911の電動化は効率よりもパフォーマンス重視
ポルシェいわく、911のフル電気自動車化はポルシェが今後電気自動車化していくなかで最も最後に起こりうることで(つまり最後の最後まで可能な限りフル電気にはしない意向)、まだ992世代ではフル電気自動車の911は出ないと言われています。
それでもその前に何かしらの電気モーターが搭載される911は出てくる予定だとも言われている…のが、今の状況ですよね。
そうなると、そろそろ発表がされるのではないかと思われる992.2型のポルシェ911にはハイブリッドモデルが登場するのではないかと色々噂がされたりしているわけです。
しかーし。
992.2型が発表後に実際に発売開始となり世の中に出てくるのは来年になる予定と言われていおり、来年というのはつまりもうあと約2か月後に来る「2024年」。
でもですね、アメリカのメディアが911と718モデルラインの副社長であるフランク・モーザー(Frank Moser)さんに「最初のハイブリッドモデルが販売されるのはいつ頃になるの?」と聞いたところ、その回答が「たぶん2年くらいかな~」だったそうなのです。
つまり、もうすぐそこに来ているであろう992.2型の少なくとも初期に発売される911たちはハイブリッドではないということになります。
992.2があと2年後まで発売されないとなるとこの話は間違ってくるわけですが(笑)、でもさすがに今からまだ2年間もの間、992.2が発売されないとは到底思えませんから、やはり「初期992後期の911にハイブリッドモデルはなく、すべてが内燃エンジンモデル」という理解で良いのではないかと思います。
ちなみにポルシェが現在911向けに開発を手掛けているのは「ハイパフォーマンス・ハイブリッド」とのことで、効率重視のものではなくあくまでもパフォーマンス重視のハイブリッド化となるようです。
そして先日の718について語られたのと同じく、やはり「ハイブリッドスポーツカーは重くなりすぎてはいけない」とこの時も語られていたようで、あと2年くらいかかるというには、最近の話たちからしてもこの「重さ問題」が解消しきれていないのかな。
ハイブリッドといっても、重量と複雑性が増すことからプラグインを使用しないハイブリッドになると予測されているのも、この重量問題を考えるとそうなのだろうなと納得です。
※文中の写真はすべて992.2ハイブリッドのスパイショット。出典は以下↓
出典:Porsche Says 911 Hybrid Will Be Out In 2025 And "Should Not Get Too Heavy"