1年前からの噂の通り2025年10月で生産終了
すでにこのブログでも1年前の2024年6月からガソリンエンジンの718ケイマン/ボクスターの生産は2025年10月で生産終了となるらしいと書いてきていて、さらにそのあと2024年7月にもポルシェの役員の方が2025年内に生産終了するということは明言されていたことでした。
参照記事:
◆718ケイマン、718ボクスターのガソリンエンジン車は2025年10月に生産終了へ
◆2025年中にICEの718ケイマン/ボクスターが生産終了、ICEマカンは2026年末で生産終了
そしてまた今回この2025年5月になってポルシェ・カーズ・ノースアメリカの製品コミュニケーション責任者のFrank Wiesmann氏が、第4世代ケイマンとボクスター(982シリーズ)の生産が最終段階に入り、最終生産は2025年10月を予定していると発表したことから、またここにきて「ガソリンエンジンの718が終わる!!」と現時点においての生産終了の年月が確定がされたということで報道がされたようです。

スパイダーRSとGT4 RSは欧州でもまだ継続的に販売されていた
今回報道された内容で知らなかったことといえば、EUではサイバーセキュリティ規制の問題の為すでに718の販売が終了していたわけですが、実はスパイダーRSやケイマンGT4 RSといった特別仕様車は限定生産モデルであったために規制の対象外となり、これらの地域でも引き続き販売されていたとのこと。
そうだったの??
限定モデルへ対する特例措置というのは、EUにおける規制が『年間生産台数1,500台未満の限定車に対しては適用されない』というルールに基づいているからだそうです。

てっきり欧州ではもうすべての718は販売終了となっているかと思っていたのですが、まさかのスパイダーRSとGT4 RSだけは継続販売となっていたとは知りませんでした。
実際、2025年5月26日現在でもドイツのコンフィギュレーターに718モデルとしてこの2台だけは存在しています。
ちなみにガソリンエンジン車の718の後継となるフル電気自動車についてですが、こちらは依然としてまだ開発中のため2025年内の発売はなく、先日の年次株主総会でポルシェCEOのオリバー・ブルーメ氏は「サイレント・スポーツカー(=電気自動車)は中期的に登場する」と述べられたそう。
いつかわからない…。
コードネームK1:7人乗り大型フル電気SUVもまだ開発中っぽい
ついでにオリバーさんは「電気自動車のラインアップは計画通り拡大し続ける」とも言われたそうなので、つまりそれは前に発表されていたカイエンよりも大きい3列シート7人乗りフル電気SUVも継続してまだ開発中である可能性があります。
電気自動車の販売台数が当初の予測を下回っているにしても、大型EV SUV(=コードネームK1)は時期はずれたとしても計画通り発表されるのかもしれませんね。
ちなみに現時点で全米のポルシェディーラーにはボクスターとケイマンの新車が約60台ほどあるそうなのですが、2025年10月に生産が終了してその最後の車両たちが来年(2026年)初め頃に到着する時点ではそれら在庫の数はそう多くはないのではと見込まれているようです。

ガソリン車の718ケイマン/ボクスターに乗りたいと希望されている方にしたら、今から10月までの生産枠をもらうか、現在(または今後出てくる)中古車を購入するしかなくなるわけですから、そうなると今後価格があがってしまう前に今ある良さそうな在庫を買ってしまおう!という動きになるのもわかりますね。
出典:
◆Game Over: Porsche Is Ending Gas Boxster and Cayman Production
◆Porsche Confirms The End Of Production For These Gas Sports Cars
◆Production of the Gas-Powered Porsche 718 Cayman and Boxster Will End This October
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◆718ケイマン、718ボクスターのガソリンエンジン車は2025年10月に生産終了へ
◆2025年中にICEの718ケイマン/ボクスターが生産終了、ICEマカンは2026年末で生産終了
◆ポルシェの電気自動車718、K1、次世代カイエンについて