フェラーリローマ・プライベートビュー: Ferrari Roma Private View
つい先日、ブログに「不要な外出はしないように自粛する」と書いておきながら、今回、1つだけ「生活する上で必ずしも必要ではない」ことで出かけてしまいました。
それが、フェラーリ・ローマ・プライベートビュー。
つまりは、フェラーリの新車である「フェラーリ Roma」のお披露目会。
こちらのローマ、発表された時からかなり心奪われていて、本当に購入を真剣に検討している車であったので、やはり高価なものということもあり、出来るのであれば早い時期に実車を見ておきたかったのです。
そして、今回のプライベートビューを開催して下さったコーンズさんが、ローマお披露目会開催にあたり、コロナ対策として
- 完全予約制(最大5組の少人数のみ)
- 同伴者は1名まで
- 入店の際に体温チェック必須
- マスク着用必須
- アルコール消毒
という決まりをしっかりと作って下さり、私達も「自宅駐車場からコーンズ目の前までの往復のみを車で行く」という流れとなりましたので、今しかないこの機会に、行かせて頂きました。
では、さっそくですが、フェラーリローマを見ていきたいと思います(ブログアップの許可も頂いています)。
久しぶりのCORNES芝 訪問
かなり長い間、フェラーリディーラーであるCORNES芝に伺うことが出来ていなかったので、とっても久しぶりにフェラーリの営業さんにもお会いすることが出来たりして嬉しかったです^^。
まずは前述の通りのコロナ対策の為の色々をし、その後、入店させて頂けました。
今回、ショールームでまずは私達をお出迎えしてくれたフェラーリたちのなかで、最も目をひいたのはこちらのポルトフィーノかな。
色がマットなのです。
マットペイントのBaby Blue Opacoというカラー。珍しいですよね??
他にも、相変わらず素敵な488スパイダーなど、4台のフェラーリがショールーム1階に展示されていました。
しかし、今回の目的はショールーム2階で待っていてくれている…そう、たった1台のフェラーリ。
ローマです。
ローマに会いにショールーム2階へ。
通常であれば、ショールーム2階には数台のフェラーリがところせましと展示されているのですが、この日は「え、ここはどこ?」って思ってしまうほど、そこはショールームというよりも、どこかのロビーのような空間になっていました。
コーンズ芝の2階に行かれたことがある方からしたら、この写真を見ても「え?これがあの2階?」と思われるのではないでしょうか^^
各テーブルにはGQ JapanのRoma特集に、綺麗なバラ。
プロドライバー藤井誠暢氏によるローマの説明
正面にはモニターがセットされていて、こちらでコーンズの方からのご挨拶と、そのあとプロドライバーの藤井誠暢(ふじいとものぶ)氏が、ローマについての説明をプレゼンテーション形式でして下さいました。
藤井さんは、プレゼンのあとでも、私が車を見ている時にもわかりやすく説明をしにきて下さったりと、とっても爽やかな素敵な方でした。
今期スーパーGTにも参戦されるとのことで、あああ、応援したい方がどんどん増えてしまう^^
フェラーリ・ローマのアンヴェイル
では、実際にお披露目されたフェラーリローマを見ながら、説明して下さった内容についても書いていきたいと思います。
フェラーリ・ローマはこのように真っ赤なフェラーリの布でおおわれて、アンヴェイルされる時を待っていました。
ああ、もうこの状態ですでにオーラが出てる気がする…。
では、ついについに。
フェラーリローマ登場!!初お披露目~。
うわ~!!!
出ました!
目の前に現れたフェラーリ・ローマ。
あの、もうこの時、私の口から出てきた言葉は「カッコイイ!!」の一言につきました。
もう、何このカッコ良さといったら???と。
もともと、最初にローマが発表され、画像でその姿を見た時から「フェラーリなのにフェラーリっぽくなくて、でも、すっごく好き」って思っていたモデルであったので、その実車を見て、その「すっごく好き」という思いが、もう一気にMAXまで振り切れちゃった感じです(笑)。
今まで他の車(メーカー)で、「発表された時には心奪われたのに、実車を見てみたらちょっとイメージと違った」なんていうことも何度かあったのですが、今回は違いました。
もう、出会った瞬間「あ、ローマに出会えて良かった」と、運命を感じてしまうくらい「カッコイイ」と思える気持ちが変わらず。
いや、変わるどころか、本当に「あ、まずい、これはもうフェラーリローマと恋に堕ちてしまうのでは」という、ぎりぎりな感じです。え?堕ちても良いのではって??
