キャララってどういう意味なの??由来は??
1つ前のブログで、最新型ポルシェ911(992)の新色であるアベンチュリン・グリーン・メタリックカラーについて書いたことで、思い出しました。
だいぶ前のことですが、とある話の流れの時に、私が色々「車をああしたい、こうしたい」と話していたら、ポルシェの営業さんから「(その時の内容的な流れで)そしたら今、中古でキャララホワイトのこのような車もありますよ」と紹介された1台の911がありました。
今でこそ、白の車(GT3)を持っていますが、この時の私はまだGT3(白色)を購入することなんて、0.01%も考えていなかった時期だったので、白色のポルシェの購入検討するということも、まったく考えたこともありませんでした。希望するのは「黒ポルシェのみ」だったので。
この時、提案された車のスペックのカラーのところに「キャララホワイト」と書いてあったのを見て、初めてその「キャララ」という名前が気になったのです。
確かにポルシェの白ってキャララホワイトというカラーがありますよね。キャララってずいぶん可愛らしい響きですが、ポルシェのカラー名以外で、実生活では聞いたことがありません。
ポルシェのキャララホワイトという名前はカララ大理石の名前が由来?本当?
気になったので意味を調べてみました。すると。
Carrara is a city and comune in the Province of Massa and Carrara (Tuscany, Italy), notable for the white or blue-grey marble quarried there. It is on the Carrione River, some west-northwest of Florence.
当てはまりそうなキャララ(Carrara)はこれくらいしか見当たりません。
つまりはイタリアはトスカーナ地方にあるマッサ、Carraraというところにある都市名のようです。またこの地方では有名なCarrara Biancoとよばれる白とブルーグレーの大理石の生産地とのこと。Biancoは白を意味するので、Carrara Bianco=キャララホワイト。
↑※カララ大理石の写真。こちらの写真は「いしらべ様サイト」よりお借りしました。そちらに大理石の詳しい説明もありますので是非ご参照下さい。
しかし!ここで不思議なことが1つ。大理石の名前で調べても、日本語で出てくる情報で多いのは「カララ大理石」。そして地名で調べても多いのは「カッラーラ」など。どこも「Carrara」を「キャララ」とは読ませていないようです。
ではなぜポルシェジャパンだけ、これを「キャララ」と呼ぶようになったのでしょうか?※英語でも「カララ」に近い発音です。ドイツの方も「カララ」に近い発音をされていました。
ここは不思議なところで、真相はわからず。「カララ」にすると「カレラ」と響きが似ていてややこしくなるからでしょうか?→カレラホワイトじゃないかという誤解を招く?そしてカラーラやカッラーラよりは、キャララの方が響きが素敵だから…とか?ただ、ポルシェジャパンでCarraraを翻訳された方が「Ca」だから「きゃ」と訳しただけとか(笑)??
そして、もう1つ。私の勝手な解釈で「カララ大理石の名前からとったキャララホワイトというネーミングなんだな」と納得するのは簡単ですが、本当にそれがポルシェがカラー名を決めた由来なのかどうかは定かではありません。
スペル的にはCarraraで大理石と同じですが、日本語では一応「カララ」と「キャララ」の違いもあるので、単純にキャララホワイト=カララ大理石と結びつけて良いのか、私自身の中で確証が得られませんでした。これはもう、確認するしかない!
というわけで、確認しました。ハイ。
キャララホワイトの名前の由来は…ポルシェからの正式回答!
確認させて頂いたのは、ドイツのポルシェクラシックのディレクター様です。The Rallyでお会いした時に「ちょっと知りたいことがあるから教えて欲しい!!」と、酔った勢い(笑)?で、普通に聞いてしまいました。お会いした時、ちょうどこのキャララホワイト問題が私の頭の中にあったので^^
めちゃめちゃ優しい方で「オー、それはわからない!けれど、私にはポルシェのことなら何でも知っている物凄い生き字引の友達がいるんだよ!その人に聞けばすぐわかるから、聞くね。ちょっと返事出来るまでに時間かかっちゃうかもしれないけど、必ず返事するから!!」と。
それで「は~い!ありがとうございます^^」と、また私はラリーのディナーの席に飲みに戻っていたのですが、ほんの数分後に彼が私のところにやってきてくれて…「返事をするまでに時間がかかることもあるけれど、今回はめっちゃ早いでしょう!もう回答でたよ^^!」と。凄い!
気になるその回答は…
本場ドイツのポルシェクラシックの方からの正式な回答は…
「キャララホワイトのキャララは、カララ大理石の名前が由来である」
ということでした。おおお。大正解!!!ディレクターの彼と「僕もカラー名の由来なんて考えたことなかったから、楽しかったよ!」と、楽しませて頂きました。本当に優しい方でした。素敵。またお会いしたいな~。
ポルシェのカラー名には石由来のものが多い
えっと、それで他に一緒に教えて下さった内容としては「僕のそのポルシェ博士が言うには、ポルシェのカラー名には「石(Stone)」の名前からとったものが沢山使われているとのことだったよ」とのこと。確かにそうですね。
パッと思いつくだけでも
・キャララホワイト
・アベンチュリン・グリーン
・サファイアブルー
・ルビーストーンレッド
・アゲートグレー
・メテオグレー(隕石ですが…^^)
確かに!っていう感じですね。
ちなみにポルシェ911の8世代目992型にまた登場した「アベンチュリン・グリーン・メタリック」の「アベンチュリン」は砂金石(さきんせき)という鉱石のことだそうです。Wikipediaはこちらから。写真もこちらのサイト様よりお借りしています↓。
ポルシェのカラーの名前1つをとっても、色々な由来があったり、考えられていて面白いです。ポルシェの色々なことに興味が出て、それによってカララ大理石や砂金石についても知識を得たりと、本当にポルシェさんによって私の人生、確実に豊かになっていると思います。
ポルシェに感謝!そして、この時一緒になって楽しんでキャララホワイトの名前の由来について調べて下さったポルシェクラシックの方にも大感謝です。ありがとうごさいました^^
ポルシェの方々は日本の方だけでなく、海外の方も本当に素敵でした。もう、ポルシェさん、車も人もみんな大好き!