アメリカのメディアであるCar And Driverが行ったテストで、1,092馬力のポルシェのタイカンターボGTが時速0マイルから60マイルの加速(約0-96㎞加速)で最速の車となったそうです。
装着していたタイヤはピレリのP Zero Trofeo RS。
タイカンターボGTの0-96㎞加速タイムは(同じメディアのテストで)以前までのトップであったフェラーリのSF90よりも速いタイムとのことで、その最速タイムは1.898秒。
2秒を切るという驚きの速さ。
このタイムは風だったりその他の様々な要因の影響が出ないように各方向の最速走行を平均して出すとのことで、今回のタイカンは一方の方向で1.898秒、そしてもう一方の方向で1.910秒であったとのこと。
しかもさらに驚きなのが、今回テストに使われたタイカンターボは軽量化オプションであるヴァイザッハパッケージを装備「していない」モデル。
もしヴァイザッハパッケージを入れていたら、後部座席がなくなってリアウイングの追加、大量のパーツ等々がカーボンファイバーに置き換えられたりして合計約75キロ軽量化されることになります。
今回のタイカンは車重2,360キロの4シーター仕様。
せっかくならヴァイザッハパッケージのタイカンターボGTでテストしてくれたら良かったのに~!!
ちなみに今回のテストは「Rollout (ロールアウト)」という形式で計測されていて、このロールアウトというのはテスト測定する際に最初の1フィート(約30センチ)の走行を除外する計測方法だそうです。
よって実際のタイムより0.2~0.5秒以上ほど速く記録されることがあるようですが、それにしても少なくとも現時点では他の車もロールアウトでの計測であるそうなので、つまりは他のどの車よりも0-60マイル加速においては最速ということに間違いはありませんね。
1990年代には平均的なエコノミーカーが0-96㎞をだいたい12秒という速さだった時にスポーツカーだと5秒くらいであったことが凄かったそうなのですが、今ではもう普通のテスラモデル3が3秒台前半という数値を出す時代。
そして今回新たに0-96km加速で2秒を切るというタイムをポルシェタイカンターボGTが記録したわけで、さて、これからこのタイムに対してテスラがどう対抗してくるかが楽しみなところです…じゃないか(笑)。
出典:
◆Porsche's Hottest Taycan Cracks The 2-Second Barrier In Car And Driver 0-60 Testing
◆Porsche Taycan Turbo GT Is the First to Accelerate to 60 MPH in under Two Seconds
◆0-60 isn't ZERO to 60: the test is FLAWED!
関連記事:
◆タイカンターボGTとタイカンターボGTヴァイザッハパッケージが登場
◆ポルシェ新型タイカン発表
◆もう、イーロンったら!(4回目):この前のサイバートラックvsカレラTは1/8マイルレースだったそうじゃないの~
◆テスラのサイバートラックがポルシェ911を牽引しながらポルシェと競う
◆ポルシェ・タイカンターボSはテスラ・モデルSよりも速いことを数字で証明
◆もう、イーロンったら!