#GetCreativeWithPorsche
外出自粛期間の間に、何かクリエイティブになれるようにとポルシェがシリーズで色々なクラスを提供してくれている「Get Creative With Porsche」。
あっという間に第4回目と5回目までが公開されました。
過去の# Get Creative With Porsche ポルシェ講座はこちら:
第1回:車の撮影方法
第2回:車のデッサン方法(ポルシェの描き方)
第3回:ポルシェ:車の洗い方
マーク・ウェバー氏による『Keeping fit』
第4回目はポルシェのアンバサターとして、最近色々なポルシェモデルのワールドプレミアのライブストリーミングの際に司会をしたりと、とっても活躍されている元F1ドライバーのマーク・ウェバー氏が講師となって、自宅にいながら健康を保つ方法について教えてくれていました。
フィットネスはレーサーにとっても非常に重要となってくることで、運動することは、ドライバーに強さ、スタミナ、集中力などを与えるものである、と。
マークウェバー氏は現役レーサーだった頃には1日2回トレーニングをしていたそうです。
ちなみにこちらは以前、彼がF1ドライバーだった頃に、私がマークさんと出会った時の写真。F1を観に行った時に、街を歩いていたら偶然会ったのです。
この時はまだ彼はポルシェのアンバサターでもなければ、私もまだポルシェと出会う前。
それが今、ポルシェ大好きとなった私が、ポルシェアンバサターの彼について、ブログを書かせて頂いているという…面白いものです。懐かしい^^↓
さて、そんなウェバー氏が、この自粛期間中に健康を保つ為の運動の仕方について、最初は少しずつ始めることが重要であったり、まずはお散歩から始めて、慣れてきたらジョギングに移行していくとか、自宅内にジム機器やウェイトがない場合は自分の体重を使ってトレーニングするだとか、また食事についても助言をしてくれています。
詳しい内容はこちらで読むことが出来ます→マークウェバー氏による#GetCreativeWithPorsche: Keeping fit
え?「あ、飛ばしたな」って思いました?ごめんさい、飛ばします^^
ティム・レイゼル氏による『Painting Cars』
そして第5回目の#GetCreativeWithPorscheは『車の描き方』。
第2回目の時もポルシェの描き方だったのですが、それはどちらかというとポルシェのデッサンの仕方であり、今回はもっとアート的なペイントについて。
今回の講師はポップアートのキングといわれるTim Layzell氏です。
彼のアートスタジオはイギリス西部のバース南にある小さなものだそうで、そこで日々絵を描かれている彼は、今では世界でも最も有名な自動車を描くアーティストの1人。
では、そのような凄い方がポルシェのペインティングの仕方について語って下さっているというので、見ていきたいと思います^^
はじめに
- 長い間、良質な鉛筆を買うことにお金をかけてきていたけれど、実際にはその必要はなく、普通のHBの鉛筆で十分だった。
- ただし、普通のHB鉛筆を使う時にも、ちゃんとした消しゴムと鉛筆削りが必要であり、鉛筆は常にシャープな状態になっていなければならない。
- ペイントする時は、キャンバスにアクリル絵の具で描いている。自分はささっと描きたいタイプなので、乾かすのに時間がかかる油絵には向いていなかった。
なんと、才能のある彼は15歳の頃から展覧会へ出品していたそうで、その出品の締め切り日までに油絵だと乾かないという経験があったようです。
また、ポップアートにははっきりとしたラインがあり、それを表現するには油絵よりアクリルの方が良いという点があったそう。
- 写真を見て絵を描く時には、とにかく写真を見続けること。いくら見ても、見たりないはず。
- だいたいの絵の全体像を軽く描いて、あとはそれを描いたのと同じくらいの時間をかけて、描いている車の写真を見ること。
- ここでアドバイスできることは、全体を本当に軽く描いて、なんとなくそれがあっているかを確認していく、ということ。この段階で何かおかしい、となれば修正は簡単なので。
インスピレーション
- 今の私の仕事の約80%は委託されているもの。ポルシェのクリストフォラスに掲載されて以来、多くの人が彼らのポルシェを、特定の設定で描くように依頼してくれるようになった。
- その依頼された車がクラシックのレーシングカーである場合には、私はひたすらその歴史を調べ、クライアントと共に、どのレース(の場面を描くのか)が理想的かを話し合う。
- そして、様々な角度からのスケッチをして、その状況と車にとってベストなものを探す。
- すべてを正しく表現する為に、かなりのリサーチをしている。
- ある特定のレースを描くと決めたら、そのレースについて、開催された時間の光がどのようなものであったのか、その期間中に掲示されていた広告が何だったかなど、出来る限りを正確に把握する必要がある。
- 1958年以降のモナコみたいなところでのレースなんて悪夢。モナコに高層ビルが沢山建ち始めたから(※すべてを正確に描くのが大変ということ)。
