ポルシェ911 Speedster 量産体制へ
純粋にドライバー中心のモータースポーツ・テクノロジーを兼ね備えていながら、日常使いも出来る車であると言われる、ポルシェ911は、991型の最終モデルとなる『ポルシェ911 スピードスター』。
こちらのモデルが、ついに生産開始となったということが発表されました。それに伴い、ポルシェからも新たにスピードスターについて、まとめられている文章が発表となっていましたので、簡単にまた箇条書きで、掲載しておきたいと思います^^
では、公式サイトにあるスピードスターの写真たちと合わせて、以下、新しいポルシェ911スピードスターについてです。写真はランダムにいれてあります。
ポルシェ911 スピードスターまとめ (2020/991)
- ポルシェ911R(2016)と911GT3が、開発のベースとなっている
- 510馬力の4リッターNAボクサーエンジンは官能的な音を届ける
- 6速GTトランスミッションMT車
- スピードスターの外観は、1948年に造られたすべてのポルシェの始まり&歴史であるポルシェの356を彷彿させる
- 911スピードスターは1,948台の限定生産。2019年半ばから、ドイツのZuffenhausenにて生産が開始される
- 911スピードスターのコンセプトカーは、2018年にZuffenhausenのポルシェ70周年記念式典にて、ワールドプレミアされた
- その後、イギリスのグッドウッドや、アメリカはカリフォルニア州にて開催されたRennsportリユニオンVI、2018年10月のパリ・モーターショーでもお披露目された
- スピードスターのコンセプトカーを特徴づける要素は、プロダクションモデルであるポルシェたちと同じ、または似ているものが多くある
- スピードスターの中心的存在は、なんといっても1988年の911スピードスターからの特長である、ダブルバブル(2つのこぶ)のストリームラインがある『コンバーチブル・トップ・コンパートメント・リッド』
- これはポルシェがロードモデルの車に使った、1つのピース(一体成形)として作られた、もっとも大きく、複雑な炭素繊維強化プラスチック製のコンポーネントである
- ダブルバブルの2つのトリムは、ロールオーバー・プロテクションシステム用のスペースとなっている
- コンセプトカーのトノカバーは、軽量化されたルーフ構造に置き替えられた
- ファブリックのコンバーチブルトップは、日常的な車の利用に大変適している
- 低くなったカウルトップと、短くなったウィンドウフレーム、そして小さくなったサイドウィンドウが、911スピードスターにスポーツカーらしさを与えている
- 1954年のポルシェ356スピードスターのような、とても低いフライラインは歴史的な特徴となっている
- コンバーチブルトップの操作は簡単。ボタンを押すだけで、ウィンドスクリーンフレームの中央のロックフックと、布製ルーフの両サイドのフィンがリリースされる。
- 軽量のカーボンファイバーで作られた、大きいリアリッドは電動でアンロックされ、少し後ろにスライドするので、あとは位置を手で調整し、フロントシートの後ろにZ字型に折りたたまれたルーフを格納する場所を作る
- ルーフが所定の位置にきちんと折りたたまれたら、またカバーを簡単に戻すことが出来る
- そして、開くのと同じように屋根を閉じる…が、その際、ストリームライナーの左右にあるルーフフィンが、しっかりかみ合うまで手で抑え込む必要がある
- 軽量化されたデザインが、スピードスターの構成要素を決めるうえで重要であり、カーボンファイバー・コンポジット・ボンネット(911 GT3より2kg軽い)と、カーボンファイバー・コンポジット・ウィングは911Rに由来
- フロントエプロンはGT3から来ているが、フロントのリップスポイラーはまったく新しく開発されたもの
- コンセプトカーにあったタルボットミラー(サイドミラー)の代わりに、量産型スピードスターには、電動で調整・温めることができるスポーツデザインエクステリアミラーを採用
- 拡張され、空力的に調整されたリアスポイラーとリアエプロンは、911 GT3ツーリングから採用
- インテリアは、ブラックレザー製のサイドボルスター、カーボンファイバーコンポジットのフルバケケットシートのヘッドレスト、ドアトリムのアームレストと、そして短くなったギアレバーが特徴的
- 座席のセンターパネルは、穴のあいたレザーで装飾されているが、ドアパネルには、黒のストラップの引き手と、収納ネットで軽量化がされている
