昔に比べて車たちは長く、高く、幅広くなる傾向に
前に、私のポルシェ911(991後期型)と、ポルシェ911の964型を並べて停めさせて頂いた時、そのあまりの大きさの違いに驚いたことがありました。
以前のポルシェ911に比べて、今のポルシェ911はこんなにも大きくなっているんだ!って。
実際のところ、ポルシェに限らず、様々なメーカーのモデルたちも、どんどん大きくなっている傾向にあるようです。
出典: Ever-growing cars: why they keep on getting wider
以下、ざっと見てみたいと思います。
フォルクスワーゲンのポロは、1974年のゴルフよりも、現在は大きな車になってしまっているそう。
こちらの写真はVWゴルフの左:MK1(1974年)と右:MK7(2012年)を比べた写真↓
車たちが大きくなっている理由
なぜ、車たちが大きくなってきているのかというと、その理由の1つは、車たちが現在の衝撃テストの厳しい規制に準拠する必要があるため、と言われています。
サイドからや屋根からの衝撃テスト等に合格するためには、かなりの車体の大きさが必要になってくるとのこと。
また、もう1つの理由としては「人間自体も大きくなってきている」ということなのだとか^^ 戦後、より健康的に栄養を摂取することが出来るようになったり、ジャンクフードたちによって、人自体も大きくなったから、と。
衝撃テスト対策の為に、車が少し「長く」なり、大きくなった人の為に、車が少し「高く」なったら、「幅」も広げないとおかしいので、結果、車幅も広くなってきている…とのことですが、まあそうはいっても、ほとんどの車が、不必要に幅広くなってきているとも書かれています。
車が大きくなる一方、道路が広がっているわけではないので、イギリスではベントレーコンチネンタルGTとレンジローバーが一般道で離合できなかったことが原因での交通渋滞がおこり、その渋滞が解消されるまでに20分も要する、みたいな交通状況が日々、多々起きているのだとか。
昔と今の車のサイズ比較
VWゴルフのMK7は、幅が1,779mmで、1973年のフェラーリ・ベルリネッタボクサー(幅1,830mm)とあまり変わらないくらい。
これはフェラーリの今と昔。左がBB5121(1973年、幅1,830mm)、右が812スーパーファスト(2017年、幅1,971mm)↓
現在のミニのハッチバックは、1997年のポルシェ911(996型)カレラよりも、1インチ狭いだけ。1973年のポルシェ911RSよりも幅広い。
こちらの写真のミニは、左がADO15(1959年、幅1,397mm)、右がF56(2013年、幅1,727mm)↓
こちらは、Mazdaロードスターでの比較。左がNA(1989年、幅1,675mm)、右がND(2014年、幅1,720mm)↓
こちらはランボルギーニ。左がLP400(1974年、幅1,890mm)、右がアヴェンタドール(2012年、幅2,030mm)↓
ポルシェのサイズも大きくなってきている
ポルシェについてでは、ポルシェ911のもともとの1963年型では、その車幅は1,610mmであったものが、現在の最新ポルシェ911(992型)では、その車幅は1,852mmに。
1975年のポルシェ911ターボは、2013年のポルシェ991型よりも、105mmも狭かったのだとか。詳細はこちらの表で↓
車が大きくなると、価格も上がる
車が大きくなると、その分、車両本体価格に関わってくる費用もあがっていることになります。
純粋に、鉄・プラスチック・ガラス・ペイント…など、それぞれが少しずつ追加されるわけで、かつ、幅などを追加することで、ダッシュボードから、クラッシュ構造、ホイール、タイヤ、サスペンションアームなどさまざまなものに影響が及ぶ=その分の費用が追加される、と。
以下の表が上記の車たちの過去と現在の車高と車幅の表となります。こうしてみると、本当に車たちはどんどん大きくなっていますね~↓
ポルシェ911、もうこれ以上大きくならないでほしい…と、個人的には願っています^^