カイエン、マカンに続く新しいラグジュアリーなポルシェSUVモデル
2022年7月18日にヴァイザッハにあるポルシェのリサーチ&デベロップメントセンターにて開催されたキャピタルマーケットデー(Capital Markets Day)にて、ポルシェCEOのオリバーブルーメ氏が大変大きなことを発表されました。
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それが「ポルシェは今後『新しいラグジュアリーなフル電気自動車のSUV』をモデルラインアップに追加する」というもの。
この新しいラグジュアリーフル電気SUVモデルは、ライプツィヒの工場で生産されることになるとのこと。
この場ではファイナンス&ITの執行役員であるLutz Meschke氏から今後の2022年を通しての会計年度において非常に野心的な見通しを立てていることも発表されました。
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それは2022年会計年度における収益を約380~390億ユーロとすること、そして売上高利益率は約17~18%を目指すというもの。
ポルシェとしては、ポルシェが世界で最も収益性の高い自動車メーカーの1つとしての地位を確固たるものにしたいとの考えだそうで、長期的には売上高利益率は20%を目指すとも言われています。
これらの目標設定は現在の通貨が強い状況であること、そして今後の経済状況の悪化やサプライチェーンのさらなる混乱がないことを仮定とした場合の設定となっています。
新しいポルシェモデルの登場へ
ポルシェとしては「いつでも新しいモデルファミリーを発表する時には非常に勇気がいる」と。
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過去に新しく発表されてきたいくつかのモデルとその年は以下の通り:
- カイエン (2002年)
- パナメーラ (2009年)
- マカン (2013年)
- タイカン (2019年)
最後に新しく発表されたフル電気自動車のタイカンについてポルシェは
「タイカンは100%電気自動車で、100%ポルシェ。この組み合わせが人々を興奮させる」
と言われており『100%フル電気自動車だけれどやっぱりポルシェ』というモデルに焦点を当てまくりな感じのようです^^
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ポルシェは『モダンラグジュアリー』を再定義する
以下がこの日、その他に発表されていた今後についてを簡単にまとめたものとなります:
- 「モダンラグジュアリー」という言葉はポルシェの製品たちだけではなく、ポルシェ全体の会社に対して当てはまる。
- ポルシェは経済的、生態学的そして社会的と、全体的にサステナビリティ(持続可能性)を見ている。それに責任を持ち社会的に関与することがポルシェにとって重要なこと。
- そのためにポルシェは野心的なゴールを設定している。
- 2030年に新規納車されるポルシェたちのうち80%はフル電気自動車(BEV)にする。
- それに向け、まずはフル電気自動車マカンを出す。
- 今から10年間の半ばまでくらいにはミッドエンジンスポーツカーモデルである718モデルをすべてフル電気化にしたいと考えている。
- 2030年のカーボンニュートラルのバリューチェーンに向け取り組むことにも野心的である。
- これら目標に向けポルシェは未来へ向けたプロジェクトを体系的に推進している。
ポルシェが狙うターゲット層と地域
ポルシェ曰く、ポルシェの車たちに対する需要は堅調であり、潜在的な顧客数も増え続けていて、将来的にポルシェの顧客には次世代の若くて色々なタイプ(heterogeneous)が含まれると考えているとのこと。
さらにこの顧客グループの中における女性の割合も増加する可能性があると考えられているようです。
地域としては、ヨーロッパとアジアパシフィックに加え、特にアメリカと新興国市場に特に焦点を当てているとのこと。
新しく出てくるポルシェSUVはどのような車
さてさて、そしてここからはポルシェが発表された内容ではないのですが、怪しい情報から1つ。
新しく出てくるフル電気自動車のポルシェSUVはラグジュアリーモデルと言われているだけあって、現在すでに存在しているマカン、そしてカイエンよりも高くなるのは必至かと。
そしていったいどのような車になるかについては、2021年の最後の方にアメリカのポルシェディーラーグループに対してのプレゼンテーションあったそうなのですが、そこでの内容がヒントになるのでは、と言われています(これが怪しい情報ね(笑))。
というのも、そのディーラーに向けてのプレゼンテーションの中で謎のSUVモデルがあったそうで、ディーラーいわくそれは「カイエンよりさらにワイドで、さらに大きい」と言わており「マカンやカイエンとは違ってリアデザインがフラット」とのこと。
こちらは海外メディアが作られていた画像(ポルシェの発表ではありません)↓
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この画像を見て、ふと思い出したことがありました。それが、以前ちょっとあるポルシェの資料で見た1枚の写真。
まさにこのような感じの車がうつっていて、その時に「ん?タイカンのSUV?」って思ったことがありました。
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あの時見た画像がもしかしたら、この新しいSUVのテスト車だったのかも?!と1人興奮しちゃいました。
もしそうであれば、フロントの2つの吸い込み口とかタイカンっぽいヘッドライトとかはまさにこの画像っぽくなりそう。
全然違うかもですが^^
それにしても免責事項が凄い
最後に今回の発表内容とは直接の関係はありませんが、驚いたのがこのポルシェからの公式発表に伴って書かれていた免責事項。
今まで発表された色々な内容を見てきていましたが、今回の発表に書かれていた免責事項(disclaimer)はここ最近見た中で1番長くてこまかかった~。
この量ですよ、これ↓
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ざっくり言えば、今回の発表は現時点において今後の状況を仮定したうえでの内容なので変わることもあるよ、あくまでも発表した日の時点でのお話だからねということが中心。
ここ数年あまりにも予測できない沢山の出来事が起きていて、さらにはまだまだ何が起きるかわからない状況であることから、こうして免責事項も増えたのでしょうし、今後もまだまだ増えていくのかもしれませんね~。
何にしても、ポルシェに新しいモデルラインアップが加わるということですから、そのラグジュアリーフル電気自動車な新型ポルシェSUVの発表もまた今後の楽しみの1つとして待ちたいと思います^^
出典:
◆ Porsche aims for growth in the luxury segment
◆ Porsche confirms new electric luxury SUV to sit above Cayenne
◆ Porsche Will Add a New All-Electric Luxury SUV to Its Ranks