ポルシェの財務責任者が明言
アメリカのトランプ大統領が導入した(&さらにするかも)輸入車への関税措置により、米国内に生産拠点を持っていないメーカーは特に影響を受けることになるわけですが、ポルシェもそのうちの1つ。
そのことから「受ける影響を緩和するためにポルシェが生産の一部を米国に移管するのではないか」という憶測も出ていたようなのです。
しかしながら、ロイター通信の報道によるとポルシェの最高財務責任者のJochen Breckner氏が「米国で自動車製造をする計画はない」と明言されたとのこと。

VWグループの他の自動車メーカーは米国に組み立て工場を持っているものの、ポルシェの生産台数は比較的少ないためにグループ内の他ブランドとの提携さえも現実的ではないと述べられたそう。
Jochen Breckner氏はアナリストとの電話会議で2025年第1四半期の利益率低下について議論していた際にこの発言をされたとのことです。
また同じくロイター通信によるとBreckner氏いわくポルシェはトランプ大統領の関税により2025年4月と5月に少なくとも1億ユーロの損失を被るとのことですが、朗報としては「ポルシェは今のところまだ値上げを見送っている」と言われたことかな。
でも「まだ(yet)」と言われた通り「関税が続くようであれば最終的には値上げするだろう」とのことなのでコワイ、コワイ。
今回は対アメリカでのお話ではあるものの、ポルシェ全体で考えたら値上げする時には日本にも影響します…よね、やっぱり。
すでにMY26モデルから価格が上がっていたりするところに、さらに数パーセントでもプラスになってくるかもしれないと思うと、今まで以上にポルシェ購入はハードルが高くなりそうです。
出典:Porsche Has No Plans to Move Production to U.S. in Face of Trump Tariffs, Finance Chief Says