芥川賞作家である羽田圭介さんの著書『ポルシェ太郎』
ポルシェに乗っている方であれば、多少は気になったかであろう、芥川賞作家である羽田圭介さんが書かれた「ポルシェ太郎」という本。
私も例にもれず、やっぱり興味があって、今更ながらではありますが、読ませて頂きました。
そもそも、ここには書くことはしませんが、羽田さんが芥川賞を受賞された時に羽田さんの存在を知り、その時から、羽田さんと私のある「共通点」を見出していたことから、私の勝手な1人よがりかもしれませんが、羽田さんとなら、苦なくきっと1晩中語りあえることが出来る、とまで思っているくらいの存在の方なのです^^
本当に、それまではまったく存じ上げていない存在であった(すみません…)方であるのに、今となっては本当にずっと語り合えると勝手に思えている方であり、そんな風に思っていた方が、今度はまさかの、私の愛するポルシェ911を題材にした本を書かれたので、私にとってはもう、これは奇跡としか思えない出来事だったのでした。
ポルシェ911とポルシェ太郎
そんな、こちらの「ポルシェ太郎」。
すみません、正直に書いてしまうと、この「ポルシェ911と『ポルシェ太郎』のツーショットが撮りたかっただけでしょ!」と言われてしまうようなこちらの写真、ハイ、まさに、そうです。これが撮りたかった(笑)。
だって、ポルシェ太郎ですよ?ポルシェ911がメインとなる話です。ポルシェ911と一緒に撮りたいと思うのは自然な流れ。たぶん(笑)。
さて。そして、読ませて頂きました、ポルシェ太郎。
でも、私の感想を書く、その前に。『ボクスターと快走路のある風景』というブログを書かれているMOCO様が、ポルシェ太郎を読まれた感想を書かれていたのですが、そちらのブログにコメントさせて頂いた私に…
『タイヤハウスの中に頭突っ込んで写真を撮るようなポルシェ好きには極めて薄味ですが(誉め言葉ですから)、それでも、ムリムリポルシェ愛突っ込みをしながら読まれると想像します(笑)。』
とのお返事を頂いていました。
いやいや、まさに、その通り(笑)。
私が読むと、本当にムリムリでもポルシェ愛全開で読んでしまったのでした。ブログオーナーのMOCO様、良くわかっていらっしゃる^^
ポルシェ911オーナーが、ポルシェ太郎を読んだ感想
今回、こちらの本を読ませて頂いて、本当に、純粋に疑問に思ったことが1つあります。それは…
著者の羽田圭介さんは、本当は私生活において、ポルシェ911を買ったのではないか?
ということ。
公表はされていないようですが、私の予想では、羽田さんはポルシェ911カブリオレを実際に買われて、ポルシェ911オーナーになっていたのではないか?と思ったりしたのです。
というのも、実際に「ポルシェを所有したことがない人が、いきなりポルシェ911を所有した」時の、心境や、環境の変化などが、本当に「わかる、それ!」という感じで描写されていると思ったから。
人の中の、ちょっと醜い面も含めて、正直に「わかる、それ」っていう、その感情。
羽田さんが、ポルシェ911オーナーになって、ポルシェのことをとても好きになったのであれば、すごく良く理解できます。
こう書いては失礼かもしれませんが、この本を読んで思ったことは、いわゆる、私が
「ポルシェ911を所有してみて、ポルシェ911のことが好きになりすぎて、このポルシェ911への溢れる愛を、自分だけでは受け止めきれないから、このブログを始めた」
と同じく、
「ポルシェ911を所有してみて、ポルシェ911への溢れる愛を、自分だけでは受け止めきれないから、ポルシェ太郎という本を書かれた」
のではないかと思ったほどです。いや、ホントに^^
本のあらすじというか、内容ももちろんあるのですが、私からすると、すべては「ポルシェ911ってホントいいよね。大好きすぎる」というメッセージしか受け取れないくらい、ポルシェ愛が溢れてしまったからこそ、何かしらそこに強引にストーリーをつけて、ポルシェ愛を語らなければ…と、この本を書かれたようにしか思えませんでした。(違っていたら、本当にすみません…)
え、これはなに、私のポルシェ911に対する想いが変態すぎるから、そう受け止めたの?いや、そうかもしれません(笑)。
でも。
ポルシェ911を実際に所有して、ポルシェ911に恋して、自分自身が大変な状況にある時でさえ、自分のポルシェが傷つけられることを想像するだけで涙が出るという、今回の主人公と同じような気持ちになれるくらい、ポルシェ911を愛している私からすると、この「ポルシェ太郎」は、本当にポルシェを所有して、ポルシェ911が大好きになった人でなければ書けないのでは、と思ったのです。
よって、もし。
羽田さんが、まったくポルシェ911を購入していなくて、私みたいに、ポルシェ911と恋に堕ちてはいなくて、それで、ただ作家という立場で、ただ、ポルシェを題材の1つとして、このポルシェ太郎を書かれたのだとしたら、それはもう、彼の「作家としての才能」が凄すぎると思えるものであり、ポルシェに恋していないのに、ここまでポルシェオーナーとしての気持ちをこと細かに描写できるのは、本当に、作家としての才能が素晴らしい、と。
その場合、羽田さんも、もちろん凄いですが、もしかしたら、羽田さんに「ポルシェを所有することの素晴らしさ、その感動、そのポルシェ愛」を語られた人が、実はこれまたきっと、凄かったのかもしれません(そういう人がいたなら、その方に是非お会いしたい^^ポルシェ太郎さんが911を購入した設定になっている、ポルシェセンター青山の営業さんだったりする(笑)?)。
ただでさえ、ポルシェが関係ない時点で共通点を見出していて、1度お会いして1晩中語り合ってみたいと思っていた羽田さん。
今となっては、もしそこに「オーナーとしてのポルシェ911愛」が存在するのであれば、本当に今ではもう、丸々2~3日は語り合える気がするので(笑)、是非、いつの日かお会いしてお話してみたいと思いました^^
「ポルシェ愛」を中心に読むと、本当に、ストーリーよりも「ああ、これはポルシェ911への愛の本なんだ」と思える1冊だったのでした。
あああ。もう、ただ、私がやっぱりポルシェ911が好きすぎるだけなのかも(笑)。羽田さん、全然違ったら、本当にごめんなさい!他の方も「は?何いってるの?全然違くない?」って思われる方もいらっしゃるかと思います。私の完全なる、個人的な1つの捉え方、感想なので、すみません^^
大切な存在、ポルシェ911
私はやっぱりポルシェ911が好き。大好きすぎて、ポルシェ太郎さんと同じく、方向性は違ったとしても、ポルシェ911に、とてもとても良い方向に、人生変えられています。
愛車を手放す時「車(メーカー名やモデル名)を降りる」と表現されることがよくありますが、私にとってそれは、なんとなく抵抗がある表現だったりします。でも、今回、この本を読んで、その言葉を借りるとしたら、私は絶対にポルシェ911から降りたくない。
ポルシェ911が、私の生活のなかからいなくなる日のこと?…そんなことを考えるだけで、考えたら…なに、この目に溢れ、流れ落ちる水分は。
まだ、そういう、私からポルシェ911がいなくなってしまう可能性なんて、現時点では、まだ全然ないというのに、そういう日を想像するだけでつらい。
ポルシェ911がいない人生、私にはもう考えれらません。