CARIADのソフトウェアプラットフォーム開発の遅れが原因
2022年7月の時点で、次期EVマカン(&同じPPEプラットフォームであるアウディQ6 e-tron)がソフトウェア開発の遅れのため約1年くらい販売が送れる可能性があると「とある情報筋」により言われていました。
※写真はEVマカンのスパイショットたち
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それが今回、ポルシェがIPOした際に公開された株式目論見書にて正式にマカンEVの発売が2024年になるということが確定情報に。
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ソフトウェア開発の遅れはフォルクスワーゲングループのソフトウェア会社でさるCARIAD部門によるものとのこと。
ポルシェ曰く:
「グループは現在、CARIADとAudiと共同でフル電気自動車のマカンBEVへのE3 1.2プラットフォームを開発している。このE3 1.2プラットフォームの開発の遅れによりマカンBEVの生産開始次期を送らせなければならなくなった」
とのことで、さらにはこの原因によりもしかしたらフル電気自動車の718モデルとカイエンにも影響が出るかもしれないとのこと。
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さらには同じく目論見書で、CARIADがE3 1.2プラットフォームとは別にE3 2.0バージョンも並行して開発しているという事実により、さらに事態は悪化するかもしれないという可能性も懸念。
ポルシェとしてはこの同時に開発されているE3 2.0ソフトウェアアーキテクチャは採用せず、将来の車たちのために独自の道を進むオプションがあるとも言われています(これに関する決定は来年おこなわれるとのこと)。
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マカンEVはアウディとポルシェが共同開発したプレミアム・プラットフォーム・エレクトリック(PPE)を使用する初の生産モデルの1つとなる予定で、タイカンと同じ800ボルトの電気システムを利用し最大270kWの急速充電が行われることになるようです。
EVマカンは2023年末までには現在、ガソリンエンジンのマカンが生産されているLeipzig工場にて生産が開始される予定。
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ちなみにアウディのQ6 e-tronについては正式に生産が送れるという確認は取れていないようです。
出典:
◆Porsche Confirms Macan EV Delay To 2024 Over Slow Software Development
◆Porsche Reconfirms Macan EV Delayed Until 2024 Due To Software Issues
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