いやいや、あえて、ここで自制して堕ちないようにとどめているのは、たぶん私の中で「いや、これはポルシェ愛への裏切りではないの!私が恋をしているのはポルシェ911なの!」と葛藤しているからなのかと^^。なんの言い訳(笑)。
ああ、でもダメです。堕ちていく自分を感じます…。
La Nuova Dolce Vita
フェラーリローマのコンセプトは『La Nuova Dolce Vita』。
イタリア語で「新しい甘い生活」となるようです。もう、本当にこのセクシーで素敵なローマを目の前にしてしまったら「あ、これ、ローマとの甘い生活が始まってしまうかも」という妄想が始まっちゃう。
フェラーリ・ローマ:パフォーマンス
- 出力620cvのV8ターボ
- 新8速デュアルクラッチ・ギアボックス
- 5ポジションのマネッティーノ(Wet、Comfort、Sport、Race、ESC Off)
- 70%以上のエレメントを刷新した新シャシー
- クラス最高のパワーウェイト・レシオ:2.37kg/cv
- ADAS (先進運転支援システム)のオプションあり
デザインは、フロント部分が非常に長くなっているという、長めの流線形のボンネットが特徴的。
とにかく、フロントボンネットの位置が低いのが特徴の1つであり、それによって、フロントから大きなダウンフォースが得られるそうです。
また、この1つの金属から削りだされたようなつきだしたシャープノーズがなんとも美しさを作り出していると。
私としては、このフロントリップの部分、カーボンパーツのオプションになっていたのですが、そのカーボン部分とは別に、フロントの前の部分だけはボディカラーと同じ色のパーツになっていて、このデザインのこだわりが好きでした。
フロントリップを1つの大きなパーツにしてしまっても良いだろうところを、あえてここだけボディカラーとわけられるような作り。
素敵すぎます。こういうところ大好き。
目(ヘッドライト)も美しい。
こちらが、ウィンカーがついた時と、ついていない時のローマ↓
めちゃくちゃ美しくないですか?このフロント部分とライトの形状。
フェラーリ新色:ブルーローマ
今回、お披露目となったこちらのフェラーリのカラーは、新色の『ブルーローマ』というカラーだそうです。
イタリアの街ローマのナイトライフをイメージして作られたカラーだそうで、実車を見ると、ほんのりと青みがかっているグレーという印象。
このように落ち着いたカラーで、ラグジュアリーでシックにまとめられたローマには、通常フェラーリにつけられているサイドのエンブレムも、「あえてつけられていない」。※オプションでつけることも可能。
サイドもまた美しい。
このサイドスカートという部分でしょうか、この形状本当に好き。私が大好きなポルシェ911 GT3 (991後期)のサイドと共通する素敵さがあって、こういうところにセクシーさを感じます。
すみません、あの、ポルシェ911 GT3とフェラーリローマでは全然違うのはその通りなのですが、私の中での勝手な「自分の中での好きな共通点」という、あくまでも「私の変な感覚」です^^
はぁ、素敵…。
スポーティ、エレガントというコンセプトがインスピレーションとされてデザインされているローマ。
あ、サイドといえば、驚いたことの1つは、こちらのドアハンドルかな。
凄く小さい。ポップアップ式ではなく、奥に押し込んで隙間を作って、そこを引っ張るという形です。↓
アクティブ・エアロダイナミクス / リアスポイラー
リアは美しいラップアラウンド形状で、丸みのあるデザイン。
ボリュームをおとすことで、この美しいデザインを作り上げたとのこと。
リアスポイラーは、高速走行時に自動で起動するそう。
100kmでリアウィングが立ち上がり、角度でいうとその立ち上がる角度は13.5度。
今回、フェラーリ・ローマについて説明して下さったレースドライバーの藤井さん曰く、普段レースで使っているGTカーのリアスポイラーが立つ角度は、だいたい10度くらいだそうなので、実はこのローマの方がGTレースカーよりも傾斜のたったリアスポイラーを持つことによって、物凄いダウンフォースを得ることが可能となっているそうです。
こちらのフェラーリローマ、発表された直後にはメディアなどでアストンマーティンっぽいなんて言われていましたが、私からすると、このリアの形状はちょっとポルシェっぽいと感じてしまいます。
だからより魅かれるのかな^^?
