ポルシェは自然吸気エンジン(NAエンジン)モデルを続けたい
現在ポルシェが出しているモデルたちの多くには、ターボチャージャー付のものが多くなってきていて、自然吸気であるNAエンジンであるモデルは
- 718ボクスター
- 718ケイマンGT4
- ケイマンGTS
- ボクスタースパイダー
- (たぶん992のGT3)
- (たぶん992のGT3RS)
などの限られたモデルたちのみとなってきています。
さて、ここで登場するのが、またしてもMr.911であるフランクさん(Frank-Steffen Walliser氏)^^
彼がイギリスのメディアAutocarに回答されたという内容が
『ポルシェはNAエンジンをキープすることに非常に意欲的である("very motivated")』
ということだそう。
フランクさんいわく「低回転の電気モーターによるトルクと、高回転のNAエンジンは非常に良く適合する」とのことで「この組み合わせを利用することによって、今後様々な規制の問題を解決しつつ、NAエンジンを生き残らせることが可能となるかもしれない」と。
ハイブリッド化されたNAパワートレインのポルシェモデルが、いつ頃世の中に出てくるのかはまだまだ不明とのことで、以前ハイブリッド化されるだろうと言われていたポルシェ992の後期型モデルでさえも、現在はどうなるかわからない状況。
ポルシェ992.2がハイブリッド化に踏み切れない理由としては、バッテリーの重さ問題がまだ解決できていないからと言われているようです。
よって、まだまだNAエンジンモデルをハイブリッド化する話にも、乗り越えなければいけない問題は色々あるようではあります…が、少なくとも今回のフランクさんの話からわかるのは「ポルシェはなんとしてでもNAエンジンモデルを生き残らせたい」という強い想い。
今後のポルシェ
…ただ、フランクさんの熱いポルシェ愛は私もとっても好きで、最高だと思っているのですが、ちょっと心配なのがフランクさんだけの想いで終わってしまわないかな、ということ。
ポルシェ911にマニュアルトランミッションを存続させるとか、様々なことを内部でポルシェ本体と戦ってくれてきていたフランクさん。
参照記事:
◆ポルシェ911カレラはターボエンジンを継続、MT車も継続
◆この先、ポルシェ911のエンジンは大きくなる
「ポルシェという車は、こうあってほしい」と願われる気持ち、ポルシェに伝統、歴史、考えがあるのと同時に、ポルシェには環境問題や規制などに対して「ポルシェという企業としてやらなければいけないこと」もあるわけで、そこが難しいところですよね…。
フランクさんの想い、そしてそれはきっと、多くの熱いポルシェオーナーたちの希望でもある、(水平対向6気筒)ガソリンエンジン、NAエンジン、マニュアルトランスミッションなどなどの存続が、今後どうなっていくのか。
Mr.911が戦い続けてくれる限り、少なくともポルシェが企業として出来ることの限界までは頑張ってくれるのだろうな、と思います。
そしてポルシェは同時に電気自動車にも注力。今後は次世代のマカンが電気自動車として登場したり、タイカン・クロスツーリスモが出てきたり。
今後のポルシェがどうなっていくのか、それは、ポルシェが1番良く考えてくれていることだと思います。
何がどうなっても、最新のポルシェが最良のポルシェ。私はきっと何がどうなってもポルシェが好きなままなんだろうな。それってもう、ただ単に完全に盲目状態なだけ(笑)。
これからも伝統・歴史を継承しつつ、進化していくポルシェに期待です。
出典:
◆Porsche Willing To Use Hybridization To Keep Its Naturally Aspirated Engines Alive
◆PORSCHE WANTS TO KEEP ITS NATURALLY ASPIRATED FIZZ AND MAY USE HYBRIDIZATION TO DO IT
◆Autocar confidential: No hybrid for Roma, Porsche's N/A future and more