実車ではなくポルシェ公式によるレンダリング画像
ポルシェがターボモデルの50周年をお祝いする1つとして、また新たに「タータン柄のファブリックが外装となっているポルシェ911ターボ」の画像を公開。
こちらのお車、外装だけではなくもちろん内装もタータン柄。
…なのですが、さすがに車のボディがファブリックだと実用性に欠けすぎているわけで、こちらの画像はポルシェとポルシェデザインによるレンダリング。
それにしても良く出来てる^^
ポルシェターボにタータンチェックが採用された経緯
そもそもなぜポルシェのターボモデルのインテリアにタータンチェックを使うことになったのかというと、その当時のチーフデザイナー(Anatole Lapine氏)が持っていたタータン柄のズボンからインスパイアされたのだとか。
50年前の話ですし、なんとも思いつきで「あ、そのパンツの柄いいね?それにしちゃう?」って感じで決まったように思えてしかたないですが(笑)、そこで決められたタータン柄が50年後の今でもこうしてターボモデルのコレクションとして新たな作品(ポルシェライフスタイル等)となって出ているわけですから面白いものです。
ちなみにこのチーフデザイナーであったLapine氏はポルシェ928、924、944モデルのデザインをされたことで知られる方とのことで、911のGシリーズのスタイリングも手がけられた方だそうです。
彼がその当時はいていたズボンが万が一お星さま柄とかだったら、ターボモデルの内装は★になっていたりしたのかな…(ないか(笑))。
ポルシェ911ターボのタータン柄のインテリアについて
さてこのタータン柄の生地、洋服などの衣料品向けのものでは車の内装に使えるほどの耐久性がなかったところ、ポルシェのスタイリストのDorothea Müller-Goodwyn氏が耐光性と耐摩擦性の要件をすべて満たす適切なソリューションを提供するドイツのサプライヤーを見つけてきたことから、ターボの内装として生産にもっていけたそう。
ポルシェとして内装にタータン柄を初めて取り入れたのは1973年の911 RSR ターボコンセプト。これがその1年後に出る911ターボの予告版となり、実際の生産モデルでは
- ブラックウォッチ(Black Watch):青、緑、黒
- マクラフリン(McLaughlin):赤と青
- マッケンジー(Mackenzie):ベージュ、赤、青、白、オリーブグリーン
という3種類のタータン柄のインテリアが用意されたとのことです。
1974年にルイーズ・ピエヒさんの70歳のお誕生日にポルシェが贈ったシルバーボディにレンガ色のレザーシートの911ターボNo.1の内装は、マクラフリンのタータン。
そしてポルシェモデルにタータン柄の内装が使われた最新モデルは先日発表された1,974台限定モデルの911ターボ50イヤーズ↓
それにしても今回発表されたレンダリング画像、上手に出来ているな~。
展示車として本当に作られてたと言われても信じちゃいそうです^^
出典:
◆PorscheとPorsche Designインスタグラムアカウント
◆Porsche’s Tartan-Covered 930 Turbo Wants To Lure You Into Buying New Celebratory Merch
◆First Lady: Louise Piëch and a 911 Turbo “No. 1“
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