コーンズサーキットエクスペリエンス2018 午後のプログラム
続いて、フェラーリ「Cornes Circuit Experience 'Secondo'」(CCES)の午後のプログラムである富士スピードウェイ本コース走行レッスンについてです。
富士スピードウェイの本コースを、インストラクターの先導のもととはいえ、練習として走れるとはなんとも贅沢な体験!
富士スピードウェイ本コース走行練習 ブリーフィング
午前プログラム終了後に、クリスタルルームでランチをとったあと(こちらについては別途掲載します)、そのままランチ場所であるクリスタルルームにて、午後のプログラムに向けたブリーフィングが行われました。富士スピードウェイ本コースのサーキット走行についてです。
サーキットでの基本的なルールや、フラッグの種類や意味についてなどの説明も簡単にありました。
他にも色々な今回の走行に関する注意事項…例えば、前の人を抜いてはいけない、あえてゆっくり走って、前の車との距離をあけてから一気に加速して走るような走行をしてはいけない…等のお話。
また、お願いとしては「先頭を走るインストラクターの走行ラインを出来るだけ、同じようになぞって走り、その走行ラインを伝言ゲームのように後続の車たちにも伝えてあげてほしい」等がありました。
最後には必ずGood Luck(笑)。
インストラクター+3台くらいのグループで走行をするので、インストラクターは、後ろに後続するその3台くらいの車をバックミラーで見ながら、全車の様子を確認しつつ(ついて来れているか、無理していないか等)、その状況に合わせて速度調節をしたりしてくれるとのことでした。
ただでさえ、速めのサーキット走行をしつつ、参加者たちに走行のポイントを教えたり、指示を出したりしつつ、さらに後方の車たちを全車分、状況把握しながらなんて…凄い!
サーキット内での事故はすべて自己責任
改めて教えてもらって、なるほど~、と思ったのが、1番最後に伝えられた「サーキット内での事故はすべて自分の責任」というものでした。
一般道などでの事故は、相手がいる事故を起こした場合「自分と相手」の、どちらがより悪い(より事故への責任があるか)が検討されますが、サーキット内では、たとえ自分はまったく悪くなくて、いきなり後ろから勝手につっこまれて自分の車が大破したとしても、自分の車を修理する、自分のケガを治す…はすべて「自己責任=自分の支払い」である、と。
サーキット内のスケジュールは時間厳守
また、これは午前でも言われたことですが、富士スピードウェイのようなサーキットを「借りる」タイムスケジュールは非常に厳しく、「ちょっと時間が押したので、もうちょっと延長します」とか、そういうことは絶対に出来ないとのことで、最後に時間がなくなったら、最後の走行枠の人たちが走行できなくなってしまうだけという結果に。
なので、とにかくサーキットでのスケジュールはとにかく『時間厳守』でお願いしますということで、皆さんキビキビと時間を守って行動します。
いざ、フェラーリたちで富士スピードウェイ本コースへ!
FSW本コースでのサーキット走行なので、午後のプログラム参加には、ドライバーの皆さまは全員レーシングスーツ(または長袖&長ズボン)に着替えて、ヘルメットとグローブ装着が必須となります。
※午前中のプログラムたちは、開催場所があくまでも「駐車場」であったので、ヘルメットも特に必要ありませんでした。
さて、いよいよ本コースに車を入れて頂き…ついに走行!となるわけで、私はここからは撮影班にでもまわろうと思っていたのですが…。
なんと!!本コース走行の【第1回目】だけは「同伴者も同乗OK」とのこと。おおお!!!それはもう、乗るしかないでしょう!嬉しい!
今まで、富士スピードウェイの本コースは、何度か走ったことはあるのですが(←助手席で、です~)、いずれもパレードランや、ファミリー走行的なものだったので、いわゆる「本格的にスピードをあげてFSWサーキットを走る」という経験を、私はまだしたことがなかったのです。
夫はFSWのホームストレートで273kmとか出していて、めちゃめちゃ羨ましかったので、私も是非是非、そういう体験をしてみたくて…!
初めて、ヘルメットと手袋を借りて、ヘルメット&手袋装着でのサーキット走行です(←と言っても、助手席ですよ!)。んーーーー楽しみすぎる!
自分たちの車の前を、インストラクターのドライバーさんが走ってくれて、そのあとを3台くらいのフェラーリがついて走ります。たった3台くらいでの走行って、めちゃめちゃ贅沢。
あ、車内フロントに黄色の養生テープで貼り付けているのは、サーキット走行時のデータを取ってくれるデータロガーです。お見苦しくてすみません…。
さて、さっそく走行が始まったわけですが、走り始めるとインストラクターからトランシーバーで「ハイ、ここの50という表示くらいからブレーキング」とか「ここはちょっと縁石踏む感じで」とか指示が入るので、とってもわかりやすかったです。
サーキット走行第1回目は、ウォームアップを兼ねてということと、同乗者ありの走行の方が結構いらっしゃったようだったので、インストラクターの方も
「まずは無理せず行きましょう」
ということで、ホームストレートでも200キロちょっとの速度に。ブレーキングもストレート最後手前にあるパナソニックゲートのあたりから踏む感じに。
んぇーーーーーー!!!もっともっと、300キロに近いスピードを体感したかった~~~!!残念(涙)。
まあ、しかたないですね…。300キロ近いスピードを体験するには、やっぱり自分自身でサーキット走行するしかないわけですね。はぁ。ハードル高い!でも、GT3ならそのくらいの速度は出るわけだし…。いつか…??いやいやいや、やっぱりサーキット走行は無理(笑)!!
