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EVなのにシフトチェンジ? ポルシェ・タイカンに仮想8速シフト『E-Shift』搭載へ

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ポルシェタイカン:2027年モデルからのアップデート

さてさて、ポルシェからタイカンの2027年モデルのアップデートについて面白い(?)発表がありました。

その内容は:

  • 仮想ギアチェンジ機能と、より感情に訴えかけるエレクトリックスポーツサウンドを備えた新しい『E-Shiftシステム (Eシフトシステム)』搭載
  • 最新の操作コンセプト、強化されたスマートフォン連携機能、そして人工知能による音声コントロールを備えた新世代のインフォテインメントシステムの採用
  • パフォーマンスバッテリープラス(105kWh)が全グレードに標準装備
  • 助手席側のDC急速充電ポートがNACS規格に対応(運転席側のACポートは従来通り(J1772))

というもの。

新しいE-Shiftオプション

それぞれの詳細を見ていきたいと思いますが、まずはなんといっても驚きなのが「Eシフトオプション」というものではないかと思います。

このEシフトオプションによって、全てのタイカンモデルにおけるドライビング体験がより感情豊かで刺激的なものへと進化し、視覚、聴覚、触覚を刺激する体験を提供すると言われています。

それでこのEシフトオプションが一体なんなのかというと、それはバーチャルなギアチェンジと、再解釈されたポルシェ・エレクトリック・スポーツ・サウンドの融合によって本物さながらのダイナミックなギアチェンジ感覚を実現するというもの。

このオプションシステムには「自動モード」と「手動モード」の2つがあり、手動モードではドライバーはGT Sportステアリングホイールのパドルを使って、合計8つの仮想ギアを切り替えることが可能。

ギアチェンジは、リアルなシフトフィール、内燃機関車のエンジンブレーキ挙動に匹敵するギア固有のドラッグトルク、仮想レブリミッターなど、本物さながらのフィーリングで再現されているとのこと。

同時にポルシェ・エレクトリック・スポーツ・サウンドの車内外のサウンドは、負荷とホイール速度に応じてそれぞれの走行状況に合わせて調整されるそう(サウンドチューニングはタイカンの各モデルによって異なる)。

このシステムにはインストルメントクラスターに仮想レブカウンターとシフトライト付きギアインジケーターも追加。

うーん、つまりはタイカンってフル電気自動車なわけですが、今回導入されたEシフトオプションによって、内燃機関エンジン搭載車のごとく8速のギアがある車のように車を走らせることが出来るというわけですね。

もちろん、すべてそれらのギアやサウンドは仮想であり、作られたものであるので実際にタイカンが8速ギアシフトする車に変わっているわけではありません。

これ、私としては2025年11月の時点から「ポルシェはフェイクギアは作らないと言っていたけれど、作る気になってきたんじゃない?」と思っていたわけです。

2025年の夏くらいから「フェイクギアは作らないと言っていたけど、ちょっと考えてもいいかもね~」みたいになってきて(参照:ポルシェは次のEV車に疑似ギアシフトを実装するのか)、続いて2025年冬には911と718のラインを担当する副社長であるフランク・モーザー(Frank Moser)氏とポルシェのGTカーのトップであるアンドレアス・プロイニンガー(Andreas Preuninger)氏がヒュンダイのIoniq 5 Nに乗ったら超最高だった!と感動していたという話が出てきたのです(参照:718EVには水平対向6気筒エンジンの仮想音と仮想ギアシフトが搭載されるかも)。

そして今回、これらの伏線回収とも思える、さっそくの仮想ギアがタイカンに搭載されました。わかりやすすぎるでしょ、ポルシェ様…。

それで…えーっと、この仮想ギアを搭載するって…どうなの?

どうなのでしょう?

これがお子様向けの電動キッズカーとかであれば、可能な限り本物の車に近づけるような仮想システム(タコメーターとか音とか色々)を付けるのはリアリティが増し、楽しさも増すことになると思います。

でもタイカンって、もともとフル電気自動車として作られた車。それをあえて内燃機関の車っぽく近づける?