- 車たちも予選の時と、翌日のレースの時では全然違ってみえることもある。例えば冷却を改善する為にルーバーが追加されていたり、ホイールが変えられていたり。
- さらには、レース中に車が何かアクシデントでダメージを受けていないかも確認する。もしかしたら、粘着テープで覆われているかも。
- レース時の車を描くのに、そのレースの写真を探すのは簡単ではあるが、その写真が自分が描きたい構図であるとは限らない。なので、可能な限りアーカイブから多少のクリエイティブなセンスを使って描くことを勧める。
- サーキットの中で良い背景を選択し、そこに車を置く(描く)。
自分のスタイルを見つける
- 私は何人かのアーティストから影響を受けた。例え名前を知らなかったとしても大半の人に馴染みがあるであろうGeorge Ham氏のスタイルや、とても有名なRoy Lichtenstei氏やAndy Warhol氏のポップアートなど。
- 自分のスタイルを見つけるのはとても重要。自分のスタイルは時間と、練習することによりわかってくる。
- 私は1950年代から1980年代くらいまでの戦後のグランプリとスポーツカーレースが大好き。そうやって自分がとても好きな「時」を描くのが良いと思う。
- 昔から、自分が好きなことをして、また自分がしていることを好きになろう(doing what you love and loving what you do)と言われているように。
- 描いていること(対象物)に情熱を持っていれば、それは必ず作品にあらわれる。
- 私は緑や青といったビンテージカラーの粉末状のピリオドパレットを使っている。グレーはとても使える色。また、赤、青、緑を使って色々な方向に色をつけることが出来る。
- 何をするにしても、絵は明るく、そして大胆に(力強く)する。車をただ道に置くだけではなく、何か面白いことをしているようにする。
- 車が素早く動いているように見せるテクニックは、少し角度をつけること。書かれた絵を見る時に、首をかしげているようなら、それはすでに視点を変えられているということ。
- ドライバーについても、傾いてもらう。ハンドルを握っている彼らの手は、(曲がる方向とは)反対方向に向けられているはず。非常に微妙な場合もあるが、これを行わないと、無意識のうちに視聴者は何かがおかしいことに気付く。
- 絵が鮮明できっちりしすぎたりしてしまうと、魂がこもっていない作品に見えてしまう場合がある。きっちりではなく、イレギュラーに描くことを恐れないで。
- 人、木、カラス…これらは出来る限りイレギュラーでなければいけない。昔の車のデザインが魅力的なのは、それを誰かが手書きでデザインし、それをまた誰かが手作りしたためだと思う。完全に完璧に見えるわけではないところが、その良さなのかと。
一般的なアドバイス
- 人や動物と同じく、車も描くのが難しいものだと思う(特に走っている時のものは)。だから、あまり自分に厳しくしすぎないで。
- うまく出来ない日もある。そういう時は他の部分を描いたり、他の絵を描いたりして、またやろうと思った時に、うまく描けなかったところに戻ってくればいい。
- 私も自分の絵を見返して、嫌いだと思う作品もある。でも、それらから学ぶこともある。
- 私のポップアートの絵は非常にシンプルに見えるがそうではない。私の絵のスタイルは遠近法と流動をよく使い、ブロックカラーたちはきちんと整えられている。よって、描くのに非常に時間がかかる。絵を描くには忍耐力が必要。
- アーティストとして、あなたは何もせずにずっと自分の作品を見ているだけで、時間を無駄にしたと思うこともあると思うが、そんなことはない。それは絵を描くことに必要な時間であり、気づいていないかもしれないが「作品を見ていること」も、その作品を描いていることと同じ。
…と、大変素敵なポルシェのペインティングも掲載してくれながら、色々と語って下さったTimさんでした。
やっぱり、デッサンの時と同じく、これを読んだからといって、彼の作品のような素敵なポルシェが描けるようになるわけではないな、ということだけは深く理解しました(笑)。
でも「なるほど!」と思う点もあり、こういった話を色々と聞かせてもらえることはとても興味深く、嬉しいことで、本当にとっても感謝です^^
最後にこちらが、彼がポルシェを描いていっている工程。すごいな~。見惚れちゃう。↓
出典:#GetCreativeWithPorsche: Painting cars
#GetCreativeWithPorsche
第1回:ポルシェ(車)の撮影方法 (Richard Pardon氏)
第2回:自動車のデザイン:ポルシェ911の描き方
第3回:ポルシェ:車の洗い方
第4回:(原文)Keeping fit with Mark Webber
第5回:車の描き方(ペイント)
第6回:(原文)ロードトリップのプランの仕方(Planning road trips)
第7回:レゴでポルシェの象徴的なシーンを再現する
第8回:車の撮影の仕方 (filming cars)
第9回:eスポーツのシムレーサーになる方法