東京大会は2度目の開催
2025年5月17日(土)と18日(日)の2日間、東京ビッグサイト周辺の特設市街地コースにて電動フォーミュラカーの世界選手権『ABB FIAフォーミュラE世界選手権』の第8戦および第9戦が開催されました。

2024年の初開催に続いて2年連続となる東京E-Prix、今回は2日間連続でレースが行われるダブルヘッダー形式で実施され、最新の電動レーシングカー「GEN3 Evo」によるレースが繰り広げられました。
東京湾岸エリア、有明地区に設けられたのは全長約2.582kmのフォーミュラE専用ストリートサーキット。

会場ではレース観戦だけではなく他にも様々なイベントが行われていたようで、純粋にレースだけを楽しみたいというモータースポーツファンだけではなくその家族や友人たちなども楽しめるようになっていたようです^^
昨年の東京大会では桜色(ピンク)色だったマシンは今年はこちらの色に。これ、何色かわかります??↓

実はこちら、おわかりになった方もいらっしゃるかと思いますが、そう、タイカンターボGTの『パープルスカイ メタリック』というカラーに合わせられているのです。
今回のレースでもセーフティカーとして同じ色のタイカンターボGTが走行されていましたので、なんとも一体感があってとても良かったです^^

ABB FIAフォーミュラE世界選手 権東京大会 第8戦
さてさて、では簡単に内容を見ていきたいと思いますが第8戦となった17日(土)はあいにくの雨となってしまい、なかなか降りやまぬ雨の為に予選レースもキャンセルに。
ただ本戦直前にはかなり雨もあがり、本戦中にはほぼ雨がない状況での開催となったので良かったです(もちろん路面はウェットでしたが…)。

今回のタグ・ホイヤーポルシェ・フォーミュラEチームのドライバーはアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ氏とパスカル・ウェーレイン氏。
予選レースがなくなったことからフリープラクティス2の結果に戻付きグリッドが決定されたこともあり11位と17位からのスタートということもあって、残念ながらこの日の結果は7位(ダ・コスタ氏)と13位(ウェーレイン氏)に。
ABB FIAフォーミュラE世界選手 権東京大会 第9戦
翌日の18日(日)にはお天気にも恵まれ(良かった!)、パスカルさんが2位に。
残念ながらアントニオさんは他車との接触により序盤でリタイアとなってしまいましたがポルシェのカスタマーカー、クプラ・キロのポルシェ99XエレクトリックWCG3のダニエル・ティクトゥム氏が3位に。

さらにはもう1つのポルシェカスタマーチームである、アンドレッティフォーミュラEの元世界チャンピオン、ジェイク・デニス氏が4位という快挙。

これにより、第9戦ではポルシェのコンポーネントで戦うドライバーがトップ4に3名も入賞したという結果になりました^^
ABB FIAフォーミュラE世界選手権、全16戦中9戦終了時点の順位は以下の通りとなっています:
ドライバーランキング
- オリバー・ローランド(英)、161ポイント
- パスカル・ウェーレイン(独)、84ポイント
- アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(葡)、73ポイント
- ジェイク・デニス(英)、56ポイント
- ダン・ティクトゥム(英)、43ポイント
- ニコ・ミューラー(端)、24ポイント
- デビッド・ベックマン(独)、0ポイント
チームランキング
- 日産フォーミュラEチーム(日)、172ポイント
- タグ・ホイヤーポルシェフォーミュラEチーム(独)、157ポイント
- マヒンドラレーシングフォーミュラEチーム(英)、99ポイント
- アンドレッティフォーミュラE(米)、80ポイント
- クプラ・キロ(米)、43ポイントポイント
マニュファクチュアラーランキング
- 日産、256ポイント
- ポルシェ、212ポイント
- ステランティス、148ポイント
フォーミュラE、今までとは違った楽しみ方
フォーミュラEについては「電気自動車でのレースなんて」と否定的になられている方が一定数いらっしゃるのも事実かと思います。
確かにF1などに比べて音も「ひゅんひゅん」というエレクトリカルなサウンドですし、F1やその他のガソリン車でのレース観戦をされてきた方々にとってはあまり興味がないレースなのかもしれません。

実際、私も昨年(テレビ観戦でしたが)初めてフォーミュラEの東京大会を見るまでは「電気自動車でのレースってどうなの…」と思っていたのも正直なところです。
しかしながら、昨年初めて観戦した時にフォーミュラEにはアタックモードというルールがあったり、充電残量をいかに戦略的に考えながらレースをしていくのか等の通常の車のレースとはまた違った「頭脳勝負な戦略性」がレースの勝敗を大きく占めるということを理解し、その面白さがわかってきたのでした。

未来的なエレクトリカルなサウンド、そして車体で光る色々なライティング。
すべてに未来感があって、またそのレースの行方を左右しているのがドライバーさんの純粋なる腕前だけではなく、チーム全体としての様々な戦略、駆け引きがあってのことで、これを知ってみると本当に面白いと思いました。
※もちろん通常のレースにも戦略、駆け引きがあることは十分理解していますが、またそれらとは違った駆け引きがあるということで。

まだまだフォーミュラEにご興味がない方も、是非1度否定的な気持ちを捨てて「面白いかも?」「どういうルールなの?」と思いながら観戦してみて頂けると嬉しいなと思いました^^
これからも様々なレースにおいてポルシェの活躍を応援していきたいと思います!
出典:
◆(公式)東京のウェットレースで2台のポルシェがポイントを獲得
◆(公式)ポルシェワークスのウェーレインとクプラ・キロのティクトゥムが表彰台に
◆2025 Tokyo E-Prix
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