最初は「そもそも、そういう仮想体験を求める人だったら最初からBEVを買わないだけじゃないの?」と思ったわけですが、このEシフトの映像(と音)を見たり聞いたりしているうちに、「そうか、これはガソリンエンジン車に憧れを持っている人向けみたいな意味での仮想体験ではなくて、あくまでもBEVでもたまにはゲーム感覚で内燃機関エンジンっぽい走り体験をしたい時に遊び要素で使うものなのか」と思いました。

ポルシェの遊び心ととらえて、タイカンを楽しむオプションが1つ増えたという理解をしました。

実際に「え~フル電気自動車なのに、ガソリンエンジン車になっちゃったみたい~」という楽しみを味わってみたいなとも思い始めちゃう新しいモノ好き^^

今回発表されたこのオプションの「E-Shift (GTスポーツステアリングホイール、パドルシフト付き)」は全てのタイカンパワートレインおよびボディスタイルで選択可能となっていて、タイカンターボGTにはもう標準装備になっちゃう。

もちろん、E-Shiftはステアリングに付けられた追加のモードスイッチで完全にオフにすることも可能。

新しく採用されるサウンドはこのような感じで、ギアが変わっているのを聴覚でも体感できるようなものに↓

レブリミット近くまで到達する時のサウンドや、内燃機関エンジン搭載車のようなトルクを感じられる音なども作られたようです。

このEシフトやサウンドについてはこちらの動画を見るのがわかりやすいかと思います(4:34)。

そういえばこの仮想ギア、左右にあるパドルを両方同時に引くと「Push to Pass(プッシュ・トゥ・パス)」という、一時的に出力を上乗せするオーバーブースト機能が作動するそうなのですが、ポルシェの内燃機関車のPDKの場合、世代やモデルにもよりますが左右のパドルを同時に引くとニュートラルになる車もあることから、普段911とかを運転している人が左右パドルを同時に引いたら驚いちゃうのでは?

だってニュートラルになるどころか、オーバーブースト(笑)。

より直感的で、よりカスタマイズ可能:新しいポルシェ・デジタル・インタラクション

新モデルイヤーのタイカンからは新世代のインフォテインメント・ソフトウェアも導入されるとのことで、

  • モダンでミニマルなデザイン
    • 感動的なウェルカムアニメーション
    • テーマアプリの色をカスタマイズできる機能
  • 顧客の車両の実際の色を再現した3D車両モデル
  • 自由に設定可能なウィジェット
    • ウィジェットと呼ばれる小型のインタラクティブ・アプリケーションが登場
    • スマートフォン同様、これらのコントロールを使えばナビゲーション、メディア、電話などさまざまな機能に素早くアクセスが可能
    • 一部のアプリは全画面表示または分割画面表示が可能
    • App Centerを通じて自社製アプリとサードパーティ製アプリを含むデジタルエコシステムを拡大
  • AI対応のボイスパイロットによる音声コントロールの向上
    • ナビゲーション、車両機能、メディア、および一部のアプリをハンズフリーで操作可能
    • Google検索に対応したPOI検索機能
    • 「ヘイ、ポルシェ」と繰り返すことなく追加の質問をすることも可能に

が実現されているそう。

新しいポルシェ・コミュニケーション・マネジメント(PCM)は、従来比最大5倍の処理能力を備えているとのこと。

Apple CarPlay®とAndroid Autoの統合も拡張され、ナビゲーションは正確なオンラインルート計算、3D建物表示、最適化された充電プランナーなど、新たな基準を打ち立てる…らしい。

インフォテインメントシステムの無線アップデート(over-the-air updates/OTA)機能に加え、最大25ワットの充電電力に対応したマグネット式リングマウント付きスマートフォン用トレイも搭載。

大容量のパフォーマンスバッテリープラスが標準装備

タイカン、タイカン4、タイカン4Sの各モデルには、より大容量のパフォーマンスバッテリープラスが標準装備に。

この105kWhの大容量バッテリーは対応する800V DC急速充電ステーションで最大320kWまで充電可能。

またバッテリーの状態を表示する新しいディスプレイも搭載されるとのこと。

タイカンモデル(ヴァイザッハパッケージ付きタイカンターボGTを除く)には、助手席側にNACS DC急速充電ポートを搭載、運転席側には引き続きJ1772 ACポート。CCSアダプターが付属。※日本市場向けの車についてはどうなるのか詳細は現時点ではわかりません

あとは他にもPTS(ペイント・トゥ・サンプル)にも新たな16色が追加され、合計153色になったとのこと→以前モデルによっては標準オプションに入っていたシャークブルー(Shark Blue)やパイソングリーン(Python Green)や、まったくの新色であるロレッタパープル(Loretta Purple)やローズレッド(Rose Red)など。

ヴァイザッハパッケージを装備したタイカンターボGTモデルを選択した場合には、オプションでマンタイキットを追加することも可能に。

最初からオプションでつけられるようになったわけですね。

2027年モデル ポルシェタイカン価格

2027年モデルのアップデートが施されたタイカンはすでに現在注文受付中で、納車は2026年秋から開始、2027年モデルのタイカンの価格は、後輪駆動モデルが111,900ドル(約1,800万円)からとのことです。※ポルシェAG発表の内容ですので、この部分は日本市場向けについてはこの限りではありません

出典:(公式)Model Year 2027 Porsche Taycan updates: E-Shift with virtual gears

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