718 Cayman GT4 Clubsportでレース
『Porsche Sportscar Together Day 2019』で私が楽しみにしていたことの1つといえば、そう、今回から新たに718ケイマン GT4 クラブスポーツでレースを競うという『GT4クラス』が加わった、ポルシェ・スプリントチャレンジ・ジャパン (Porsche Sprint Challenge Japan (PSCJ)。
ポルシェ911 GT3 Cupと、718ケイマン GT4 クラブスポーツ コンペティションが走る、4クラスに分かれているレースです。
PSCJのクラスは以下の4種類
- 2014~2016年式のポルシェ911 GT3 Cup Type991による:GT3- I Class
- 2010~2013年式のポルシェ911 GT3 Cup Type997による:GT3- II Class
- それ以外:Open Class
- 718 Cayman GT4 Clubsport Competitionによる:GT4 Class
Porsche Team EBIを応援
今回、富士スピードウェイで開催された、こちらのレース第5~6戦には、このGT4クラスとして2台の車がエントリー、そのうちの1台である『ポルシェ チームEBI』を応援しに来ました^^
そう、こちらのポルシェチームEBIで718ケイマンGT4クラブスポーツを走らせるのは、過去に何度か同乗走行して頂いたり、他のレースで応援させて頂いたりしている山野直也ドライバー。
それはもう、応援しちゃうでしょ!ということで、かけつけました~。
ポルシェチームEBIのピットまで遊びに行きます↓
中には、めちゃめちゃカッコイイ、718ケイマンGT4のお姿が!!!
そして、ドライバーの山野さんもいらっしゃったので、レース前の大変な時に違いないのに、またしても色々とお話させて頂き、お車を見せて頂きました。ありがとうございます。
718ケイマンGT4クラブスポーツとは
簡単に718 Cayman GT4 Clubsportがどういう車なのかというと…
- ヴァイザッハ研究開発センターで生まれたミッドシップエンジンレーシングカー
- 3.8リッター水平対向6気筒エンジン
- 最高出力313kW(425PS)
- トランスミッションは6速PDK
- 車両重量は、1,320kg
- 燃料タンクの容量は115リッター
- フロントの軽量なマクファーソン式ストラットサスペンションは、911 GT3カップから採用
- レーシングブレーキシステムは、直径380mmのスチール製ブレーキディスクを装着
- ブレーキバランスシステムによって、前後の車軸間のバランスバイアスを無限に調整することが可能
- 運転席および助手席ドアとリアウイングは、主に亜麻や麻の繊維などの農業副産物から供給される有機繊維の混合物で造られ、その重量と剛性に関してカーボンファイバーと同等の特性を備える
- 天然繊維コンポジット製のボディパーツを採用
- ロールケージ、レーシングバケットシート、6点式シートベルト、ウィンドウネット、運転席側ドアフォーム完備
- ポルシェスプリントチャレンジジャパン(PSCJ)への参戦を前提とした「コンペティション」モデルと、ブランパンGTシリーズのGT4カテゴリー等に参戦するための「MR」の2バージョンがある
- コンペティションモデルのショックアブソーバーは3段階で調整可能
- MRモデルには、SRO規格に準拠したダンパーやカーボンファイバー製のボディパネルを採用
こちらのお車、このままの感じで普通に販売することが出来るとのことなので、購入されたい方は是非ポルシェセンターまでご一報を^^ ただし、公道は走れません。
でもね、それ以上に、このお車の購入へのハードルが高い理由があるのです。そう。それが…なんと!
日本国内における718ケイマンGT4 クラブスポーツコンペティションモデルの購入者には、ポルシェ・スプリントチャレンジ・ジャパンへのエントリーが義務付けられている
…のですよ!!
