新型ポルシェ911(ポルシェ992)から、全モデルにおいて標準装備となる「ウェットモード」についての説明が、ポルシェサイト(英語:ページ下に出典情報あり)に掲載されていましたので、そちらについて、ざっと書いてみたいと思います。
ウェットモードは、今回の新しい911からの新機能ということで、新型ポルシェ911の発表後から沢山のプロの車情報サイトさんたちがこの機能についても取り上げていたことから、何気に私はあまり真剣に自分自身でウェットモードについて書いたことがなかったような。
せっかくなので、ここでサマリー的に簡単に要約して、新しいポルシェ911の機能であるウェットモードとはなんぞやということを、理解しておきたいと思います^^
以下、ポルシェサイト掲載の動画とプレス内容、過去記事からの簡単なまとめとなります。
新型ポルシェ911(992)から標準搭載されるウェットモードとは?
ポルシェのウェットモードは、路面の濡れを自動的に感知し、ドライバーにその危険性を警告する。
フロントガラスにある水滴に反応するレインセンサーとはまた違う、フロントタイヤに設置されている音響センサー(アコースティックセンサー)が水しぶきを感知。
システムが濡れた路面を感知した時には、Porsche Stability Management(PSM)、またPorsche Traction Management(PTM)などのコントロールシステムを事前に調整し、レブカウンター/タコメーターの右側のディスプレイにドライバーに向けて警告が表示される。
そうすることより、ドライバーに路面がぬれていることを警告し、(ドライバーに)手動でドライブモードを「ウェットモード」に変えることを促す→センターコンソールのボタンでモード変更、またはスポーツクロノパッケージの場合は、ハンドルについているモードスイッチで変更可能。
下の黄色の丸になっているところに「ウェットモードに変更してね」と警告が出る↓(こうやって、いきなり黄色で目の前のディスプレイに表示されたら、イヤでも気づきそうなので、わかりやすいですね!)
ポルシェ992:ウェットモードには手動でモード切替
これがスポーツクロノのハンドルについているモード切替スイッチ↓。※動画では、反時計周りの左にまわすよう矢印が表示されていることから、ウェットモードにする時は左にまわすということなのでしょうね(スイッチ自体には書いていないようなので、とっさの時には、どちらにまわすのか忘れちゃいそう(笑))。
モードを切り替え、ウェットモードになると、タコメーターの右側のディスプレイの下の表示が「WET」に変わる↓。
ウェットモードが選択された時には、PSM、PTM、アダプティブエアロダイナミクス、オプショナル・ポルシェ・トルクベクトリング(PTV)プラスのすべてが、走行安定性を保証するように調整される。
ウェットモードにおける、ポルシェ992での走行安定性向上の為の制御たち
高い走行安定性のための制御反応を最大限にするよう、ウェットモードではABS、スタビリティ、そしてトラクションコントロールが作動する基準値を下げる↓。
ウェットモードでは、加速している時にも安定性を確保するために、ドライブトレインのレスポンスも調整↓。
ウェットモードでは、全輪駆動システムがフロントアクスルへのトルク配分を増やし、トラクションを向上させ、走行安定性を向上させる↓。
ウェットモードでは、リアディファレンシャルのロックの配分を減らすことで、走行安定性を向上させる↓。
ウェットモードでは、時速90キロを越えると、アクセルの特性がよりフラットになり、PSMは自動的にオフ、さらにはスポーツモードも自動的に解除される。
またウェットモードでは、フロントのエアフラップが完全に開く(これも時速90km以上の時)↓
※ちょっとわかりづらいですが、動画でみると開く様子が確認できます↓っていうか、ここがアクティブルーバー(動く)って知っていました??
そして、ウェットモードにした時には、最適のエアロダイナミクスバランスと、運転安定性のために、ダウンフォースを最大限に得られるよう、同じく時速90キロから自動的にリアスポイラーが上がる(パフォーマンスポジション)↓。
以下が、動画となります。
オリジナル動画と出典:High driving stability even in the rain
その他参考記事:Motor racing technology: mixed tyre diameter and width for the first time
いや~、ウェットモードについて、全然学んでいなかったのですが、ポルシェ992からは濡れた路面でもより安心して走行できそうですね!ポルシェ911の技術、凄い。ポルシェさん、頭いい!
新型ポルシェ911 (992)のウェットモード走行動画
また、実際にウェットモードと、そうではない通常のモードでの走行の違いについては、以前にもアップした動画でよくわかるかと思いますので、そちらでどうぞ。
以下の記事の最後にある動画の約33分くらいからウェットモード走行が確認できます。
参考記事(ウェットモード走行動画):
ポルシェ992に関するたぶんここだけの最新情報…?
…って、書いていて文中にやたら「ウェットモード」って単語が多いな!と思ったので、数えてみました。さて、問題です。この記事内に「ウェットモード」という単語がいったいいくつ出てくるでしょうか(笑)!画像内にある英単語は含みません。
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正解は…「28回」!…って、多すぎ(笑)!!←でも直さないという^^