GENROQの取材見学で会わせて頂いたポルシェ911 GT3 Cup
GENROQ5月号が3月26日に発売されました。もちろん私もばっちり購入。
先日GENROQ取材を見学させて頂いた際に編集長様から伺っていた、スペインで試乗・取材されたというフェラーリ296GTBについての記事などについても大変興味深く拝読させて頂きました^^
こちらのゲンロク発売前には、私がこの時の見学で何のお車を見せて頂いたのかをこのブログには書けていなかったのですが、この時会わせて頂いたお車は…こちらの…あああ、奥にいるステキな~…
こちら!!!
あ、もうブログのタイトル見たからわかってるよって?その通り^^
この日私が合わせて頂いたお車は、こちらの…992型ポルシェ911 GT3のカップカーでした!
ポルシェが過去最高のカップカーと言われた992型GT3カップ
ポルシェのプロダクトマネージャーが『It’s the best Cup car that Porsche has ever built(ポルシェがつくったカップカーのなかで最高の車だ)』と言われた992型 GT3カップ。
カッコイイィィィィ~!
めちゃめちゃカッコ良かったです。存在感が凄かった。
カップカーではない992型のGT3にも会わせて頂いたことがあるのですが、GT3の方はまだ「カッコイイ」の中にも「でもやっぱり可愛さもある~」という可愛いなという感情も持てました。
でも、こちらのGT3カップについてはもう「可愛い」などと言うには恐れ多く、なんというかもうカッコ良さしかありませんでした。
この日、このGT3カップを走らせる&GENROQ取材を受けられていたのはレーシングドライバーの田中哲也さん。
そんな哲也さんやGENROQの皆様に「(車に)近づいても良いですか」と了承を得るのはもちろんのこと、私はこのGT3カップの車そのものに対しても頭の中で「あ、あの、近づいてもよろしいでしょうか」って伺いながらしか近づけないような、そんな感覚でした^^
それほどの存在感。
ダブルウィッシュボーンサスペンション
ではせっかく出会わせて頂いたGT3カップ、近くで色々と見せて頂きたいと思います。
さっそくですが、最初に会えた時にはまずはタイヤがはずされていた状態であったので、やっぱりここはフロントタイヤエリアから確認。
だって、992型GT3からはダブルウィッシュボーン式のフロントサスペンションが採用されたということがGT3の発表前からかなり話題になっていたことだったので。
この図々しい私でもさすがにこのGT3カップを目の前にしたらタイヤハウスの中に頭をつっこんで写真を撮らせて頂く勇気がなかった為(笑)、正面からの写真となってしまい結局あまりよくわからないかもですが。
そもそも992型GT3が発表されるまでは、私の人生において「ダブルウィッシュボーンサスペンション」なんていう単語は1度も出てきたことがなかったので、まずはそれが何なのというところから学び始め、そして今回そのダブルウィッシュボーンサスペンションというものの実物を初めて見ることが出来ました^^
こちらがリア。リアの方はかなり991.2型と同じみたい。
ちなみに取り付けられるタイヤたちは、冷えないように温風が送られ温められたりしていました。凄いな~。
フロントフードには3つのダクト。
フードはカーボンではなくアルミニウム製。これはぶつかったりして損傷した時にも修理コストが安く済ませられるため。
意外だったのが、フロントにあるクレストはシールではなくちゃんとしたものでした。そうだったの?
てっきりレース向けのモデルなので、RSモデルとかと同じ様にこのクレストは軽量化の為のシールなのかと思っていました。でもGT3カップは違うのですね~。
フードを開けるとなにやら騒がしい感じ。
フロントトランクの上部あたりにあるところが給油口。ここから給油するのは少し大変そうに見えたかな。
トランク部分↓物を積もうと思えば積めそうですね(笑)。
992型ポルシェ911 GT3カップカー車内
車内はこれまたなんだか凄かったです。
田中哲也さんいわく、この992型ではディスプレイが大きくなったことで見やすくなり、また様々な情報がわかりやすく表示されるとのこと。
でも私からしたら、もう何がなんだかまったくわかりません。
ちなみにこの10.3インチの大型ディスプレイに表示される情報は、ポルシェいわくメカニックさんたちのPCにも同時に表示することが可能となっているそうなので、分析するのに役立つと言われているもの。
運転席の足元↓
運転席と助手席の中央あたりにあるダクトみたいのは、これがフロントフードの真ん中の穴から送られてくる風を車内に取り込むところなのかな↓
フロントフードにある中央のエアインテイクは、コックピットエアー(車内向けの空気取り込み口)と言われているもの。ちなみにエアコンはないそうです。
このドアにある赤いボタンがセーフティ・クイックリリースと呼ばれる人間工学に基づいて設計されたという緊急時に安全性が高いドアを開ける為のボタンなわけですね。
実際のボタンを目の前にすることが出来て嬉しくてついつい押してみちゃった^^
ドアは炭素繊維強化プラスチックとのことなのでとっても軽い。
以前、ケイマンGT4クラブスポーツのドアを開け閉めさせて頂いた時も同じように思いましたが、目をつぶってこのドアを開け閉めするとあまりの軽さに「おもちゃの車かな?」と思えるレベルの軽さです。
助手席の足元がこちら。消火器取り付けのリリースユニットも992型から新しくなったと言われているものが見えています。↓
お決まりのドアのサイドのニコちゃんがいるかも確認しましたよ~。
いましたけど…柄もあってかちょっと怖い^^?