ええ~!「ちょっと買っちゃお」、な~んて軽い気持ちで買っちゃったら、このスプリントチャレンジジャパンに出ないといけないのです(笑)。いや、そんな「ちょっと買っちゃお」っていう人はほとんどいないと思いますけど^^
なんだかこの、お車の見学をさせて頂いた時、物凄く気軽に山野さんとか、営業さんから「これ、買えますよ!」って言ってもらった気がするのですが。
いやいやいや、アブナイ、アブナイ(笑)。…って、私がこんな凄いレーシングカーを買うわけがないのをわかっていてのお話ですが、もちろん^^
ちなみに718ケイマンGT4クラブスポーツのお値段は(2019年4月5日時点):
- 718ケイマンGT4クラブスポーツCompetition(6速PDK 左ハンドル):¥23,619,600
- 718ケイマンGT4クラブスポーツMR(6速PDK 左ハンドル): ¥27,140,400
何がびっくりしたって『主に亜麻や麻の繊維などの農業副産物から供給される有機繊維の混合物で造られる』という、そのドアを開け閉めさせて頂いたところ…めちゃめちゃ軽かったことかな。
思わず「何これ!」って言ってしまったくらい、本当に、ありえないくらい感動的に軽かったです。
「ボディも全部これですか?」とおバカな質問をした私に、優しい山野さんは、やっぱりとても優しく「違います^^」と、大変温厚に答えて下さいました(笑)。※リアウィングはドアと同じ素材。
そして、乗り込むのも大変そうな車内…。凄いな~。
今回、GT4クラスにエントリーされた車両は2台。もう1台のライバルとなるお車は…そう、ポルシェジャパンのチームなのです。
ポルシェジャパンチームのドライバーは、2019年のPSCJへシリーズ参戦するポルシェジャパンジュニアドライバーとして選ばれた石坂瑞基さん。23歳。若い!
ポルシェジャパンチームと、ポルシェチームEBIとの一騎打ちです。もう、山野さんには、レース直前なのにプレッシャーかけてしまう!と思いながらも、ご本人に直接、応援のお声がけ。
それにしても、沢山のチームメンバーに支えられ、沢山の人たちに応援され、ピット周りには、たくさんの人達がいるわけです。その場はとても暖かく、熱い応援の空気感で、優しい時間に思えるわけです。
それでも、いざレースに出ていく時は、この先に見えるコースを、ただ1人で、1度コースに出てしまえば、誰の助けもなく、たった1人で走っていくわけですよね(ピットに戻る時は別として)。
その時の、プレッシャーなのか、孤独感なのか、もしかしたら、ワクワク感なのか?どういうお気持ちなのかは、ドライバーの方と、その時の状況によってそれぞれ違うでしょうし、ドライバーの方にしかわからないものかと思います。
でも、そんな、このレースで走るドライバーの方の凄さを、なんだかとっても感じました。
皆の声援を受けながら走りさる718ケイマンGT4を見ながら、とにかく安全第一で、そして、本当に、絶対に勝って欲しいと思いました^^
…と、応援しているのがGT4クラスだったこともあり、718ケイマンの写真ばかりですが、実際には911 GT3カップカーの方が沢山走るので、カップカーも沢山いらっしゃいました↓
この日の第1回目の決勝となる、第5戦。
黄色いケイマンの方がポルシェジャパンのチームです。
ハラハラと見守るなか、1回目のレースは、見事、山野さんが1位に^^
テレビ中継では、GT3カップカーの方が沢山うつされて、なかなかGT4の戦いを見ることが出来なかったので、それがちょっと残念(涙)。
クラスごとに追うカメラを変えて、モニターもクラスごとに見られるようになっていたら最高なのにな~。…って、それは運営される方々がきっと大変すぎますね^^
さて、勝って戻ってこられたチームEBIのケイマンを観ようと、待ち構えていたら…戻ってきたケイマンは後ろに誰か乗せていました(笑)。誰かくっついてる~!(リアウィングのとこ)。
これ、写ってはいけないものが写ってしまったのではないですよ、生身の人間の方がくっついていらっしゃいます^^↓
ポディウムでは、GT4クラスとして1位での表彰。山野さんのみがポディウムにあがります。
私、詳しくはわからないのですが、レースへの参加台数が少ない場合(3台以下の場合)は、優勝者しかポディウムにあがれないのでしょうか?きっとそうなのですよね?