- 『Speedster』のロゴは、ヘッドレストと、カーボンドアシル、そして中央のレブカウンターに飾られている
- 他の計器と同じように、黒の文字盤に白の針、そしてみどり色の目盛りがあり、ポルシェ356スピードスターを彷彿させる
- フロントシートの後ろにある限定版のバッジに、1,948台に限定されている911スピードスターのシリアル番号が表示される
- ポルシェ911スピードスターはヘリテージデザインパッケージ・オプションも提供する
- ヘリテージデザインパッケージは、Style Porscheによって作成、Porsche Exclusive Manufakturにより施工され、1950~1960年代のクラシカルな要素を加える
- これには、ゴールド使いがされている、黒とコニャック色のインテリアカラーが含まれる
- ベースとなるGTシルバーメタリック塗装された車体に、フロントとフロントウィングには白色の特別な『Spears』塗装がされる
- ドアとフロントリッドに、歴史的な外観のモータースポーツデカールが、ヘリテージデザインパッケージを完成させる
- オーナーは(写真にある48番の代わりに)、2桁までの好きな数字を選んでデカールにすることが出来る
- ポルシェのクレストと金色のロゴは、50年代と60年代に使われたデザインとなっている
- 新しい911スピードスターの中心部は911 GT3から採用されており、4リッターの純粋なGTエンジンである自然吸気6気筒ボクサーエンジン
- 最大510馬力の出力は8,400rpm、最大エンジンスピードは9,000rpmで達成される
- エンジンは6,250rpmで470Nmの最大トルク、0-100kmが4.0秒、最高速度は310km/h
- 現行の911 GT3と比べ、スピードスターのエンジンは2つのガソリンパーティキュレートフィルター(GPF)を装備しており、排ガス基準Euro 6d TEMP EVAP-ISC(EU 6 DG)に準拠
- 新しく開発された軽量のステンレススチールのスポーツエグゾーストシステムは、2つのパーティキュレートフィルターを含めても、10PS多く、また10キロ軽くなっている
- ドライバーの為の車としての地位にふさわしく、ポルシェは6速マニュアルトランスミッションのスピードスターのみを提供する
- 自動スロットルブリップでダウンシフトする時に、ギア間の回転数を正確に、かつ独立してあわせるオートブリッピング機能搭載
- オートブリップ機能はいつでも作動させることができ、選択されているPASM (ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント)の可変ダンピングシステムの設定とは無関係である
- 非対照的なロックアクションを持つ、メカニカル・リア・ディファレンシャル・ロックは、スポーティーなパワートランスミッションを与える
- 新しいスピードスターの背後にあるGTの哲学は、そのシャシーにも反映されている
- スポーティーなリアアクスルステアリングと、ダイナミックエンジンマウントを搭載したシャシーは、911 GT3と911Rをベースとしている
- ポルシェ・トルク・ベクトリング(PTV)、ポルシェ・スタビリティ・マネジメント(PSM)、スポーツチューニングされ、25㎜低くなったPASMといったコントロールシステムは、新しい要件に適合されている
- オープントップ・2シーターのスピードスターは20インチのセンターロック鍛造スピードスターアロイホイールを採用
- PCCB(ポルシェ・セラミック・コンポジット・ブレーキ)が標準装備される
ポルシェスピードスターのクロノグラフ(Chronograph)
- ポルシェデザイン・タイムピースによって、新しい911スピードスターの特別なクロノグラフも作られており、この時計もまた1,948本に限定される
- 『ポルシェデザイン911スピードスタークロノグラフ』と、『911スピードスターヘリテージデザインクロノグラフ』は、2019年5月から世界中のポルシェセンターにて、新しいスピードスターのオーナーのみ、注文可能となる
ポルシェ911 スピードスター スペック表
2020スピードスター ポルシェ公式動画
こちらが同じく、本日2019年5月7日に公開された、ポルシェ911スピードスターが「走行している」初の動画となっています。
動画出典:The new Porsche 911 Speedster: First Driving Footage