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ポルシェGTカー担当者が語る今後のポルシェGTカー

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Andreas Preuninger氏が語られたポルシェGTカーの未来

ポルシェAGのGTスポーツカー部門のトップである、いわゆるMr.GTカー(そんな名称あったっけ(笑)?)なAndreas Preuninger氏、以下アンドレアスさん、がポルシェのGTカーの今後について語られていたオーストラリアの記事があったので見てみました。

GTカーはハイブリッド化するのか

アンドレアスさんは、ポルシェのGTカーがハイブリッド化することには反対派。

今の世の中的に、車たちの電気化が避けられなくなってきているなかでも、なんとかGTカーは最後の最後まで電気化させない思いはいっぱいのようです。

とはいえ、排出ガス規制がますます厳しくなっていること、そしてポルシェという企業としてポルシェが掲げた目標の為にも、実際には様々なことが課題になってきているのは事実。

例えば、ポルシェは2030年までに企業として完全にカーボンニュートラルになることをコミット

これはサードパーティから購入するバッテリーなどにも影響が及び、ポルシェCEOのオリバーブルーメ氏によると、今後ポルシェの為にバッテリーを開発する人たちであれば、誰もが必ずサステナブルなエネルギーだけでそれらを製造する必要があるとまで言われています。

近い未来にカーボンニュートラルになりきると言っている『ポルシェ』と、なんとか今のままの電気化していない911 (とGTカー)を存続させたいというアンドレアスさんの想いは、どうなるの?

合成燃料が希望

…で、出てくる回答がやはりこちら。

アンドレアスさんが大きな期待持って信じているのが「合成燃料」なわけです。もうこれしかないっぽい。

アンドレアスさんいわく、合成燃料(Synthetic Fuels)は環境に良いというだけではなく、さらにパワーが出せるものにすることも可能であり、とってもクリーンなものであるとのこと。

ただし、こういった余計な炭素排出をさせない形でよりパワフルな燃料を作る為にはまずは莫大な金額を投資する必要があるわけです。

でも、ポルシェはその投資もすでに始めているわけで。アンドレアスさんいわく:

「開発費は高くつくけれど、しっかりとお金をかけて開発した方が、より良いものが出来て、最終的にはコストが低くなる」

「今、いたるところを走っているガソリンエンジンの車を見て。これらの車たちをいきなり使わなくなるなんて出来ないよね。今、顧客が購入している車たちは向こう20年くらいは走らせることが出来るわけだし、もっと少ない排出量で走らせられる方法があるはず」

「その少ない排出量で車を走らせることが出来る方法があれば、燃焼エンジンを存続させることが可能となり、つまりは911やGTカーたちも存続させられることにつながる」

と言われています。

とにかく様々な法律や規制によって、燃焼エンジンの車の開発をすることは非常に困難になってきているということは認めつつも、やっぱりアンドレアスさんは彼のGTカー部門がハイブリッド技術を使い始めることには反対中。

GTカーをハイブリッド化することへの問題は重量

GTカーにとって、ハイブリッド化させることが将来的に悪いことになるとは言わないけれど、ハイブリッド化する時にはその重量を考慮する必要があるとも語られています。

「電気化する為には、軽量化がされなければならない。バッテリーが小さすぎる場合には、最初の数キロ区間だけブーストして終わってしまって、あとは重たいモノを持ち運んでいるだけになってしまうから」

とのことです。まあ、言ってみれば

「1.9トンのGTカー?そんなの誰もいらないでしょ」

だって^^。

さらには「こういった1.9トンのGTカー向けのタイヤなんかもないと思うしね」と言われています。現在のGTカーたちよりも、せめて100kgプラスくらいで電気化が可能なくらいにならないと、そもそも少なくともお話にならないとのこと。

もちろん、アンドレアスさんはまだまだGTカーをハイブリッド化する気はまったくありません。近い未来には絶対ないって言いきってるし。

現RSモデルオーナーたちが求める今後のGTカー

今後のGTカーがどうなっていくかについて、彼は8,000人以上の実際のポルシェのGTカーオーナーたちからも話を聞いていました。

オーナーさんたちの多くが、とにかくパフォーマンス(性能)にフォーカスした車を求めていて、その中でも特に「RS」がつくモデルが望まれていたとのこと。

「ポルシェにはレーシングカーから得たアイデアが沢山あり、もっとサーキットで走ることを目的としたモデルを作ることも可能かもしれないが、そうなると普通の911オーナーたちが街中で操れるような車ではなくなってしまう」

「しかしながら、RSの顧客が求めているのは、そういったサーキット走行にフォーカスしたモデル。とにかくサーキットでより良く走ることが出来ることが求められている最優先事項であり、そういった顧客たちはそのためにその車が普段使いにも快適であるということは犠牲にしてもかまわないと希望している。だって、彼らはRSをスポーツツールとして使用するのだから」

「そういう目的を達成することが私達の仕事。レースカーのモデルラインを見てみると、それらの機能をストリートカーにも適応できるものがいくつかある。それらを公道も走ることが出来る車として合法にすることが我々の仕事」

たぶん992型GT2 RSは凄いものになる

ここまで語られたアンドレアスさんは、現在彼らが992型のGT3 RSを開発中であることを認め、さらにはある「仮説」についてもふれたとのこと。

その「仮説」というのが

「もし私達が新しいGT2 RSを作る場合、992 ターボSとの歴然たるパフォーマンスにおける差が出来ることは保証されるでしょう」

というもの。

おお。992 ターボSとはまったく違うものだと明確にそのモデルの差がわかるくらいの性能差が出来ると「仮説ですよ」と、言いつつも名言されている!

少なくとも、これから出てくるであろうGT2 RSは「公道で走る快適さはまったく求めていなくて、とにかくトラック仕様だけれど公道も一応走れるよ」くらいのモデルとなって出てきそうですね。

アンドレアスさんいわくまだまだ「仮説」だけど^^!

出典: No compromise: Andreas Preuninger talks the future of Porsche's GT cars

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