いや~、何にしろ嬉しいです。凄い!おめでとうございます^^
続いて、第2回目のレースである第6戦。こちらが始まる前には、グリッドウォークに参加しました。
ほ~んと気持ちイイ。
ポルシェジャパンチームの718ケイマンGT4クラブスポーツコンペティション↓
いわゆる、最近発売されているGT4クラブスポーツデザインのマグカップとかにある、あの黒に黄色のデザインな感じお車です。
これこれ↓
そして、こちらがポルシェチームEBIの「Excellence Bright号」。あ、正式名称ではないと思います。ただ、私は勝手にそう呼ばせて頂いています^^
グリッドウォークをおえ、1度はクリスタルルームに戻って、また画面で観戦しようと思ったのですが…。
第1回目と同じく、やはりテレビで見ていても、うつるのはGT3カップカー争いの方が圧倒的に多いので「これじゃあ、GT4がどうなっているのかわからない!」と、即、チームEBIのピットに向かいました。
こちらなら、EBIマーケティング社長のお姉さんの実況中継があるかもしれない、と期待して。というのも、以前ブランパンの時に、その方がレース実況をして下さったのですが、それが私にはとてもわかりやすくて、本当にありがたくて、好きだったのです。
なので、今回も期待して行ったのですが…残念ながら今回はなかった~(涙)。
でも、その代わりに?ピットからレース観戦すると、音も迫力あって、やはりクリスタルルームから見ているより、なんとも解放感もあったし、すごーく良かったです。写真だとわかりづらいですが、黄色の丸のところに車がいます。目の前で見ると、この距離でも楽しいです^^
と、目の前を走る抜ける車たちの迫力を、間近で感じることが出来るのは楽しいものの、やはりストレート以外のところでの争いに関してはまったくわからないので、テレビ中継に頼るしかありません。
レースは『チーム感』が最高
というわけで、ピット内のテレビで観戦。
そして…う~ん、わかりますよね??そう、この「チームがみんなでモニターを見つめる姿」に、それを後ろから見て「感動する私」。いや、だって、カッコイイでしょう、このチームな感じ!!!
チームの皆さん、関係者の皆さんがテレビモニターを見ながら、応援する姿、本当に感動的。
この皆さんの背中を見ながら「山野さん、とってもとっても応援されていますよ!!頑張って!!!」って、すご~く思いました^^
結論としては…僅か0.1秒足らずでの2位という結果に。大変残念ではありましたが、健闘された山野さん、そしてチームの皆さまに、感動を頂きありがとうございました、とお伝えしたいです^^
第6戦のあとには、山野さんがお話をして下さったのですが、ここで私は次のプログラムであるパレードランのブリーフィングの時間になってしまったため、泣く泣くピットをあとにしました。
このあと、車載カメラからの映像も見せて頂けるということだったので、ぜひぜひ、見たかったのですが、時間の関係でどうにもならず。えーん。
この日、またチームEBIの素敵な皆さまにお会い出来たこと、ちょっとでも一緒に応援させて頂けたこと、めちゃめちゃカッコイイ718ケイマンGT4クラブスポーツコンペティションに会えたこと、718ケイマンGT4をはじめとする、沢山のポルシェたちのカッコイイ走りを沢山見ることが出来たこと…すべてが、とっても素敵な時間を作ってくれていました。
チームEBIの皆さま、山野直也さん、ピット見学、レース観戦等させて頂きありがとうございました。とっても楽しかったです。素敵な時間をありがとうございました^^
これからも応援しています~。