ポルシェの2024年度は計画通り：2024年通年の業績予測を確定

ポルシェAGは2024年の最初の9か月間、計画通りに進展

さて先日のポルシェの第3四半期までのポルシェ販売台数などの結果をもとにポルシェが第3四半期までの売上高等について発表されました。

まずはポルシェによる今回の発表のまとめは以下の通り：

さらに詳細に発表された内容を見ていきたいと思います。

• 予想されていた通り、特に厳しい経済環境と製品ポートフォリオの包括的な刷新が第3四半期末の主要数値に影響を与えた
• それでも今後前提条件が大幅に悪化しない限りにおいて、2024年通年の業績予測を引き続き確定

2024年Q1～Q3 の売上高は5.21%減の285.6億ユーロ

• 2024年最初の9か月のグループ売上高は285.6億ユーロ(前年：301.3億ユーロ)、前年同期比マイナス5.21%
• グループ営業利益は40.4億ユーロ(前年：55億ユーロ)、前年同期比マイナス26.55%
• グループ営業利益率は14.1%(前年：18.3%)
• 自動車部門の純キャッシュフローは12.4億ユーロ(前年：33.9億ユーロ)、前年同期比マイナス63.42%

• 予想通り第3四半期は2024会計年度で最も弱い四半期となった
• しかし四半期ごとの数字と今年の残り期間の見通しから、年間を通じて野心的な目標は達成できると確信している
• 困難な時期においてもポルシェは財務的に強固で高い収益性を維持している
• 最初の9か月を終えた時点での普通株1株当たり利益は3.03ユーロ(前年4.32ユーロ)、優先株1株当たり利益は3.04ユーロ(前年4.33ユーロ)

• ポルシェにとって2024年は基本的に新製品投入の年
• わずか数か月で6つのモデルラインのうち5つをアップデートしたが、この状況は今後数年間の市場ポテンシャルが高いことを示している
• 良い例の1つがカイエン：現行版は2023年末に発売され2024年の最初の9か月で21%の増加を記録
• 最初の9か月の総納車台数は226,026台(前年242,722台)
• 中国では需要の構造的変化に対処している
• 電気自動車への世界的な移行は当初想定されていたよりもゆっくりと進んでいる、それによりポルシェは製品ラインナップとエコシステム、そして予算とコストポジションを見直している
• すべては柔軟性と回復力をさらに高めるため
• 「量より価値」の戦略に従い、需要と供給の調整に一貫して重点を置いていく
• これは引き続き課題がある中国市場で特に重要

厳しい環境にもかかわらず予測は安定

• 全体的に厳しい状況にも関わらずポルシェは前提条件が大幅に悪化しない限り2024年通年の予測を再確認している
• 予測は以下の数字に基づく：
  • 売上高は390億～400億ユーロ
  • 営業利益率は14～15％
  • 自動車部門の純キャッシュフローは7～8.5%
  • 自動車EBITDAマージンは23～24%
  • BEVシェアは12～13%

ポルシェがEV車計画を見直し：内燃エンジンとハイブリッド仕様も検討

また、最近の報道でポルシェのCFOであるルッツ・メシュケ(Lutz Meschke)氏がメディアとの電話会議にて「将来の電動モデルに顧客ニーズに応じた内燃エンジン(ICE)やハイブリッドの選択肢を導入する可能性がある」と言われたということが報じられました。

この発言は特にタイカンの販売減少への対応策でもありポルシェの全モデルラインアップにわたる柔軟なアプローチのようですが、まあそうはいってもだからといっていきなりタイカンにハイブリッド版が登場したり、ICE版が登場するとは思えません。

考えられるとしたら、EVオンリーではなくICE/ハイブリッドの718やカイエン、マカンのさらなる継続であったり将来的に発表されると言われているカイエンより大きなSUVモデル(K1)がICE/ハイブリッドでも用意されるということかなと思ったりしています。

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出典：
◆(公式)Porsche remains on course and confirms forecast for full year 2024
◆Porsche Changes EV Plan, Will Give Electric Models ICE Powertrains Too

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◆北米での2024年Q3ポルシェ販売台数
◆ポルシェの2030年には新車販売80%をフルEV車にするという目標が微妙に

◆ポルシェ社内で『K1』と呼ばれるポルシェの7人乗りSUV

Rika (911supercars.com)

この記事の著者のRikaです。ポルシェ911が愛車となってから、どっぷりポルシェにはまってしまいポルシェ大好きがとまらずこのブログを始めました。愛車は911カレラ(991.2)と911カレラカブリオレ(992.1)と911カレラT(992.1)。