2022年第1四半期での北米ポルシェデリバリーは13,042台
2022年の第1四半期(2022年1月5日~3月31日分)の北米でのポルシェ販売台数が発表されました。
第1四半期でのポルシェのすべてのモデルを合わせた販売台数は13,042台にとどまり、これは前年同期比から24.9%ダウンの数字。
ただ、前年2021年は北米ポルシェの歴史の中でも最も販売台数が多かった奇跡的な強い年であったことと、さらには皆さまご存知の通り現在の世の中は大変な状況が色々複数重なり、ポルシェに関してもその供給と輸送に関する問題があるわけで。
北米ポルシェ(Porsche Cars North America, Inc.)のCEOであるKjell Gruner氏は:
『私達はサプライに関する問題についてドイツのポルシェとたゆまぬ努力をしている。今回のこの数字は北米にある194のディーラーがポルシェの購入、注文、納車、そしてサービスを最高の顧客体験とするよう継続的に頑張った結果であると思う』
と言われています。
以下が北米ポルシェ第1四半期販売台数の内訳:
モデル | 2021年1~3月 | 2022年1~3月 |
911 | 2,782 | 2,123 |
718 | 1,506 | 782 |
タイカン | 2,008 | 1,925 |
パナメーラ | 451 | 787 |
カイエン | 4,230 | 2,653 |
マカン | 6,391 | 4,772 |
合計 | 17,368 | 13,042 |
SUVモデルたちが頑張り、マカンとカイエンの販売が順調…と言われていますが前年同期よりは結構減少。
それに続いて911とタイカン。どちらかというとこの2モデルの方が良い意味で数値を維持できているような気がします。
718とパナメーラはそれぞれ800台弱となっているわけですが、パナメーラはそれでも前年同期と比べれば数字は上がっているものの、718の落ち込みが凄いですね。
これはまたどうしてでしょう?皆もう電気化される718待ちに入っているの??いやいや、さすがにそんなことはないか^^。
うーん、ただ単にUSに向けては特に718が何らかの理由で生産が追いつかなかったりしたのかな。
今年の数字にいたっては、単純にその数字からだけでは「このモデルが人気があった、なかった」とは考えられないのでまったくわからないですね。
ポルシェ認定中古車は安定の販売実績
北米での2022年第1四半期のポルシェ認定中古車の販売台数は前年同期比7%アップの7,616台とのこと。
今回の第1四半期のポルシェ販売台数が前年より落ち込んだ理由は、ポルシェの人気がなくなったとか売れていないというよりは、やはり北米においても様々な問題によりポルシェの新車を「供給(納車)出来ない」というところが大きいものかと思われます。
言い方はちょっと悪いかもしれませんが、今のポルシェではいわゆる「お金さえ出せば好きに買える」というものだったモデルでさえも、なかなかもう「支払えばすぐに手に入る」わけではなくなってきているかと思います。
認定中古車もそう、今出会うことが出来たそのポルシェは、今すぐ決断しなければ、今後はその人にとってもう2度と手に入らないポルシェになってしまうかもしれないような状況になってきているかと。
まだまだ今後も続くサプライチェーンの問題だけでなく、そこにはさらに厳しくなるであろう規制による制限も入ってきて…となると、今後のポルシェ購入に関しては本当に欲しいと思ったらすぐに行動していかなければと改めて思ったのでした。
出典:(公式) Porsche reports Q1 2022 U.S. retail sales
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