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ポルシェのお誕生日:2025年はツッフェンハウゼン工場の75周年

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ポルシェ356がツッフェンハウゼン工場で完成した日

6月8日はいわゆる『ポルシェのお誕生日』ともいえる日であることはすでにご存知の方も多いかと思います。

なぜこの6月8日がポルシェのお誕生日なのかというと、その理由は1948年6月8日にポルシェ356「No.1」ロードスターが一般運航許可を取得し、この日に初めて『PORSCHE』のバッジをつけたポルシェが世の中に向けて誕生した日であるからです。

私がポルシェと出会い、ポルシェのことを大好きになってからのここ数年の間にも、この6月8日という日にはポルシェ女子会を開催して皆でお祝いしたり(本当は飲んだくれていただけ(笑))、2023年にはさらにそのお誕生日の75周年であったことから、世界各国で様々なお祝いイベントが開催されたりもしました。

この日にあわせて発表されたミッションXもありましたね~^^

そんな6月8日はポルシェのお誕生日なわけですが、実は今年2025年の4月にポルシェのツッフェンハウゼン工場も75周年を迎えられたという記念年であるので、今回はお誕生日記念にそのことを書いてみたいと思います。

ポルシェは1938年にツッフェンハウゼンで創業

ポルシェは1938年にツッフェンハウゼンで創業、最初はconstruction office(建設事務所みたいな感じなの??)であったとのことで、ポルシェブランドとしての自社生産は第二次世界大戦後に開始されたとのこと。

1948年6月8日にポルシェ356「No.1」ロードスターが一般運行許可を取得し「ポルシェ」が誕生したわけですが、この時の後部座席に緊急用シートを備えたリアエンジンの356の最初の52台は1948年から1950年にかけてはオーストリアでアルミボディを用いて手作業で製造されていたもの。

それらが後にドイツのシュトゥットガルトで量産される356のベースとなったとのことです。

Stuttgart-Zuffenhausen 356生産 (1950)

ドイツ製ポルシェ第1号は1950年4月6日誕生

というわけで、ドイツにて生産された最初のポルシェ356が完成したのは今から75年前となる『1950年4月6日』。この日からツッフェンハウゼンはポルシェのスポーツカー生産の中心地に。

ポルシェのお誕生日は1948年6月8日。そしてツッフェンハウゼン工場で初めて生まれたポルシェのお誕生日はその2年後の1950年4月6日ということになります。

356クーペ&カブリオレ生産 (1951)

工場の拡大と911誕生までの歩み

この75年前のツッフェンハウゼン工場にてポルシェ356の量産が始まってから、この工場はポルシェの911や718シリーズ、そしてタイカンなどの生産がされているポルシェにとっての中心となっている工場。

このツッフェンハウゼン工場はポルシェにとって「今もこれからもポルシェのスポーツカーの故郷であり、パイオニア精神、最先端の生産技術、そして製造品質を体現する場所」とポルシェ。

最初のポルシェ356が1950年4月6日にツッフェンハウゼン工場にて完成してから、その1950年末までの間に工場で生産されたポルシェは317台であったとのこと。凄い数。

 Stuttgart-Zuffenhausen工場 (1956)

その後、Werk 1(第1工場)の引き渡しがアメリカ軍政により遅れていたことから、ポルシェは著名な建築家ロルフ・グートブロートにWerk 2(第2工場)の設計を依頼。

ロイター社からポルシェに売却された敷地に建設された工場は1952年に稼働開始、1954年にさらに拡張。

1955年末にはポルシェはツッフェンハウゼンのWerk 1に戻り、そこには設計部門、商業部門、自社および顧客向けの修理工場、レース車両のテスト・開発部門が置かれたとのこと。

一方、生産・販売・スペアパーツ供給はWerk 2に残された形。

928生産 (1981)

1960年にはWerk 3(第3工場)でエンジン製造が始まり、1963年12月1日にポルシェはロイター社の車体製造部門を約1000名の従業員ごと買収。

これにより従業員数はほぼ倍増しツッフェンハウゼン拠点も確保され、同年には“901”として知られていた初代911がツッフェンハウゼンから出荷されたとのことです。

その後1965年の生産終了までに356は約78,000台製造されたそうで、さらにそのあとの数十年間でポルシェはこの拠点の設備を継続的に拡張・近代化されてきています。

1950年代の時点でポルシェは今日でも続く「共通ライン上で多様なバリエーションを柔軟に生産する」という生産方式を導入。

911 (996)生産 (1999)

例えば356ではクーペ、カブリオレ、ロードスター、スピードスターが同時並行で個別に仕上げられていたそう。

この効率性と品質を兼ね備えた多品種生産は現在も本社工場の特徴であり、現代では911のすべてのモデル(カレラからGTモデル、カップカーまで)が1本のラインで生産され、内装の仕立ても工場内のサドル部門(専用の革職人部門)で行われているとのこと。