で、この日の走行ですが、とは言っても、ホームストレート以外のコーナーその他を、今までの体験よりも速いスピードでの走行が体験でき、またストレートでは、一応フェラーリカリフォルニアTの200キロちょい超えの走行が体験できたので楽しかったです!
誰もいないサーキットは…寂しすぎました
走行第2回目からは、同伴者の同乗は出来ないので、ここで私は夫に「また東京でね!」とお別れ。夫はサーキットに残り、次の走行枠を待ちます。
私はそこから外に出て、帰る前に1度走行の写真撮影がしたかったので、とりあえず、パドックからの近場の撮影ポイントということで、アドバンコーナーを目指しました。
本コースは、フェラーリとランボルギーニの貸し切りイベントだった日なので、参加されている方々はそれぞれのプログラムにそった場所にいる為、私みたいに1人イベントから離れて、見学者としてアドバンコーナーに向かう人なんて皆無。
パドックにあるレストラン「ORIZURU」辺りからアドバンコーナーの方に入れるゲートも閉まっていたので、パドックから近い方からアドバンコーナーの芝生に入ることも出来ず…な状態でした。
なに、この、誰もいない貸し切り状態のアドバンコーナー。…ちょっと寂しいくらい。
かなり遠くまで回れば、芝生の方まで回り込んで入れましたが、さすがにそこまで歩く元気もなかったので、ちょうど振り向けばこの辺↓というくらいまで歩いて(FSWを知っている方への書き方ですみません)、低い柵ごしに見学することにしました。
本当に、サーキットに車たちが走行してくるまでの間は、車1台として走ってなく、辺り一帯がし~んとしていて、後ろにも誰もいない、アドバンコーナー周りの芝生や道にも、誰もいない。
なんだか、ほんの少しの間ですが「富士スピードウェイに1人きり」になった錯覚に陥りました。
凄く、無の気持ちになれたというか。一瞬、この誰もいない無音のサーキットの真ん中で、私は1人何をしているんだろう、って。
でもでも。そんな「富士スピードウェイに1人」という、なんともいえない非現実感を感じていると、遠くから音が聞こえ始め、あっという間に続々とフェラーリさんたちが走行してきました。一気に、現実に引き戻されました。
今回、アドバンコーナーの芝生エリアにも入っていない、ちょっと遠目からの撮影で、さらには非現実的な無の気持ちから、いきなり現実に引き戻されての状態だったので、まともに撮れず、あまり良い写真たちではありませんが、撮らせて頂いた写真をいくつか。※解像度下げています。
しかも、最後の最後まで、カメラ(EOS 5D MarkIII)をただのマニュアルモードで撮影していた私。
同じマニュアルフォーカスでも、シャッター優先のモード(Tvモード)にしないと、いわゆる「流し撮り」出来ないのに、そんなこともすっかり忘れていました。あああ、やってしまった。
慌てて、最後の数枚のみシャッター優先で流し撮り…しようと思いましたが、慌ててあせってしまって、なんだかダメダメでした(涙)。ちゃんともっと真剣に撮影練習もしなくちゃ~、と最後に思い直した1日となりました。
最後、本当にこのフェラーリたちの走行を観ながら、そして音を聞きながら、すべてのフェラーリたちがサーキットに出てしまって、パドックがこのようにガラガラの状態を見て。
なんともいえない、楽しい1日が終わってしまう儚さを感じ、さっきまで華やかだったパドックの、この現在の誰もいない孤独感をちょっと寂しく思いつつ…。
ランボルギーニエリアにも1台もいない…。
そんな、最後にちょっと静かでガラガラな富士スピードウェイを、朝からずっと興奮状態で楽しかった分、ちょっとだけ感傷的になりながら、私を待っていてくれるGT3さんまで、1人歩いて行きました。
私のことをちゃんと待ってくれているポルシェさんがいることに、感謝^^。自分の車なはずなのに、まだまだ、いちいち会うたびに、車との感動の再会を感じている、怪しすぎる私です(笑)。
「さ~、一緒に帰ろう!」と、他の参加者の皆さまより一足先に富士スピードウェイをあとにしたのでした。
…で。
FSWを出発したのがすでに15時だったので、お約束通り、しっかり渋滞にはまり、GT3さんとノロノロと帰ってきたのでした。あああ、帰りもびゅーんと走りたかったな~!
そうそう、結局のところ、夫の最後の方のサーキット走行練習では、インストラクターさんの先導がありつつも、ホームストレートでは271㎞かな?、まで出せたそうです。
いや~、最高ですね!フェラーリとかを、サーキットでしっかり走らせてあげているのを見ると、ポルシェGT3さんも、もっとちゃんと走らせてあげないと悪いな、なんて思ったりしました。
ではでは、最後に今回のイベントのランチなどの、ホスピタリティ&その他についてに続きます!
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