戦略的再編の新たな措置
あああ。
えっとですね、つい先日ポルシェがリマック・グループの株式を売却するということを発表され、さらに昨日は事業部門数を8つから7つへ削減(それに伴い役員も8名から7名に)という発表をされたばかり。
そこにきて本日また、さらに戦略的再編の一環として新たな措置が発表されました。
その内容は結構驚きの「子会社3つの事業の終了」。
そしてこの事業終了に伴い合計で500人以上の従業員が影響を受ける(…つまりは人員削減ですよね?)とのことです。

ポルシェが事業を停止する子会社たち
今回発表された、ポルシェが今後事業を終了(discontinued)する子会社たちは以下の会社たちとなります。
① バッテリー関連:Cellforce Group GmbH (セルフォースグループGmbH)
ポルシェAGの戦略再編と、幅広い技術を採用していくパワートレイン戦略に伴い、セルフォースGmbHには長期的な将来性が見込めなくなったと判断。
そのために経営陣は同社の閉鎖に向けて、従業員代表委員会との協議を開始。
これにより約50名の従業員が影響を受ける。
② eBike駆動システム:Porsche eBike Performance (ポルシェeバイクパフォーマンス)
Porsche eBike Performance GmbHは高性能電動自転車用駆動システムの開発と世界市場への販売を目的として設立された会社。
しかし、電動自転車用駆動システムを取り巻く市場環境が根本的に変化したことからこの合弁事業は中止されることに。
この措置はポルシェAGのコア事業への戦略的注力に沿ったもの。
OttobrunnとZagrebの拠点の閉鎖によって、約360名の従業員に影響が出る。
③ ソフトウェア/自動車技術関連:Cetitec GmbH (セティテックGmbH)
Pforzheimに拠点を置くCetitec GmbHは、ポルシェおよびフォルクスワーゲングループ全体向けにデータ通信用特殊ソフトウェアを開発していた会社。
しかしながら、市場環境の変化に伴い開発範囲も変化。
その為、Cetitec GmbHの経営陣は会社の閉鎖に関して労働組合との協議を開始する予定。
ドイツ国内の約60名、クロアチアの約30名の従業員が影響を受ける。

ポルシェはコアとなるビジネスに改めて注力する
ポルシェAGのCEOであるミヒャエル・ライターズ(Michael Leiters)氏は:
「私達は中核事業(コアビジネス)に改めて注力しなければならない。これは戦略的な再編を成功させるための不可欠な基盤である。その為に子会社を含め、痛みを伴う削減を行わざるを得ない」
と言われています。
今まで色々と手広くやってこられたポルシェですが、現在の状況(中国市場の低迷、EV市場の鈍化、米国関税などからによる経営不調)を考えると、今がまさに「コアビジネスに注力する」と決断する時なのだと思います。
本来のポルシェのコアであるスポーツカー事業、そしてそれについても「Value over Volume (量より価値重視)」を貫き、高収益な車種に注力することに軌道修正していくという感じなのかな。
EV戦略など、もちろんそもそものスタートはポルシェがやりたくて始めたものではなかったにしても、今の状況になってしまったのは規制対応や市場変化への対応というだけを理由に出来るものではないと思いますし、今回のこの色々と決断されている再編により今後のポルシェがまた今までのように良い方向への軌道に乗ることを祈ります。
ちなみに2026年6月23日にはポルシェAGの株主総会も予定されていることから、このタイミングで様々な再編策が発表されているのかな、なんて思っていますが、株主総会前にまだ何か出てくるのでしょうか。
それともとりあえずはこれで乗り切るのかな…。
出典:(公式)Porsche sharpens focus on core business
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