マフラー部分。
フェラーリローマ。なんといっても、この車の車重(乾燥重量:1,472kg)に対して620cvの性能というのはとても凄いことだそう。
リア下部。
ディフューザーが低めにがしがしと出ているわけではないので「擦ってしまうかも!」という心配もあまりしなくてもよさそうです^^
フェラーリローマ:トランク
続いて、トランクを見てみました。意外と小さく見えたかな??
でも、普通に使う場合にはそんなに問題となることもなさそうですし、後部座席からトランクスルーにも出来ていたので、何かの時には便利では。
ああもう、フロントもサイドも最高なのに、このリアも、さらにとっても好きです。
それってもう、全部が好きってこと^^
ホイールはこちらが1番人気のものだそうで、今回はシックなボディカラーにあわせてキャリパーもシルバーにまとめられていました。
フェラーリローマのデザイン・アーキテクチャーは、後輪駆動のミッドフロントV8エンジン、2+シートクーペ。
※後部座席はスペースに限りがあるので「2+2」ではなく「2+」と表現されている。
エンジンがかなりドライバーシートの目の前くらいという「車の真ん中に近い位置」に配置されています。
フロントを開けて見せて下さいましたが、こうしてみても「わ、エンジンが本当に真ん中の方にある!」ということが見てとれます。
ドライバーのコックピットの位置に近いところにエンジンを置くことで、フェラーリらしい運動性能を発揮できるようになっているとのこと。
エンジンの前にこれだけ広いスペースがあるのも凄いなと思ってしまいました(ただの空きスペースなわけではないですが)。
フェラーリローマのエンジン音 (始動)
フェラーリローマ エンジン始動 フロントビュー
スマホでさっと撮っただけですので、画質が悪くてすみません。
本来の低音はスマホではなくイヤホンや、スピーカーなどで聞いて頂くと多少伝わるかな?と思います。
フェラーリローマ エンジン始動 リアビュー
新しいヒューマン・マシン・インターフェース
運転席&助手席であるコックピットのデザインは、デュアルコックピットコンセプトが進化され、ドライバー側とパッセンジャー側にそれぞれ別の空間を作るように考えられたもの。
運転席と助手席がそれぞれ独立して囲われたようなデザインになっていることから、車に乗っている時に、それぞれが50/50の関係でローマの良さを楽しめるようになっているそうです。
実際に助手席に座った時に思ったのが「なんだかアトラクションの座席に座っているみたい」という感覚。
つまりは2人乗りの乗り物なのだけれど、隣の人と自分と、それぞれが同じアトラクションを、同じように独立して楽しめる感覚、というか。
まさに「コクーンエフェクト」と呼ばれる繭(コクーン)に包まれているような、隣に人がいることもわかるのだけれど、でも、自分のパーソナルスペースも確保されていて安心感があるというか。
ギアセレクターは過去のモデルからインスピレーションを得ているとのこと。
運転席から見えるのは
- 16インチのカーブしたインストルメント・クラスター
- 8.4インチのセンターディスプレイ
- 新しいステアリングホイールとシフトゲート
マネッティーノ(運転モード切替)のスイッチのところも光っていました。
ドライバーの注意を運転からそらすものを徹底的に排除するように作られているそうで、ボタンやスクリーンなどを、運転している時にも走行している道路からの視線を、ほぼそらさずに触ったり見ることが出来るようになっているとのことです。
実は、ローマが披露される前の最初の説明で「フロントがかなり長いデザインとなっている」と聞いた瞬間、私はフロントが長い形状の車の運転が苦手なことから「あ、私にはローマの運転は無理」と思ったのです。
