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Porsche: ポルシェ ◆ポルシェ911 GT3 (991後期)

ポルシェ911 センターロックの構造、ポルシェ911 GT3 991.2 センターロックタイヤ交換

投稿日:2019年11月27日 更新日:

ポルシェ・ホイールのセンターキャップクレストの向き

ポルシェのホイール・センターキャップにあるクレストマークの方向には決まりがある、ということをちょっと前に知り、感動していた私なわけですが、その時「センターロックの場合は、クレストの方向は関係ない」ということも知って「え、どうして?」と思っていました。

なぜなら、センターロックの場合でも「センターキャップを取り外して、向かせたい方向に直して、またはめれば良いだけかと思うのに、どうしてセンターロックの場合はそうしないの?」と思ったのです。

すみません、いたって普通にそう思っていました。センターロックの構造からして何も知らなかったので…。

反省して、色々学んでみたので、忘れないようにまとめておきたいと思います^^

以下、最後に出典動画もつけていますが、そこから取り出した画像の他、その他サイト(出典情報もページ最後に)やマニュアルからの写真を混ぜて掲載しています。

ポルシェ911 GT3 (991)のセンターロックタイヤ交換

注意:マニュアルなどを見れば見るほど、本当にちゃんとした知識と技術がなければ「センターロックタイヤの交換はしてはいけない=危ない」ということが、痛いほどよくわかりました。

今回「なぜセンターロックタイヤのセンターキャップの向きがバルブ方向を向いていないのか」を知りたい目的の為だけに、センターロックタイヤ交換についての流れを掲載していますが、これはご自身でのセンターロックタイヤ交換を勧めているものではありません。

さて今回、いくつかのサイトでセンターロックについて学び、最後に行きついたのがこちらの動画でした。

ポルシェ911 GT3の991型のセンターロックタイヤを交換する方法をあげてくれている動画です。こちらのお車のタイヤ交換をされています。ポルシェ911 GT3 991型。↓

センターロックタイヤの交換に、この方が使用されたのは以下のグッズ。

タイヤ交換についての内容がメインではないので、詳細は省かせて頂きます(ご興味ある方は動画を是非ご覧ください)。

タイヤ交換する際には『ホイールが回転しないよう、別の人にブレーキをふんでもらって下さい』とマニュアルにもあることから、この方は1人で作業されるために、このように器具を使ってブレーキを固定。

こんな感じ。

さて、ではこちらが問題の(?)センターキャップ。

まずはセンターロックってどういう構造になっているのかを見てみたいと思います。

センターキャップをはずします。はずす工具(センターキャップを外すための補助ツール、そしてセンターロックリムーバルナットも)はフロントのトランク上部内に格納されているので、そちらから取り外して使用。

他のツールでも取り外せるようですが、傷つく恐れあり。

センターキャップをはずすとこんな感じ。ははぁ。こうなっているのですね。

補助ツール(センターロック・リムーバル・ナット)を使い、センターロックの安全ロックを解除、取りはずすとこんな感じに。

左から、ロックピン→センターロックボルトとロックピン、→アセンブルされた状態

この部分などにも、本当にもう事細かな指示がありました。

  • 汚れなどがつかないように
  • はずす時にはホイールを傾けないように
  • センターボルトとホイールハブのねじ山には十分なグリースを塗るように
  • ホイールハブの台形ねじには、アルミニウムペーストを塗るように
  • 各部に泥などが挟まっていないように
  • その他部品にグリースを付着させないように

などなど、色々。

このあたりの資料を見ても、上の写真はOKのもので、下のはダメ、とか。

本当にもう、これ「ちゃんと出来る人」じゃないと無理!って思っちゃいました^^

いや、もちろん、私みたいな通常のタイヤ交換さえもできない人の話ではなくて、ある程度出来る人の中でも、さらにセンターロックについて、ちゃんとした知識と技術がある方に交換してもらわないとダメだな、って。

そうそう、そしてこの部分↓

この部分については、どのサイトでも、マニュアルでも、めちゃくちゃしつこいくらいに「ちゃんとロックピンがセンターボルトに締結しているか確認」「フラットになっているか」の確認がありました。

