ヴァイザッハパッケージの992.1型ポルシェ911 GT3 RS
さてさて、ついに新しい992.1型のポルシェ911 GT3 RSのニュルブルクリンク(20.8km)でのラップタイムが発表されました。
そのラップタイムは992.1型GT3よりも10.6秒も速い『6:49.328』。
この新型GT3 RSは最高速度が今までと比べて上を行っていたわけではないのでその数値だけを見ると「遅いじゃん」なんて思われる方もいらっしゃったかもしれません。※最高時速は992.1型が296km/h、991.2型が312km/h
けれど今回のGT3 RSは、ポルシェがずっと大きな自信を持って「エアロダイナミクスに注力した」と言われているモデルであり、直線だけではなくコーナー諸々があるサーキット等を走るタイムは物凄いものになるのではないかと思われていました。
そしてまさに、その通りの結果。
さすがのダウンフォース値が先代(991.2型)のGT3 RSよりも2倍で、GT3の3倍となっているモデル。その最大のダウンフォース値は時速285km時で合計860kgというもの。
今回のラップタイムを出されたドライバーはポルシェ・ブランドアンバサターのヨルグ・ベルグマイスター(Jörg Bergmeister)氏。
彼はこのモデル開発にも携わっていた方とのこと。
今回のラップタイムを記録した日は長いストレートの時に強い向かい風が吹いていたり、アスファルトの温度が低かったりとベストコンディションではなかったようですが、それでもこのタイムが出せたということにポルシェとしてはとても誇り高いものと思います^^
20.6kmでのニュルブルクリンク ラップタイムは6:44.848
ちなみに、以前の短い距離(20.6km)でのニュルブルクリンクでの計測では今回のラップタイムは『6:44.848』。
これはニュルブルクリンクにおいて4番目に速い記録となっています(2022年10月15日現在)。
992.1 ポルシェ911 GT3のこの距離でのラップタイム記録は『6:55.34』。
ニュルブルクリンクの新しい計測方法についてはこちらをご参照下さい:ニュルブルクリンクで公式ラップタイムを計測する時の改修後の新しい距離とは
走行したポルシェ911 GT3RSはヴァイザッハパッケージが装備されたもので、使用したタイヤはミシュランパイロットスポーツカップ2R。サイズはフロントが20インチ 275/35、リアが21インチ 335/30。
走られたヨルグさんによると、特に高速セクションでこの911 GT3 RSは群を抜いていて、通常であればこのレベルの車はレーシングカー用に用意されているものである、と。
さらにはブレーキングにおける新しい基準を設定しているとのことで、とにかくこの車でニュルブルクリンクで速いラップで走ることが出来ることが楽しいと言われています。
こちらがオンボード映像(7:06)となります。速っい!!↓
出典:
◆(公式)Porsche 911 GT3 RS completes the ‘ring in 6:49.328 minutes
◆PORSCHE 911 GT3 RS LAPS THE RING IN 6:49.328 MINUTES
関連記事:
◆ニュルブルクリンクで公式ラップタイムを計測する時の改修後の新しい距離とは
◆ポルシェ911 GT3 RSに関する記事一覧