ルーフ部分には最新のFIA規格に準拠しているというエスケープハッチ↓
そして、992型といえばこちらのスワンネックのリアウィング。カッコイイな~。
このリアウィングは11段階で調整可能と言われているわけですが、その11段階をどう使い分けたら良いのか私にはもうさっぱり。
田中哲也さんに伺ったところ(車によってはセンサー等でデータがモニターされていて、メカニックさんとかと色々状況を分析して調整できるものもあるけれど、このGT3には特にそういったものはないので)、ご自身で走行されてその時の状況やコンディション等から「もう少しこうしよう」と指示されて設定を変更されていくとのことでした。
そのことを聞いて、プロレーサーになる方は車のレースというダイナミックな世界で戦われていることからどんどん攻められる大胆なイメージがあると思いきや、実はかなり繊細な感覚も同時に持たれているのだなと思いました。
だって、私だったら(ド素人の私と比べてもしかたないのですが(笑))このウィング調整を最も離れた設定にしてそれぞれ走ってみたとしても、たぶんその違いはわからないと思います。
この11段階調整できることによる違いを判断し、もっともその時の状況にふさわしいものに的確に変更して走ることが出来るというのは、凄すぎるなって。
リアフードも開けられていたので、のぞいちゃいました。
色々見えてる~。
これが動いているところ↓
ちなみにこのエンジンフードは取り外し式。
これは取り外してあったフードをまたつける時の様子ですが、まずはフードの位置をあわせたら…パチン、パチンと留めるところがあるのでそこをとめて完了。
私が感動したのが、このリアのエンジンフードを取り外した時にウィングのスワンネック部分にそのフード置き場が出来ていたという構造かな^^
ちゃんとエンジンフードが固定できるように差し込める(置ける?)部分がありました。考えられてる~。
エグゾースト部分↓
サーキットを走るGT3カップ
この日、このGT3カップを走せる田中哲也さんも真剣にGT3カップに向き合われていて、メカニックさんたちとも色々とやりとりされ調整されていました。
哲也さんはプロレーサーとしてご自身でレース参戦されるだけではなく、レーシングチームの監督をされたり、もちろんGENROQのご意見番だったり^^という凄い方。
そして、さらには私が参加させて頂いているポルシェのドライビングスクール(PTX)のチーフインストラクター様でもあります。
前回PTXマスターに参加させて頂いた時、ジムカーナをしている際にちょうど哲也さんが私がいたグループの見学にこられたのを見て「うわ、(自分が)走っているところを見られちゃう!」と緊張したことを思い出しました(笑)。
GT3カップのシェイクダウンをされていたこの日は、色々と走られ…調整をして…の繰り返し。
すみません、画像を自分にLINEで送ってからアップしたら画質超悪い…。
走られて戻ってこられるたびにメカニックさんたちが色々とされていました。
何をされているのか私にはまったくわからないわけですが、こういうレースカーを調整されていくというか、作り上げていかれるというか、仕上げていかれるというか、そういう姿って本当に素敵すぎて、ずっと見ていられます。
もちろん、そうやって作り上げられていくGT3カップを走らせている姿はさらにカッコ良く、この日は目の前で実際に走られている992型GT3カップを見ることが出来て本当に本当に幸せだったのでした。
こちらが一瞬ですが、ストレートを走り抜けられていくGT3カップ。
まだまだシェイクダウン中でもなんだかすっごい。すっごい。すっごい。鳥肌たちました。かっこよすぎて!!
色々書かせて頂きましたが、もっときちんとした素敵すぎるGT3カップのお写真たちであったり、田中哲也さんが書かれているGT3カップのレビューはGENROQ2022年5月号にてご確認頂けたらと思います^^
この時撮影されていたお写真たちがこのように出来上がって雑誌の記事になるのかということもわかったり、走行中のお写真たちのあまりのカッコ良さに「あああ、あの時ああやって撮られていたお写真たちがこれなんだ」と感動しちゃいました。
どの世界でもプロフェッショナルな方々のお仕事は本当にすばらしいです。
GENROQの取材風景を見学させて頂けるという素晴らしい機会、そしてなによりも新型992のポルシェ911 GT3カップに会わせて頂けただけでなく、そのGT3カップがFSWを走行する感動的な姿まで見せて頂けた田中哲也様に心から感謝いたします。
感動的な体験をありがとうございました!
最後に、Max Racing代表の大野剛嗣様のご冥福をお祈り致しますとともに、チーム皆様の今シーズンのご活躍に期待、そして心から応援させて頂きます。
ありがとうございました^^
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