ポルシェ911ダカールのラリーデザインパッケージの塗装にかかる時間
少し前に発表されたオフロード仕様のポルシェ911であるダカール。
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このダカールにはラリーデザインパッケージというオプションが用意されていて、それにすると車のデザインがロスマンズのツートンカラーリングっぽくなるというもの。
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このカラーリング、完了するまでに要する時間は34時間なのだとか。
この34時間にはポルシェエクスクルーシブマニファクチャーが施すストライプの施工時間も含まれています。
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ラリーデザインパッケージを作る工程
ラリーデザインパッケージを作る工程として、まず最初は911ダカールのボディは白に塗装されたのちクリアコート、そしてサンディングされます。
その後マスキングが施され、人の手によって手動でゲンチアンブルーメタリック(青い色の部分)を最初の層として塗装。
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すべてが乾いたあとマスキングがはずされ、追加の2つのクリアコートのうちの1つ目がスプレーされるとのこと。ポルシェいわくここまでにかかる時間が約7.5時間。
さらにすべてが乾いたあと、911ダカールのボディは組み立ての為に生産ラインに送られるそう。
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生産ラインで組み立てられた後、続いて911ダカールはフォイル加工の為にポルシェエクスクルーシブマニファクチャーへと送られます。
ここでちょっとした部分的な車の分解が必要になるとのことで、ここでのフォイル加工プロセスに要する時間はさらに約8.5時間。
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これ以上の詳細な内訳の所要時間やプロセスについては書かれていなかったのですが、とにかく合計して約34時間がかかるとポルシェから伝えられたとのことでした。
車はまた元に戻されたあと、最終チェックが行われてからディーラーへと輸送されるプロセスに入ることになります。
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911ダカールのラリーデザインパッケージはなかなか高額(4,337,000円)なわけですが、そのコストの大部分は複雑な塗装作業に費やされているのではと言われているようです。
出典:Porsche 911 Dakar's Two-Tone Paint Takes 34 Hours To Complete