄いチャレンジをしてしまうだなんて、ポルシェはもう本当にinsane(褒めてます(笑))。

こちら、離陸時のチャレンジの動画ですが、なんというかカッコイイ。映画みたい。3:07の短いものなので是非見てみて下さい↓

出典:
(公式)Precision meets power: Porsche Cayenne Electric accelerates into the eye of a storm
Watch a Porsche Cayenne Electric Keep Pace With the World's Largest Flying Plane

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