最初のポルシェクラブ設立は1952年5月26日
日本でもポルシェオーナー様だったらその名前は聞いたことがあるのでは?と思える「ポルシェクラブ」という存在。
公式にポルシェから認められている団体となっていて、現在ではなんと世界中に700を超すポルシェクラブが存在しているそうです。
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その700を超えるポルシェクラブは世界86か国にあり、在籍されている合計メンバー数は24万人を超えているって。凄い数!
ちなみにポルシェクラブとして存在したのち、廃部(公式に認められなくなった)ポルシェクラブもあるようです。ふふふ (意味深な笑い…(笑))。
ポルシェAGのセールス&マーケティング執行役員のデトレフ・フォン・プラテン (Detlev von Platen)氏は「ポルシェの情熱を分かち合う仲間たちのグローバルコミュニティがなければ、ポルシェはポルシェではない」と語られています。
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また「ポルシェクラブはポルシェの伝統を守るのと同時に、そのメンバーたちはソーシャル、スポーツ、そして地域社会の活動に携わり、ポルシェの価値観を表している。老若男女にとって魅力的なクラブであり、そのポルシェクラブ70周年(初の設立から)という記念日を祝うことが出来て、ポルシェはとても嬉しく思います」とも。
ポルシェクラブの歴史
世界で初めて設立されたポルシェクラブは1952年5月にドイツに設立された現在でいう『ポルシェクラブ・ヴェストファーレン (Porsche Club Westfalen)』。オリジナルのクラブ名は Westfälischer Porsche Club Hohensyburg。
ドイツ以外での初めてのポルシェクラブは1953年にベルギーに設立、そして現在世界最大の規模を誇るポルシェクラブ・オブ・アメリカは1955年設立だそうです。
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驚いたこととしては、ポルシェクラブって毎年世界中でだいたい5つくらいの新しいクラブが設立されているということ。
そんなにどんどん出来ているの~??
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世界中の各ポルシェクラブはそれぞれのクラブメンバーたちによって自主的に組織され、独立した法的に協会(または同等の団体)として登録された形態をとっているとのこと。
各ポルシェクラブはそれぞれが独立した組織であることから、各クラブごとに色々なプログラムを提供していて、それはドライブだったり、モータースポーツイベントだったり、または車に関するテクニカルな講義や懇親会だったり。
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私が以前参加させて頂いた筑波サーキットジムカーナ場で開催されたドリフト練習会などもポルシェクラブの1つである、ポルシェクラブ宇都宮主催のイベントでした^^
ポルシェクラブメンバーが所有されているポルシェたちは、クラシックカーから最新のポルシェモデルにまでにわたり、最近ではポルシェ初のフル電気自動車であるタイカンも増えてきているとのこと。
ポルシェクラブが出来る前の最初のポルシェの『友達の輪』は、ポルシェ設立者であるフェリー・ポルシェ(Ferry Porsche)氏と、その時ポルシェのレーシングディレクターを務めていたフリッツ・フシュケ・フォン・ハンシュタン(Fritz Huschke von Hanstein)氏が『ポルシェ友達』を集めようと決めたことから始まったそう。
そして最初のグループはモーターレースのコミュニティから作られ、Huschke von Hanstein氏はそのグループとポルシェAGとのつながりを作ったりと、最初のクラブ設立にとても積極的だったとか。
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1956年には、その彼とフェリーポルシェ氏がヨーロッパとアメリカの全ての顧客でラリーを開催。これが初のポルシェミーティングであり、開催場所はイタリアのメラーノ(Merano)。
これがヨーロピアンラリーの始まりとなり、その後数年間で約600台のポルシェたちが定期的にその場に集まるようになったそうで、その規模の大きさと言ったら凄いですね。
フェリーポルシェ氏は晩年までアメリカのポルシェラリーにも参加し続けられていたそうです^^
その後もこのラリー参加はヴォルフガング・ポルシェ (Wolfgang Porsche)氏と、ハンス・ピーター・ポルシェ (Hans-Peter Porsche)氏によって今日まで受け継がれている伝統。
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そういうのってなんだか良いですね~^^
日本のポルシェラリーは伝統になるかな
考えたみたら、私が参加させて頂いている日本で開催されるポルシェディーラー(EBIグループ)主催のポルシェラリーイベントがあります。
今はまだ始まったばかりなので「今年もやるのかな?来年はやるのかな?もうやらないかな?」と毎回の開催があるかドキドキしているイベントですが、実はこのラリーも今後続けていくうちに、いつか気づけば日本のポルシェディーラーさんによるポルシェイベントの伝統の1つになっていく可能性を秘めているのでは。
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…と、1人感慨深くなって「うん、いつの日か伝統になるイベントになったらいいのに」と思いました。
まあ、私自身が参加させて頂くのが楽しいので、暗にこの場を通して「続けて下さいね?」というプレッシャーをかけているだけという話も(笑)。
いやでも、実際「伝統」になりうる素晴らしいポルシェイベントなので、何十年かたったあとに日本のこのポルシェラリーがどうなっているかは楽しみです。
自分が老いて運転できなくなった時、今度は子供に運転してもらって助手席参加したりしたら、もうそれはなんというか感慨深すぎて感動すぎて、たぶんもうずっと助手席で泣いてる。
っと、また久々に話がそれました、すみません^^
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ポルシェクラブの話に戻りますが、各クラブの管理はポルシェのグローバルコミュニティマネジメントチームだけなく、各国のポルシェ輸入業者やポルシェディーラーにも引き継がれているとのことです。
今年2022年には初のポルシェクラブ設立から70周年という記念の年であることから、ポルシェは『Enduring Passion』という名のもとに様々な世界規模のコミュニケーションやイベントのキャンペーンをプランされているとのことです。
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私はポルシェクラブには所属していませんが、色々な関係からポルシェクラブ経由で知り合えたポルシェオーナー様もたくさんいますので、そういう出会いの1つ1つにも感謝しています。
ポルシェを通じての出会いって本当にすてきなものばかり^^
なかなかイベント等の開催もまだ大変な状況かと思いますが、今後も「ポルシェ大好き」という1つの共通した想いを持つ皆さまが仲間として集まることが出来るポルシェクラブは、その伝統とともに存続していってほしいと思います。
こちらが日本のポルシェクラブについての公式サイトとなっています:ポルシェクラブジャパン
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