ポルシェAGで研究開発担当の取締役会メンバーであるMichael Steiner氏が2027年5月に退任されるということが発表されました。
シュタイナーさんは20年以上にわたってポルシェの研究開発を牽引されてきた方で、2016年から現職の取締役会メンバーを務められている方。まだ62歳の方ですので、退任とはびっくり。
シュタイナーさん退任後に同職を引き継がれる方はメルセデス・ベンツAGからポルシェAGに移籍されてくるJörg Bartels氏、52歳。

バーテルスさんも自動車業界で26年以上の経験を持つ方だそうで、現在は全パワートレインシステムのグローバル開発責任者を務められているそう。
以前は中国の北京ベンツ・オートモーティブ(Beijing Benz Automotive Co./BBAC)の社長兼CEOを務められていたとのことです。
ポルシェとしては、つい先日発表されたばかりのSportwagenschmiede ’35戦略にシュタイナーさんが深く関わってきていること、そして今後この長期戦略についてバーテルスさんが重要な役割を担っていくと言われています。
シュタイナーさんはもともと1995年からメルセデス・ベンツAGでキャリアをスタートさせた方で、ポルシェ入社は2002年。
入社時にはイノベーション、コンセプト、CAE部門の責任者を務めると同時に、ポルシェ・エンジニアリング・グループの首席代表も兼任。
2005年にはパナメーラ・モデルラインの責任者に就任され、2011年には車両全体の開発と品質管理を担当、2016年にポルシェの研究開発担当役員に任命、2025年にはポルシェAGの取締役会副会長にも任命されています。

シュタイナーさんは911の991および992世代を形作り、製品ポートフォリオを最高レベルの技術で進化させ、パナメーラに搭載されたドライビングダイナミクスと乗り心地を全く新しい形で融合させたポルシェ・アクティブ・ライドをはじめとする数々の革新的な技術もシュタイナーさんのリーダーシップの下で開発されています。
あとは911カレラGTSと911ターボSにTハイブリッドパワートレインを導入したことも彼の技術革新の1つと言われ、またなんといっても800ボルトアーキテクチャを採用したポルシェ初の量産型電気自動車であるタイカンの市場投入を主導されたのもシュタイナーさんでありました。
…と考えると、どうなのでしょう。
今回の発表ではポルシェのライタースCEOがシュタイナーさんと一緒にこの交代について準備してきたと説明されています。
そして、実際にどういう経緯での退任となったのかはもちろんわかりません。でも色々なことがあってのことなのだろうなと思ったりしちゃいますね。
後任の方が中国でのビジネスをされていたということも、今後ポルシェが中国ビジネスに力を入れるわけではなくても、現地について詳しい・慣れている人を採用したいという思いが少しはあったのではないかとも思えます。
ちなみに、シュタイナーさんの在任中にはモータースポーツにおいてもポルシェは数々の成功を収めていて、例えば、2017年にはLMP1クラスで3年連続となるトリプルタイトルを獲得。
ル・マン24時間レースでの優勝、FIA世界耐久選手権のマニュファクチャラーズ世界選手権、そしてドライバーズタイトルの獲得。
他にもフォーミュラEへの参戦という新たな挑戦があり、そこでも成功を収めドライバーズタイトルとマニュファクチャラーズタイトルの両方で世界選手権タイトルを獲得という輝かしい成績となっていたりします。
今後、新しい体制になってもポルシェとしての『Sportwagenschmiede '35』戦略に基づくビジネス、そしてモータースポーツにおいてもポルシェをより良い方向へ推進させてくれることに期待したいと思います。
なんだか知っている方々がいなくなっていくのはちょっと寂しいですが。
…って、知り合いでもなくただニュース等でお名前とお顔を拝見しているだけなのですけれど~(笑)。
勝手に感情移入!
出典:(公式)Engineer at heart: Dr Michael Steiner is ending his tenure on the Executive Board of Porsche
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