完全にカーナビだより…カーナビなしでは走れません
先日、柏の葉の蔦屋に行った時のことです。蔦屋のあとに柏で用事があったので、それらを済ませて、結構暗くなってから帰路につきました。車はポルシェ911 GT3です。1人で出かけていたので、私1人です。
とにかく地理に弱い私は、ナビ様の言う通りにしか走れないので(ナビが止まると、私も止まる(笑))、ナビを自宅までの道のりにセットして走行スタート。その時間帯、どうやら高速が激混みだったらしく、かなり都心に近づくまで下道(一般道)での案内となったようでした。
ポルシェ911のカーナビは使いづらいの?
ポルシェの純正ナビは使いづらいという話を聞いたりしますが、私はこれでずっとやってきているので、慣れていることもあるし、Google先生のリルート機能がやたら早いので、私が道を間違えてもすぐリルートしてくれることから、結構信頼して、私としては十分に満足して使っていました。
しかし、この日。高速が激混みなのに加えて、メジャーな下道(一般道)もどうやら大混雑だったようで…。
ポルシェのナビさん、頑張って私のことを早くおうちに帰らせてくれようと「地元民しか走らないような道」を、気合いれて案内してくれました。がんばっちゃたのね、ナビさん…。
なんだか、ちょっと狭い道が先に見えているのですが、ここを「まっすぐつっきりなさい」と言われるので、とりあえず、前に車もいたので「ま、大丈夫でしょ」と、ナビを信じて前進します。
ん、前の車が進んでいるのが見えるけど、あそこに入ってくの?ちょっと狭そうだな…まあ、でも、前の車も入ってるから、とりあえずついて行けば大丈夫だよね…。
と、ナビ様を信じて、前の車に続いてついていくと…。
え?
え??ええ??
目を疑いました。なに、この両脇に立っている棒?!前の車、何事もなかったようにすり抜けていったし!!!いや、ちょっと、待って。本気で「え、なにこれ?!嘘でしょ~!」って声でました、車内で1人で。
だってもう、これですよ、これ↑↓ 前の車はあっさり通りすぎましたが、こんな棒の間を私がGT3で通れるわけありません!ちょっとーーーーーーーどうするの、これ。いや、これ、無理、ムリ、むり!!!!!
絶対に無理!棒手前に影っぽくうつっているポルシェの目の位置わかるでしょうか↓。この幅、通れないって!!
しかもですよ。最悪なことに後ろから車も続いてきていたので、とりあえず慌てて、後ろの車に下がることを伝えたいので、ハザードつけて、後ろの車までの距離をそろそろとバック。
とにかく、なんとかバックできるところまで下がって。さ~どうしようと、左右の道を眺めて、そして、気づいた「終わった」感。
そうなのです。見て下さい、これ。この道、まっすぐ進むには棒の間をすり抜けなければいけなくて、右側は右側からの一方通行(車ぎりぎり1台分の狭い道)。そして、左側は左側からの一方通行(こちらも同じく車1台分の狭い道)。
つまり、こんな感じ。
お、終わった…。誰か助けて…。
本当にもう「助けを呼んでここで止まっていたら、何分後に夫はここまで来てくれるだろうか」、「助けを呼んだら、ポルシェの営業さんは来てくれるだろうか」という考えが一瞬頭をよぎり、でもその0.5秒後くらいには「いや、両者とも絶対来てくれないって!」との結論も頭の中に(笑)。
わかってますよ~、現実的にここで誰かに助けを求めるのは無理な状況だって。
とにかく、ここでこのまま私がスタックしたら、後ろにいる人も、横から来ている人も困っちゃうし、なんとかせねば。
一息ついて、冷静に考えるも「残された道は、真後ろの来た道を戻るしかない」(上の画像の赤矢印の方向)と、とにかく行けるだけバックして、何度も切り返して(ここ、実際めっちゃくちゃ狭いのです)、なんとかぎりぎり後ろを向くことが出来ました。
GT3にはソナー(コーナーセンサー)をつけていないので、ぎりぎりまでガードレールに近づく時のフロントの左右は、黒911カレラさんのソナーの感覚を思い出しての、完全に勘での運転。よくぶつけなかったな~。カレラさんで911の車体に感覚が慣れていて本当に良かった(涙)。
が、なんとか後ろ向きになれるくらいに切り返しても、真後ろいた車がもうぎりぎりまで来ていて(黄色の丸↓)、この車も、さらに後ろに車がいるのでこれ以上さがれない。
ひゃ~!!!!こんな超ぎりぎりのところ(ガードレールと黄色の丸の車の隙間です)を、ポルシェ911 GT3で通る日がくるなんて。
ガードレールと、車の隙間を超スローで、ひたすら左右確認しながら、なんとかすり抜けることが出来ました。後ろにいたこの車(黄色丸)のお兄ちゃんも、こちらを見てニヤニヤ笑ってましたよ、もう。「この人、ポルシェでこんなとこスタックして何やってんの。ホントに出られるの?」みたいな(笑)。
ホントごめんなさい…。なんとかなって良かった…。
というわけで、なんとか真後ろの道にUターンして戻ることが出来、そこからは初めてナビを無視してちょっと大きめの道を選んで大通りに出て走りました。
いや~、もう、ホントにこの「終わった」ってなった状況で、かなり焦って、慌てまくってはいたのですが、それでもなんとか私としては冷静に対処でき、車をこすることもなく何とかなったので本当に良かったです。今回は自分のことを褒めたいです…いや、もう褒めます(笑)。よく頑張った、私!えーん。
あ~もう、ナビさん、頼むよ!…って、ナビさんに語りかけながら、その後、走ったのでした。最後、都心近くなって高速に乗れた時の嬉しさといったらもう。
この時の嬉しさは「高速で速く走れるから」ではなくて、「高速だから、もうあんな変な棒の隙間を行く道とかに案内されることはないから!」という安心感からでした(笑)。
帰り道、せっかくのGT3でしたが、全然飛ばせなかったどころか、なんとも貴重な体験?(しなくて良かったけど!)をしたのでした。はー、本当にもう疲れました~。ナビさん、今度からはもう、こんなに気合い入った地元の道は案内しなくていいからね~!
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このあと、この八方塞がりになった場所に実際に行って、オレンジ色の棒の間をポルシェ911で通ることが出来るのか…やってきました(笑)!