現在我が家にある車のうち、BMW650iとフェラーリカリフォルニアTの2台は私にとっては前が長くて、なかなか私は運転出来ていません。
しかしながら、今回のローマは「フロントは長いけれど、フロント左右のふくらみがあることから、左右の見切りもわかりやすいし、大丈夫」ということなので、運転席に座らせて頂いて確認。
ドライビングポジションはかなり後輪に近い形になっているとのことですが、確かに座ってみると「フロントがめちゃめちゃ長い!」とは感じませんでした。
これが運転席からの目線↓
左右のふくらみがあるので、最初に私がポルシェ911を運転する時に「あのふくらんだところ(ヘッドライトの)の真ん中に道路のラインをあわせればOK」みたいに感覚を覚えていったのと同じで、素直な感想としては「あ、これなんとかなりそう」。
以前、ポルトフィーノに乗らせて頂いた時は、カリフォルニアTと同じような感じで「これはもう私にはフロントが全然見えなくて、怖くて運転出来ません」ってなってしまったのですが、ローマはフロントが低いこともあってか?「これなら運転できそう」と思えました。
それがまた嬉しい^^
さてさて、シートは18パターンに調整可能なヒーター&ベンチレーション機能付き。
こちらは後部座席。ほとんど人を乗せる目的で利用することはなさそうですが、それでも一応座れるところがあると、何かの時に子供たちを乗せることも出来るので助かります。
手前の後部座席の背もたれが開けられて、トランクスルーになっている状態がこちら。もちろん、実際には両方の座席共にトランクスルーになります。↓
そうそう、車の中に乗りこませて頂いて、いざ降りようとなった時に、ドアハンドルがなくて、どこからドアを開けるかわかりませんでした。どれだけ田舎者…(笑)。
こちらのローマ、ドアハンドルを物理的によいしょ、とひっぱったり上げたりするのではなく、こちらの黄色の丸の中にある小さなボタンを押すことで、ドアが開きました。ははぁ。そんなのわからないよ~(言い訳)。
7年間のメンテナンスもついてくるそうです。
こちらのフェラーリローマは、素晴らしいスペックを誇る正真正銘のフェラーリであり、レーストラックを走らせてもその性能は素人では使いこなせないであろうくらいの車。
それなのに、日常使いにも快適性があって、色々なシーンで扱いやすく、普段のお買い物などにも行けちゃうので、そのようにも使って下さいという車。
ポルシェ911がサーキットからスーパーまで行けちゃう車、というもののフェラーリ版とでも言えるのでしょうか。
最後にお別れするのが名残惜しいくらいの、本当に素敵なフェラーリローマでした。
会えて良かった。
お土産もいくつか頂きました。ありがとうございます^^
結構大きいサイズのローマのデザイン画に、スプーンで頂くチョコレート菓子など…ああ、もうこれこそ「甘い生活」コンセプト。
ローマとの甘い生活を夢見ながら頂きたいと思います(←もう妄想に入り始めている…)。
久しぶりに伺ったコーンズ芝さん。
とても有意義で、夢を見せて頂けた時間でした。今のこの大変な時期ではありますが、気分があがりました。
やっぱりいつでも、なにかしらのポジティブな目的、目標、夢があって、そのことを考えて楽しみながら生活する方が、すべてのことにおいて前向きになれていいな、と改めて思えた日です。
このような大変な状況の中、しっかりとした対策をして頂くことで、とても素敵なフェラーリローマに会わせて下さったコーンズ芝様、フェラーリ様、本当にありがとうございました。
私にとっては、私が愛してやまないポルシェ911(991後期)に、初めて出会った時の衝撃を思い出したくらいの、本当に感動の出会いでした…。
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