Stuttgart-Zuffenhausen工場 (2025)

911の主力化とその後の拡張

さて1960年代には911が356に代わって主力となり生産が拡大。

新たな生産棟が建設されエンジン製造が外部に分離される一方で、Werk 2には新しいホールが増設。1969年にはビル41が多層式の最終組立棟として完成し、生産効率と能力がさらに向上。

1973年には約4,000人の従業員がポルシェで働いていて、1980年代末にはツッフェンハウゼン(生産)、ヴァイザッハ(研究開発)、ルートヴィヒスブルク(事務所)を合わせて従業員数は2倍以上に拡大。

911生産 (2025)

生産台数の増加によりツッフェンハウゼン拠点も徐々に拡張され、1970〜80年代には911のほか、フロントエンジンモデルの928/944/968もここで製造。

1980年代にはツッフェンハウゼンの車体製造は再び限界に達し、生産施設の拡張が必要に。そこで1988年には柔軟なボディ生産を可能にするWerk 5が建設され、そこからは製造された車体が約35mの高さで交通量の多いSchwieberdinger通りをまたいでWerk 2の最終組立ラインへと運ばれる搬送橋がシンボルに。

Stuttgart-Zuffenhausen工場 (2025)

Taycan登場とともに次世代生産へ

その後もツッフェンハウゼン拠点では、改築・増築・新棟建設を重ねながら、精度・効率・柔軟性への要求に応えて進化し続けてきました。

そして重要な転換点となったのが2019年の電気自動車「タイカン」の量産開始。

この変革に向けWerk 5には新しいボディショップ、Werk 1には最新の塗装工場が建設され、さらにWerk 2のAde通り沿いにはモジュラー構造の組立棟が建設され新しい生産ロジスティクスの要としてSchwieberdinger通りには2本目の搬送橋も設置されました。

ポルシェがハイテクと職人技を融合させた場所

ポルシェはツッフェンハウゼンは精密さ、革新性、そして卓越したクラフトマンシップの象徴であり伝統と最先端の生産技術を融合させている場所だと言われています。

無人運転輸送システム、中央ファクトリークラウド、人工知能の活用などは「メイドイン・ツッフェンハウゼン」のスポーツカー生産に用いられている革新技術たち…ですが、それらはほんの一部。

911生産 (2025)

さらにシュトゥットガルト北部の約1平方キロメートルの敷地には2つのエンジン工場があり、スポーツカー用の水平対向エンジン、4ドア内燃機関モデル用のV8エンジン、そしてタイカンとマカンEV用の電気モーターが生産されているとのことです。

さらにこの施設にはポルシェを顧客の要望にあわせてカスタマイズするPorsche Exclusive Manufaktur、そしてさらなるユニークなポルシェを実現してくれるSonderwunsch部門、また911 S/Tや911 GT3RSなど特別な軽量設計のスポーツカーモデルの外装ボディパーツを通常の生産ラインから外して手作業で組み立てるCFRP Manufakturの合計3つの製造業者が入っているとのこと。

Stuttgart-Zuffenhausen工場 (2025)

ライプツィヒ工場もあるよ

ツッフェンハウゼンとヴァイザッハと並んでライプツィヒもポルシェにおいて重要な役割を果たしています。

2002年から2016年にかけてカイエンが初めてここで生産され、2003年から2006年にはカレラGTがラインオフ。え、カレラGTってライプツィヒ工場で作られていたの??知らなかった…!

さらに2009年からはパナメーラ、2014年からはマカンがライプツィヒで生産されていて、マカンの生産の為に2011年から2014年にかけてライプツィヒ工場は拡張され、現在ではフル生産体制が整えられたとのことです。

というわけで、ポルシェにとって大変重要なポルシェのスポーツカー生産の拠点となっているツッフェンハウゼン工場は今年で75周年を迎えたというお話でした。

Stuttgart-Zuffenhausen工場 (2025)

今はこれら工場からも今後の雇用契約が更新されなくなる方だったりが沢山いるような、ポルシェにとってなかなか色々と厳しい状況なわけですが…まずはツッフェンハウゼン工場の75周年、そして本日2025年6月8日のポルシェのお誕生日をお祝いしたいと思います。

おめでとうございます^^

Stuttgart-Zuffenhausen工場 (2025)

ポルシェがポルシェとして存在してくれていて、こうしてありがたいことに私もポルシェと出会うことが出来て、それ以来ポルシェには沢山の素敵な体験をさせて頂いていることに感謝です。

出展:(公式)Porsche has been manufacturing in Zuffenhausen for 75 years

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