オプションで911 S/Tに文字を入れる
ポルシェ911 S/Tという車、ポルシェ好きな方はご存知だと思いますが、このポルシェ911 S/Tはポルシェ911の60周年を記念して出された特別モデルで、911 GT3 RSのエンジンをMTで提供しているという世界限定1,963台のお車。
一般的に手に入れることは非常に困難とされているモデルの1つで、日本国内での販売価格は車両本体のみで4,118万円。
実際にはこれにオプション価格が追加されていくわけで、911の中でもかなり高価なお車となっているモデルです。
万が一にもこのポルシェ911 S/Tの貴重な枠を頂けるとなった方がいたら、その方は真剣にコンフィギュレーターと向き合いご自身が納得されるカッコイイ仕様作りに時間を費やされるのではないかと思います。
私だったらもう正座してコンフィギュレーションしちゃう(笑)。
さてそんな、たぶん枠を頂けた方々なら真面目にコンフィギュレーターに向かうであろうと思われる911 S/Tを実際に購入、納車された方の記事を見かけました(海外)。
その方のお車がこちらの真っ黒でステキなポルシェ911 S/T。↓
こちらのポルシェのオーナー様はとてもユーモアが好きな方らしく、この911 S/Tの見た目のカッコ良さはドアを開けると少し印象が変わるようで…。
このオーナー様、とある言葉たちを左右それぞれのドアシルに入れられていました。
このドアシル(ドアを開けた際に見えるドア下部のフレーム部分)、ポルシェの場合オプション価格を支払えばここに好きな文字を入れてもらうことが出来るのです。自分の名前だったり、なんでも決められた文字数内であればOK。
あと知らなったのですが不快な言葉(たぶんFワードとか?)やフレーズは自動的に拒否されるそう。まあ、ポルシェとしても最低限の品は保って欲しいところなのでしょうね^^
さて、この方がここに何という文字を入れたのかというと、なかなか日本ではわかりづらいかもしれませんが、片側のドアシルには「Live Laugh Love」という文字。
直訳すれば「生きる、笑う、愛する」というポジティブなフレーズなわけですが、最近ではこのフレーズはちょっと皮肉っぽくも使われていたりするもの。
そして反対側のドアシルには、これまた日本ではわかりづらいかもしれませんが「Your Mom」という言葉。
これはもうかなりくだらないやりとりで、まあどの国も誰かから侮辱された時に言い返す時は相手のお母さんの悪口を言う、みたいなもので、でも本気の挑発というより相手をからかう冗談として使われるイメージ。
今回ドアシルに入れられたフレーズたちは日本人からすると「??? 何が面白いの?」ってなっちゃうものかもしれませんが、英語圏の人からしたら「くだらなすぎる!」ってなっていて、よくもまあこの高級で希少なポルシェにこの文字を入れたね、という感じになっています。
いや本当にそう。私にはS/Tにこんなジョークを入れる勇気(と金銭感覚?)はない~!
最後にもう1つこちら。
これはわかりやすいと思います。
運転席と助手席の中央にあるアームレスト部分。ここにもオプションで好きな文字が入れられるわけですが、彼がここに入れた文字がこちら↓
そう、その言葉は「Elbow Here」。つまり「肘はここ (ここに肘を置いてね)」という意味。
いやいやいや、やっぱりくだらなすぎるでしょ(笑)。これ、S/Tですよ!!!
世の中、様々な勇気を持った方々がいるものです^^
出典:Porsche 911 S/T Owner Gets Factory To Put “Your Mom” Joke On Passenger Door Sill
関連記事:
◆ポルシェ911の60周年を記念する特別モデル:ポルシェ911 S/T発表
◆ポルシェ911 S/TのS/Tとは