これが正しい状態。押せばこの真ん中の白い部分がスムーズに動くことが大前提で、かつ、そのちゃんとした「位置」についても記載が沢山。

これの場合↓、左が正しくはめられている状態で、右はダメなもの。

これなんてわかります??こちらが正しい位置↓

そして、こちらはダメ↓

では、中の構造がわかってきたので、続いてはタイヤを交換して、続いてトルク・レンチで締め付けるところまで飛ばします。

ポルシェ911 GT3 (991)の場合、センターボルトを「600Nm」で締め付けるとのことで、まずは600Nmまで締め付けたら、その後、1度「1/4回転ゆるめる」、そして、再度600Nmで締め付けるという作業となるそうです。

この「torque-loosen-re-torque (トルク→ゆるめる→再トルク)」がマストな作業なのだそう。へ~。

で!!!

ここからが、今回、私が知りたい内容である「センターキャップをバルブの向きにあわせて取り付けたらいいんじゃないの?」という疑問についての回答となります。

ついにこの、私の無知すぎる疑問が晴れる時が来ました。

それがここ。センターロックのタイヤ交換を終了し、最後にセンターキャップを取り付ける時のことです↓

この方も、最初はGT3と書いてあるセンターキャップを、特に(たぶん)なにも考えずに、普通にGT3の文字が正しい位置に見えるようにとりつけようとされたのです。

センターキャップをはめて、押してみます…↓

あれ?でも、はまらない。

あ、そうか、ってなりました。

そう、このセンターキャップには、「位置決めタブ」という部分があり、そこがねじ溝に向くようにはめないと、はまらないようになっているのです!

上の部分にちょうど「この位置にはめてね」ってなっているのがわかるでしょうか?↓

クレストではない、GT3と書いてあるセンターキャップの場合もそうです↓

というわけで、この「センターキャップをはめる位置」にあわせて、キャップをはめると、パチッと綺麗にはまりました。

つまり!!

ここまで見て頂いておわかり頂けたかと思いますが、通常のホイール(5穴など)の場合であれば、中央のセンターキャップのみを、ぱっと取り外して、その向きをバルブ位置に向けてハメ直せばよいだけなので、「クレストは必ずバルブを指す」ということが可能。

ですが、センターロックの場合、この「トルクをかけ、ゆるめ、また再トルクをする」という作業が発生し、さらにそれを終えたあとにセンターキャップを定位置にハメなければいけない…となるので、結果として「バルブの方にクレストを向かせるのは無理」ということになる、とわかりました。

もちろん、超気合をいれて合わせるようにすれば出来るのかも?しれませんし、稀に偶然、バルブの方を指すような位置にハマることもあるかと思います。

ただ、「あえてそうする」だけの時間と労力をかける意味はないというわけです。ああ、もうめちゃくちゃ納得。

…って、これだけ納得しておいて、理解が違ったらどーなのっていう感じですが、もし理解が違ったらご指摘頂けたら嬉しいです^^

とにかく、私としては

  • ポルシェのタイヤのホイール・センターキャップにあるポルシェクレストは、必ずタイヤのエアバルブの方向を指している。
  • ポルシェのセンターロックタイヤの場合は、センターキャップのクレストが指す方向をあえて定めるのが困難な為、クレストの方向に決まりはない。

ということで、すっきりしました!!

最後に、こちらが動画となります。

 

一応、コンフィギュレーターで見ると、このように、センターキャップの場合には、バルブが真上になるようになっていました。例えば、こちらはコンフィギュレーターで見たポルシェ911 GT2RS。

「RS」という文字が正しく読める方向になった時に、文字の真上にバルブがくるようになっています。

きっとこれは「見た目」で決められたのでしょうね~。

実際に納車される「走行するセンターロックのポルシェ」の場合は、こうはならなくて当たり前、ということがとてもよく理解できました。

あーもう、本当にすっきり。

長々と私の疑問解決にお付き合い頂き、ありがとうございました^^

出典:
Question for Center Lock owners (center locking pin)
Center Lock – lessons learned

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